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コスタリカ支店の上田です。

 

今回はアリバダ現象後編!実際に体験した時の様子をお届けします。

前編はこちら

 

アリバダは基本的に夜から深夜にかけて発生します。この暗い中、ヒメウミガメたちが一斉に上陸を始めます。

 

フラッシュの発光は厳しく禁止されているので私のカメラの出番はありませんでした。。。

 

私が体験した光景は言葉でしか表せませんが、圧倒的な数のウミガメが足の踏み場もないほど上陸して必死に穴を掘って卵を産むダイナミックで生々しい光景は、種を残すためのヒメウミガメの手段という彼らのDNAを全身で感じることができた貴重な体験でした。

 

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翌日の早朝、まだアリバダが続いているか見に行ったのですが、残っていたウミガメ数匹、そして何十羽というクロコンドルと卵を掘り返す地元住民が大勢いました。

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コスタリカでは、野生生物保護法によりウミガメや卵を捕ることは禁止されているのですが、オスティオナルだけは国内で唯一ウミガメの卵を合法的に捕ることを許されているのです。

 

卵を掘り出す許可を得ているのは、オスティオナル地域開発協会の人達のみで、環境省の監督の下、アリバダが発生して最初の数時間の間に生まれた卵は掘り起こして捕っても良いことになっています。

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なぜかというと、狭い海岸に次から次へと産卵にくるため最初の卵は次のウミガメに掘り起こされ結局は死滅してしまうからなのです。

 

地元住民はこの掘り起こした卵を正規に販売し、地域開発事業の資金にしたり、住民の間で分配します。

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地元の人に食べるよう勧められたウミガメの卵、生卵にピリ辛のソースをかけて一気に飲み干すのが主流です。精力がつくとのことで、男性が好んで飲んでいます。

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一匹のウミガメが一度の産卵で産む卵は100個で、そのうちの1%しか成体になることは出来ないと言われます。

 

「アリバダ」という集団による産卵は、その数が捕獲者を圧倒させ、身を守るために備わった方法とされますが、エコシステムとは実にシビアであること、そして人間は、そのエコシステムの連鎖を断ち切ることも出来るし、保護することも出来る立場であることを改めて考えさせられた旅でした。

 

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【豆知識】コスタリカのウミガメ

 

コスタリカには、全世界に生息する7種のうちの5種《タイマイ、アカウミガメ、ヒメウミガメ、クロウミガメ*(アオウミガメ)、オサガメ》が確認されています。

いずれも絶滅危惧種または近絶滅種に指定されておりますが、年間を通して太平洋側またはカリブ海側のいずこの海岸で、これらのウミガメの産卵または卵から孵った子供が海へ戻るところを観察することができます。

 

ぜひあなたも自分の目でアリバダを目撃してみませんか?

 

【期間限定】アリバダ現象の観察チャンスあり!ウミガメ産卵観察ツアー2泊3日

 

上田

コスタリカ政府公認ガイド

https://ecoa-travel.co.cr/

 

 

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