日本のニュースでもすでに報じられているので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが ユタ州南部での豪雨により洪水が発生しています。

本日時点での報道の一部では、ザイオン国立公園にて多数の死亡者が出ているように受け取れるケースもあるため、 近々ご旅行をお考えの方や、ご家族、ご友人が訪問中・予定、の方などに向けて、現地情報としてまとめました。

 

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ケース①ザイオン国立公園
9/16現在、3人死亡、4人行方不明。

<ザイオン公園内の洪水経緯>

9/14  夕方16:30頃から降り出した大雨により園内東側の渓谷に鉄砲水発生。 パークレンジャーが、7人組のグループがキーホールキャニオンに入っている連絡を受け 駆けつけたところ、同エリア駐車された車両を発見、月曜深夜(すでに日付は火曜)に捜索開始。 翌朝3人の死亡が確認され、4人は依然行方不明のまま。

 

<鉄砲水が発生したキーホールキャニオンとは>

国立公園東側に位置する、ものすごく細い10m程の洞窟のようなエリアで 入場には許可書が必要となり、一般のハイカーが入る所ではありません。 (この許可書のおかげで、レンジャーがハイカーの存在を認知しています)

 

<一般の公園訪問者への影響>

本日現在(9/16)、ザイオン国立公園は、現在通常通りにオープンしており、観光への支障はありません。

ただし、一般ツアーでは訪れませんが、公園内で人気のナローズトレイル(川の中を歩くトレイル)は、その日の降水量に応じ、日々状況が変わりますので もし、ナローズを訪れるつもりの方は、今回の洪水に関わらず、事前にトレイル状況の確認が必要です。 (ビジターセンターにて大きく貼り出されています)

 



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ケース②ユタ&アリゾナ州境の町、Hildaleにおける洪水
9/16現在、16人死亡

9/14 夕方16:30頃から降り出した大雨により、町北東エリアで洪水発生。 近くにいた2台の車両が、立ち往生している間に流される。

100年に一度の大雨、ともいわれ、この町で生まれ育った住民も見たことがないような光景に心を痛めているとの事です。

 ザイオン国立公園から直線距離で南に約30キロ(ただし、直線距離での移動はできないため、車での移動は70キロ以上)離れた場所に位置する町です。 国立公園を訪れる方が、この町を訪れることはありえません。

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ザイオン国立公園に関わらず、アメリカの国立公園はすべて自然を第一優先とし 洪水等の事故があった場合でも、堤防を作ったり、堀を作ったりする事はありません。 驚愕とも言える大自然の姿形は、洪水や鉄砲水を含む、自然の動きで作られていくからです。



天候を確認し、不安な場合はビジターセンターやパークレンジャーに確認をしながら、安全に楽しく国立公園を訪れるようにしてください。



最後に、この度の洪水・鉄砲水で命を落とされた方々へ哀悼の意を表するとともに、 いまだ安否確認が取れない方々の一日も早い救出を願っております。



H.I.S. ラスベガス支店

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