今回は、ほとんど日本の皆様にはご紹介されていない、
グランドキャニオンノースリム(北壁)をご紹介いたします。
グランドキャニオンノースリムは、
サウスリムに比べても遜色なく、
素晴らしい景観が楽しめるのですが、
日本の皆様に認知されていない理由は、
以下の理由によるものです。
1.
ノースリムの標高が平均で約2,500mと
サウスリムの標高に比べて高いため
10月から5月の上旬まで
ノースリムへの国立公園の入場が閉鎖されている。
約8ヶ月間、閉鎖されているために、
実際に入場できる期間が4ヶ月しかないこと。
2.
宿泊施設が一箇所しかない。
ブライトエンジェルポイントの一箇所しか
宿泊施設がないために夏期の繁忙期には、
ホテルの予約を取ることが困難で、宿泊するできない。
ホテルが予約できない場合は、キャンプするしか方法がない。
3.
ラスベガスからの移動時間が長いのにくわえ、
途中に観光するポイントが比較的に少ない。
上記の理由は、日本の皆様に商品化するに当たって
どうしても制限されることが多いために、
全面的にパンフレットの表紙を飾ることがないだけで、
実際の景色はまさしくグランドキャニオンそのもので、
北側から見たから景観が損なわれるというものではありません。
むしろ、ノースリムに到達するまでの景観も
大自然がそのまま残っており、
入場者数も極端にサウスリムと比べて少ないので、
ゆっくりとグランドキャニオンの
景観と大自然の雰囲気を堪能することができます。
このノースリムは、ツアーで催行するコースには、
含まれておりませんので、
個人旅行としてレンタカーや自家用車を利用して訪れてください。
最寄の宿泊施設がある町としては、
ユタ州のカナブという街が立地的に便利です。
ザイオン国立公園、ブライス国立公園、
グランドキャニオンノースリムのそれぞれの中心地に位置していますので
ちょうどハブの中心地になります。
それぞれの公園に2時間以内で移動できますので、
利便性もよく、宿泊施設のほかに、
スーパーやレストラン、ギフトショップもあり
便利で、治安の良い街です。
1箇所に宿泊することで、
毎日荷造りをしなくてすむことも魅力のひとつです。
カナブからノースリムまでの道のり、
草原地帯のまっすぐな道を
ノースリムに向かって進んで行きます。
背景に、グランドステアーケースの稜線が
蜘蛛でかすんではいますが、
はっきりと確認できます。
このグランドステアーケースの背後に、
ザイオン国立公園とブライス国立公園が存在するのです。
先ほどの荒涼たる草原の風景が徐々に変わってきます。
ポンデロッサと呼ばれる大きな赤松の大木に
植物体系が変化してきました。
徐々に標高が高くなってきた証拠を示しています。
松林の美しいワインディングロードが続きます。
松林の隙間から、Angel Window(天使の窓)
と呼ばれる巨大な岩の壁に、大きな風穴が見えてきました。
先ほど見上げた大きな岩の壁の頂上に登った所です。
なんとこの岩壁の厚さは、
写真の通り人が一人通るくらいの幅しかありません。
その岩のあちらこちらに雨や雪にさらられて
侵食された亀裂や岩の裂け目が目に付きます。
おおよそ人間の体重ぐらいでは、
崩れるようなことはないのでしょうが、
何とも不安定な感覚が襲ってきます。
この場所からの景観は素晴らしいのですが、
私は、とにかく落ち着きませんでした。。。。
ノースリムからの景観 17.7km先に
グランドキャニオンサウスリムが見えることを示しています。
ノースリムを望んでいるのですが、
この場所が、まさしく、サウスリムの
真逆になります。
この雄大な景観がノースリムからサウスリムを望んだ景観です。
雄大で、壮観です。
次回もノースリムをシリーズで紹介いたします。
BY:JIMMY