グランドキャニオンへ訪れた方は「谷底へ降りてみたい!」という希望を抱く方が多いのですが、サウスリム、ノースリムでは上空飛行が禁じられているため、ヘリコプターで降りる事はできず、ハイキング、又はラバでのツアーで谷底へ行く事となります。とはいえ、いろいろな制限の多い谷底への道。夏に向けて谷底へのハイキングを計画している方、まずはお読みください!

谷底へいくためには、最低でもグランドキャニオンに3泊(中一日は谷底)する必要があります。

谷底へのトレイルを降りる際は、

①ファントムランチ(谷底唯一の宿泊施設)に予約を入れる。

②バックカントリーオフィスにて谷底でのキャンプ許可書を申請する。(許可なくキャンプをする事はできません)

又、通常、ファントムランチの予約は2年以内は埋まっていますので、長期的な計画が必要となります。



◆徒歩で行く場合◆


谷底への日帰りハイキングは禁止されているにもかかわらず、毎年、無理な計画で谷底へ向かうハイカーの怪我や死亡事故が後を絶ちません。高低差こそ1.6キロと低いものの、垂直に切り立ったキャニオンを蛇行して作られたトレイルは、一軒穏やかに見えますが、距離は長く、見た目以上に厳しい道のりです。また、降りる時間に比べ、登る時間はなれたハイカーでも2倍以上かかります。環境保護のために大掛かりな観光整備もされておらず、事前に飲み水の確保なども必要になりますので、「ハイキング」というよりは、本格的な登山と同じ準備が必要になる点を自覚した上で、計画的に降りるようにして下さい。



◆ラバで行く場合◆


ラバツアーは体重制限の他、ガイドによる体力や英語力での判断がされます。例え予約があったとしても、当日ガイドに「この英語力では無理」と判断されると、その場でキャンセルされてしまいます。これは、ラバでのツアーには危険が付き物であることから、とっさの時に英語での指示を理解できない方への責任が取れないためです。

色々厳しい制約があるものの、このラバツアーの人気はとても高く、通常一年~二年先まで予約が埋まっています。


尚、HISでは数々のグランドキャニオンツアーを行っておりますが、日帰りツアー、一泊、二泊ツアー中に谷底まで降りることはできませんので、くれぐれもご注意ください。





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    2024.04
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