レイクパウエルは、グランドサークルの中心地です。
この巨大な湖を中心とする半径約250kmの地域を
総称してグランドサークルと呼ばれています。
レイクパウエルは、グレンキャニオンダムを建設したことにより、
全長2,300kmの大河コロラド川が堰きとめられて出現した人造湖です。
全米では、レイクミードに続き2番目に大きい人造湖で、
最大の貯水量は、63Km3で、
日本最大の琵琶湖の貯水量(27.5Km3)の2倍以上に相当します。
大きさもさることながら、入り組んだ湖岸線が
水没しリアス式海岸のような美しい景観が出現しました。
本来であれば、砂漠に類する乾燥気候で荒涼とした台地でした。
砂漠の中に忽然と現れてくる巨大な湖は、まさしく、異次元の世界です。
この巨大な湖の周辺には、いまだに植物が生育していません。
豊かな水があるにもかかわらず、湖岸線の周囲に植物もなく、
ちょっと見た目には、生物の営みが感じられません。
地球上とは思われない異次元の世界、別の惑星ではないかと錯覚します。
グランドキャニオンやモニュメントバレーが水没したような
美しい景観を眺めながらも、なぜか?幻想的な感覚に支配されてしまいます。
1968年に公開された映画『サルの惑星』の
有名なラストシーンが、このレイクパウエルで撮影されているのです。
40年前に公開された映画ですが、
すでにこの時代に、地球上の景観とは思えない、幻想的で、宇宙的な
イメージを醸しだしていたのは間違いない事実ですね。
レイクパウエルの周辺には、
アンテロープキャニオン、ホースシューベントなどの
美しく特異な景観を持つ観光ポイントがありますので、
このレイクパウエルのシリーズでご紹介させていただきます。
レイクパウエルの概要についてご説明します。
1.所在地: ユタ州とアリゾナ州の州境
2.湖に流れ込むおもな河川:コロラド川、エスカレンテ川、サンファン川。
3.集水最大面積 67,000Km2 (東京都の31倍)
4.全長 : 299km
5.最大幅 : 40km
6.現在の湖面積 : 658km2 (ほぼ琵琶湖と同じ面積)
7.最大水深 :170m
8.現在の貯水量 : 30km3 (ほぼ琵琶湖と同じ貯水量)
9.湖岸線の全長 : 3,057km (直線にすると日本の全長よりも長い)
<あまりにも巨大な湖ですので、航空写真でお届けいたします。>
このグレンキャニオンダムから遥か300km先まで、
このレイクパウエルが続きます。
背景に入り組んだ美しい湖岸線の景観と、
かすかにマリーナに浮かぶ、ヨットやボートの姿が見えます。
巨大なグレンキャニオンダムが、巨大なレイクパウエルを出現させました。
巨大な龍か大蛇が横たわるようにしてコロラド川が流れています。
蛇行!まさしく!大蛇がうねりながらゆっくりと進行しているようです。
砂漠に出現した巨大な湖 レイクパウエルは、
あまりにも大きすぎてセスナ機の高度からでは
カメラのアングルに収めることができません。
砂漠のオアシス、レイクパウエルリゾート。
多くの豪華ボートやヨットが停泊されています。
日本では、ダムによってできた湖は、
リゾートとして利用することが法律で禁じられているため
何とももったいない話ですね。
湖の周辺には、至るところに
モニュメントバレーで見られるようなビュート(残丘)や
グランドキャニオンを彷彿とさせるような景観が出現します。
夕暮れ時のセスナからの景観は、私の初めての体験で、美しく幻想的でした。
日が翳り、雲の間から太陽の光がわずかにこぼれてきます。
混沌の中に光がさしてきました、天地創造です。
モノクロ撮影。
BY:JIMMY
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