現地情報 遺跡 2018.02.24

皆さん こんにちは!

今日はギザのピラミッド近くの労働者の墓について書きます。

 

ピラミッドは、奴隷によって建設されたものだとずっと思われていました。しかし近年に入り、その説が覆されました。と言うのは、ピラミッドの建設に使う石材の石切り場から発見されたいたずら書きや、ピラミッド建設に従事した労働者の町や墓が発見され、そこには奴隷だったとは考えられない記録があったからでした。また、農民のナイル川氾濫時期の失業による生活保障として、農民がピラミッド建設に従事したとも言われています。

 

そして、このギザのピラミッド近くの労働者の墓が2017年から一般公開されています。

Photo

 まだまだ発掘中のため、公開されているのは3つの墓のみで町の部分は入れません。発掘中↓

Photo_2

 公開されているのは3つの墓のみで、墓内は撮影できないため外からの写真です。

  Ptah Shepswの墓 مقبرة بتاح شبسو

エリアの中で一番初めに発見されたお墓です。遠くにピラミッドが見えます。

Ptah_shepsw_2

Ptah_shepsw_3

 墓の石の素材はさまざまというのは、石の色が違うので見てわかります。

Ptah_sheps

Nefer Thethの墓 مقبرة نفرثث  

妻と子供たちを描いたレリーフ、80を超える捧げ物リストのレリーフが残っています。

 

Nefer_theth

Nefer_theth_2

Petetyの墓 مقبرة بتتي 

墓を荒らす者への警告として、ライオンやさそりなどの動物のレリーフが残っています。

 

Petety

Petety_2

チケットはピラミッドエリアのチケット売り場と同じですが、入口は違います。

Img_4621

労働者の墓への入口は、スフィンクス側入口より、もっと南です。

この労働者の墓はまだまだ発掘中で、また新しい発見があるのではないかと思います。これからも注目していきたいと思います。

 

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