2016.08.01

ベネチアンホテルで新しく始まったショーを見てきました。
「ブライアン・ヘンソン プレゼンツ:Puppet UP!~Uncensored」

Uncensored=検閲無し
というサブタイトルが付いているので、ちょっと大人向けのパペットショーなのですが、
気になるのが、ブライアン・ヘンソンが監督している、という点。

ブライアン・ヘンソンって誰・・・?って方も多いと思いますので、簡単に紹介すると
「セサミストリート」のキャラクター(クッキーモンスター、エルモ、グローバー等)や、
「ザ・マペッツ」のキャラクター(緑のカエル「カーミット」、セクシーな豚「ミス・ピギー」等)
おなじみのマペット達の生みの親ジム・ヘンソンのご子息、です。

ヘンソンの死後、「ザ・マペット・ショー」のキャラクターはディズニー社に売却され、
セサミストリートのキャラクターはセサミストリート・ワークショップ社に売却されてしまい、
有名所のキャラクターはジム・ヘンソン社の手元には殆ど、もう残っていません。



そんな中、「ブライアン・ヘンソン Presents」と銘打って、
一体どんなショーをするのか、マペット好きの私は気になってましたが
ようやく見に行けたので、ココにご紹介します!


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エルモやカーミット達は、「マペット」と呼ばれますが、これは、「マリオネット」と「パペット」を組み合わせた造語。理由は不明ですが、このショーはマペット、ではなくパペット、という元の単語が使われていますので、この記事内では、「パペット」で統一します。
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ショー会場はベネチアン・ホテルにある「Sandsショールーム」

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この時点で、私がこのショーについて知っていたのは、
ブライアン・ヘンソンが監修している、大人向けのパペットコメディ、という点だけ。

Ssimg_0212

会場に入ってみるとコメディショーにありがちな、1本のマイク、
そして、サイドには、後ろの観客の為であろうプロジェクターが2つ。

このマイクの所で、パペットがしゃべるのかな~、などと思っていたのですが・・・

Ssimg_0215

・・・が、ショーが始まって、そんなもんじゃない、このショーの奥深さにビックリ!!!!!!



びっくりポイントその①

なんと、このショーは、全てがアドリブ、即興でひとつずつ、物語を作っていくのです。

例えば・・・
2匹のパペットを無作為に選びだした後、
MC:「このパペットの職業を決めましょう、何がいいですか~?」
客席:「警察官~!」
MC:「オッケー、じゃぁ彼はポリスね。こっちは何か罪を犯した人だけど、どうしようか?」
客席:「ポケモンGOをやってて、赤信号なのに渡っちゃった」(会場、爆笑)
MC:「最近いるよね~そういう人!じゃぁ、それでやってみよう!レッツゴー!」

こんな感じで、シチュエーションを観客とのコール&レスポンスで設定し、演者は、与えられたお題にそって、話を進めていきます。


犯人:「だってそこにピカチュウが居たんです!!」
警察:「なんだ、その、ピ・・・ピカ・・・ピカなんとかというのは!? Pika...whatever!」
犯人:「ピカなんとか、じゃなくて、ピカチュウです!!!」



こんな感じで、会場が大爆笑に繋がる物語が続いていきます。
(ココだけ抜粋しても、笑えないですけど・・・)

パペットを変える毎に、シチュエーションを変えて、新たな話を作っていくのですが
観客から出される時事ネタを、いかに上手く笑いに変換するか、という
コメディアンの頭の回転の速さが問われる瞬間。

パペットを、面白く、かつリアルに動かしながら、同時にその場で考えたネタを共演者と絡んでオチまで持っていく技術は、凄い、の一言!

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びっくりポイントその②

ステージ中央に伸びているのは、マイクではなく、カメラ、でした。
同時に、4~6匹/人がカメラを囲む形で登場し、ステージ中央で動きながら①の状態で話が進みます。

当然ながら、パペットを操る人間は丸見えで、セサミストリートの舞台裏を見ているような感覚です。

そこで、両サイドに備え付けられたモニターは、TVで見る完成版のセサミストリート、といった感じで、パペットだけが自分で動いているかのように見えるアングルの映像が映しだされます。


大人数が登場するシーンでは、ステージ後ろに下がることで、遠近感を出してみたり
強風にふっとばされるシーンでは、モニターの端を計算してパペットが流れていく、など
つまり、演者は、最終的に画面でどう見えるか、という事を計算して動きまわるのです。



ほんっと凄いのに、写真がないと上手く伝えられないのがもどかしい・・・



それを、①で説明したように、即興で面白いことをいいながら、同時に動きを変えていく。。。

この一連の動きは、もう神業!shine



英語でのコメディ部分は早口だし、ちょっとした政治ネタ、下ネタも含むので、なかなか日本の方には楽しめない部分も多いかもしれませんが、この動きの凄さは、言葉がわからずとも、一見の価値あり!


ブロードウェイで行われている「アベニューQ」が好きな方なら、絶対楽しめます!

無検閲なので、Fワードも飛び交います。
14歳以下は入場出来ませんが、推奨は18歳以上、となっています。

<H.I.S.でも各種チケット代行手配してます。コチラをクリック>

BY:AY

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