中南米を訪れたことのある方は食べたことがあるかもしれませんが
タマルは、紀元前にメソアメリカで食べられていた料理で、
トウモロコシ粉を練り、具を入れてバナナの葉でくるんでゆでた食べ物です。
その後、メキシコから中南米に広がりましたが、
現在は、国によって調理法や中に入れる具もかなり異なります。
また、タマルが朝食の定番だったり、年末の料理だったりと
それぞれの国によって異なりますが、
今回はコスタリカで食べるタマルをご紹介します!
コスタリカのタマル
コスタリカでは、タマルと言えば年末に家族で沢山作り、
自宅に訪れた友人に振る舞ったり、親戚、近所さんに分けたりします。
わたしも年末に友人の家を訪れると必ずと言っていいほどご馳走になるのですが
冷蔵庫に入れて結構な期間保存できるので、一回大量に作っておけば、
お腹が空いたときに温めて食べれるので、奥様方もラクチンです。
コスタリカのタマルの特徴は、ニカラグアやコロンビアと比べて
サイズが小さいこと。そして、各家庭や地域で多少異なりますが、
鶏肉又は豚肉の他にご飯、干しブドウ、ピーマンなどが入っており、
しいていえば上品なタマルと言えます。
ちなみニカラグアやコロンビアのタマルは、大きな弁当箱サイズで、
豚肉、牛肉、鶏肉の他ゆでたまごが1個まるごと入っている
ボリューム満点タマルで、個人的には、コスタリカのタマルはコーヒーに合い、
ニカラグアやコロンビアのタマルはビールに合います。
中に入っている具は大事ですが、肝心なのはべースとなるトウモロコシで、
粉やこだわりのだし汁を混ぜたりと美味しくなる工夫がされています。
包むためのバナナの葉っぱも風味を出すため一役買ってますが、
バナナがアメリカ大陸に入ってくる前は、ビハグアやヘリコニアといった植物の
大きな葉が使われていました。
あっそうそう、大事なことを言い忘れてました。
コスタリカでは、タマルを食べる時にリサノという銘柄の
ベジタブルソースを付けて食べます。
別に付けなくても十分味があって美味しいのですが、
「日本=醤油」 「コスタリカ=リサノソース」という感じで
つけて食べるのが習慣になっています。
みなさんもコスタリカに訪れた際は、是非タマルを試してください。
別にクリスマスシーズンではなくても、郷土料理のレストランにて
年間をとおして食べれます。