Ethel'sの工場に着いたら、建物の中へ入る前に目に留まるのが「ボタニカル・カクタスガーデン」(サボテン植物庭園)
敷地の広さ3エーカー(1.2ヘクタール)を誇るこのサボテン庭園は、常時無料で一般公開されています。この広さは畳(江戸間)7800畳分、約3600坪に相当します。
ここは、元々チョコレート工場の2階を住まいにしていた、エセル・マーズさん夫妻の庭でした。
ご夫婦が亡くなり、チョコレート工場に訪れる観光客が増えたので、お庭も公開することになったそう。。。
サボテン好きだったご夫婦が南アフリカやオーストラリア、西南アメリカなど世界各地から取り寄せ、その数なんと350種類!
この規模のカクタスガーデンは、全米でも類を見ません。
しかも、このガーデンの凄いのは、たんなる個人趣味や人寄せのためではなく、工場ででる産業排水のリサイクルを兼ねている、というところ。
工場で使う水を、ろ過・バクテリア分解を行って、植物の水やりに使えるまで綺麗にするための投資をし、環境を汚さず、そして、そこから緑を増やす、という、サイクルを大切にしているのも、先見の目をもったエセル・マーズの凄いところなのです。
ミッキーの耳のようなこのサボテン、その名もそのままRabbit Ears。
目鼻を書き込みたい衝動に駆られます。
こちらはTexas Prickly Pear。
テキサス生まれのこのサボテンは、なんと食用としても用いられます。
私は食べたことはありませんが、ラスベガス支店長から聞くところによると、苦いピーマンに少し粘り気を足した感じらしいです。
ソテーにしてしまえば、言われるまでサボテンだとはわからないようですが、う~ん、見かけから想像すると、アロエのような味でしょうか?
食べられるサボテンと言えば、花が咲き赤い実の中身を食べることもできるサボテンもあるそうで、ざくろのように甘くておいしいらしいです。機会があればぜひ食べてみたいですね。
これがかの有名なジョシュアツリー。
U2のかつてヒットした曲のタイトルにもなっていますね。
葉の部分のもさもさ具合が、何ともいえない不思議な雰囲気を醸し出しています。
そして冬にはガーデン中のカクタスに電飾が施され、日没後にライトアップされます。
砂漠の寒い冬の夜に、ぼんやりとライトアップされるサボテン庭園、なんとも幻想的。
それにしても、これだけの規模のサボテンガーデンが無料で公開されているとは驚きです!
チョコレート工場に来たならぜひあわせて見学したいスポットです。