4年に一度行われる、アメリカ大統領選挙。
日本と異なり、国民が直接投票する仕組みである事と、
解散総選挙を繰り返す日本と異なり、基本4年に1度しかしない事から
国をあげて、かなり盛り上がる行事です。
正確には、国民の投票だけで全て決まるわけではありませんが
選挙解説ブログではないため、細かいポイントは外してます。
あしからず・・・
今回は、アメリカ選挙の流れを紹介してみたいと思います。
アメリカで投票権を得るには、いくつかの条件が必要です。
①アメリカ国民である事
永住権や労働ビザ、学生ビザ、などで滞在している人には
選挙権はありません。
生まれながらのアメリカ人はもちろんですが、
帰化してアメリカ国籍をとった場合もOKです。
②18才以上である事
20歳で全て解禁!という日本と異なり、
アメリカは、ものによって解禁年齢がまちまちです。
選挙は18歳、お酒は21歳など・・・
③選挙登録をしている事
日本のように、アメリカには戸籍がないので
アメリカ国民=選挙権、としての把握ができないのだとか。
そこで、選挙に行きたい人は、予め登録をして
「投票権」を得る必要があります。
①②を満たしていても、選挙登録をしていないと投票にはいけません。
というわけで、まずは選挙登録をしてみました!
ラスベガスがあるネバダ州での一例です。
(日本と違い、各州で方法や内容は異なります)
昔はいちいち登録所に行かなければならなかったそうですが
今はオンラインで簡単に登録も出来ちゃいます♪
自分の情報を入力し・・・
言語は、英語、スペイン語、タガログ語(フィリピン語)の3つが選べます。
日本語はありません~。
この言語は、ネバダ州の住民の割合によって変わるので
他の州だと選べる選択肢が異なるかもしれません。
自分が支持する政党を選びます。
まだ選挙じゃないのに、ココで政党を選ぶ、というのが不思議です。
とはいえ、この場で民主党を選んだ場合でも
選挙当日に、共和党の候補者に投票する事もできるので、
コレはアンケートみたいなものなのですね。
このアンケートを元にするのだと思いますが
州ごとに、支持政党が判別されています。
民主党=リベラル派、共和党=保守派、というのが基本スタンス、で
カリフォルニアは民主党、テキサスは共和党、などが代表的な
ほぼ、ガチな州。
カリフォルニアで共和党候補者(今回でいえばロムニー)が勝つ事は稀ですし
テキサスで民主党のオバマが選ばれる可能性はほぼないでしょう。
ネバダ州を含む数州は、スイングステート(ゆれる州)と呼ばれ
どちらにもなりえる州。
なので、選挙運動も、ほぼ決まってしまっている州よりも
可能性の高い、スウィングステートを中心に廻ってきます。
今年も、オバマもロムニーも、何度もラスベガスにやってきました。
最初のうちは、「オバマがくる~!」なんて、
ミーハー気分で喜んで(?)ましたが
大統領が来る=道路・空路規制=渋滞が起こる=ツアーにも支障
・・・などと、常に嬉しい物ではないので、
選挙も後半に差し掛かってくると、
「又来るの~?」と、ちょっとウンザリ感も否めず。
しかも、テレビ広告も半端なく、選挙一色になります。
アメリカのCMは相手を貶めて自分の良さをアピールする、という戦略を良く使うため、
「オバマには任しちゃおけない!」
「ロムニーは信用できない!」
「あいつはこんな事をやっていた」
「コイツはあんな事を言っている」
などの悪口大会になったりして。。。
新聞の投書欄などでも
「悪口だけじゃなく、もっと自分の戦略を言え!」なんて声も良く見かけるので
アメリカ人もそう思ってるみたいですね。。。。
これも、スイングステートの特徴らしく
ほぼ固まってる州では、こんなにTVCMもやらないのだとか。
これで、登録はおしまいです。
数日経つと、選挙登録のカードと
候補者や、投票内容が書かれた冊子が送られてきます。
つづく・・・
BY:AY