イベント 2008.05.25

砂曼荼羅(すなまんだら)をご存知ですか?


曼荼羅とは、

仏の悟りの境地、世界観などを

仏像、シンボル、文字などを用いて視覚的・象徴的に表わしたもの

(~ウィキペディア より)

・・・・だそうです。



チベット仏教の砂曼荼羅は

その名の通り、砂で描く、です。


しかも、完成したら、直ぐに壊してしまう、

という所が最大の特徴でしょうか・・・。


形あるものはいつか壊れる・・・

という事なのかもしれません。




最近は、特にチベット問題がクローズアップされていますが、

この砂曼荼羅には政治的な意味合いはなく
四川の大地震を含む、世界各地での惨事への祈りと癒しで、

世界を廻って曼荼羅を描いているそうです。


ラスベガスでは、ストリップから車で西に40分位行った所にある

「サハラ・ライブラリー」にて行われました。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~



このようなカラフルな砂を、銀の道具を使って少しずつ置いていき、
カラフルで細かい装飾の施された曼荼羅を書いていきます。




描く道具は銀(?)の筒のようなもの。




全部で3日かけて書いていくという、

それはそれは、気の遠くなるような細かい作業。。。


このくらい、心を乱されずに描いてこそ、一人前の僧侶なんでしょうか・・・?



私が見に行った、2日目の夜と、

クロージングセレモニーの最終日の2回をご紹介します。



【2日目の夜】


真ん中の四角い部分までが出来上がっていました。




曼荼羅自体は、砂なので、盛り上がっているのも見えます。


周りにうっすらと下絵があるのが見えますか?


下絵といっても、あくまでも目印。
数人の僧侶達が、目安の下絵を目印に、

無言・無心で黙々と進めていくのです。


同じ絵柄を描くために、みんな覚えているのでしょうか・・・?
不思議なくらい、ピッタリな曼荼羅を描いていきます。



作業中は、話しかけるどころか、

咳をするのもためらわれる緊迫感であるため、

残念ながら細かいことはわからずじまいでした。。。


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【最終日のクロージングセレモニー】


みごとな円の、美しい曼荼羅が完成していました!




細かい所まで、それはそれは緻密な絵柄が描かれています。





僧侶は伝統の衣装を身に着け、ダライ・ラマの写真の前に勢ぞろい。






お経(?)を読み、楽器を演奏した後

あれだけ苦労して作り上げた曼荼羅を崩します。


まずは8つに線を入れ、

その後、刷毛で少しずつ掃いていきます。





見守る観客からは

「あ~~!!!」という声が。


壊すのは一瞬です。



崩した曼荼羅の砂は、小さい袋に入れて、観客に配られました。

本来は、水に流すのだとか・・・。




パッと見、単なる砂ですが、よーくみると、カラフルな粒がわかります。

(クリックで拡大)


何の宗教心もない私も、

なんだか心を表れるような砂曼荼羅でした。



BY:AA



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