サンホセには現在4つの鉄道路線があります。
いずれも通勤路線なので、旅行者の方が乗る機会はほぼ皆無かと思いますが、
サンホセ~カルタゴ線に限っては、観光客の方でも使用できるかと思い、
紹介させていただきます。
カルタゴは、かつてのコスタリカの首都であり、市内には『黒いマリア』が
祀られている『ロス・アンヘレス大聖堂』、世界最大の蘭のコレクションで
有名な『ランカスター植物園』や『パロキア教会跡』があるだけでなく、
『イラス火山』や『オロシ渓谷』への玄関口の都市でもあります。
早速鉄道で向かってみましょう。
サンホセの玄関口は、アトランティコ駅です。
1908年に建てられた由緒ある駅です。
以前は『音と空間の博物館(Museo de Formas Espacios y Sonidos)』が
併設されており、その一部にコスタリカの鉄道史の展示が行われていました。
残念ながら2007年に閉館となりました。
駅構内に蒸気機関車(Locomotive 59)が生態保存されているのはその名残です。
コスタリカには4路線の鉄道が走っていると書きましたが、そのうち3路線が
ここアトランティコ駅に到着します。朝夕のラッシュはごった返します。
また貨物営業も行っており、日中は貨物列車をよく見かけます。
東へ向かう列車は2通りあります。
こちらの列車は、途中のラティーナ大学駅(U.Latina駅)までの運転になるので
注意してください。7両編成で、ラティーナ大学以遠、ホームに入りきらないのが
理由です。
カルタゴ駅まで行くのはこちらの車輌です。2両編成です。
途中、国立コスタリカ大学駅、ラティーナ大学、コスタリカ工科大学駅の3つの
駅を通過しますが、いずれも大学構内に駅にあり、学生の通学の足になっており、
かなりの混雑が見られます。
コスタリカ工科大学を抜けると、下り列車は閑散とします。
そしてカルタゴに近づくに連れ、路面電車っぽくなります。
というか、この写真だけ見ると完全に路面電車ですね。
交差の仕方が、なんだか江ノ電っぽいです。
こちらは終点の一駅手前、カルタゴの中心となる駅です。
右側に見えるのは、カルタゴ市民の台所である中央市場。
乗客のほとんどがこの駅で降車します。
もし、『ロス・アンヘルス大聖堂』の近くで降りたければ、終点まで乗車します。
駅を降りるとすぐに大聖堂が見えます。
サンホセからは約45分、料金は550コロン(約1ドル)の旅。
車とは異なる景色や、地元の方の雰囲気が楽しめるのも列車の魅力です。
カルタゴに向かう際、列車を選択肢に入れてみませんか?
カルタゴからサンホセに向かう列車は日中の運行はありませんので、
帰りはバスが便利です。行きと帰りで見える景色が異なるのも
面白いかもしれませんね!
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