近代建築の巨匠とも言われるフランク・ゲーリーがデザインしたビルがラスベガスにあります。
クリーブランド・クリニックのLou Ruvo Center for Brain Health(2009年に開設した非営利団体)、
アルツハイマー、パーキンソン病、ALSなどの難病の治療や研究をするクリニック。
ノース・プレミアム・アウトレットモールのすぐ向かい側のため、移動する観光客の目に入る事が多いと思います。
一見「えっ? はあ~????なに~?」と、思うような気になる建物なのですが、
実際ここがクリニックと知ると、あっそうなんだって、そのまま通り過ぎるだけになりがちなビル。
それでも気になって、とうとうビルまで。
しかし、やっぱり患者、関係者じゃないと入れてくれません。
でも、ビルを見せてくれる予約制のツアーがあるようです。
今日は計画性のないぶらり散歩だったので、外だけ。
それでもなんか不思議な空間でとても楽しめました。
ブレーン・センターかあ。2つのセクションに分かれているこのビルは右脳と左脳の関わり方を表現しているとも。。。
フランク・ゲーリーは紙をクシャクシャと丸めて投げて、そのフォルムをデザインするそうだけど。。。
彼によるとこのビルのシンボルは「希望」だそうです。
そう、支離滅裂そうな外観ですが、一歩敷地に足を踏み入れると、
とても美しくて何となく落ち着く空間が広り、時間が止まったような静けさが。
芝生が敷き詰めた小さなガーデン、売店と休憩所もあり、癒されるのです。
その美しさ、複雑さ、外観とは予想に反する内側、
まさに人間の脳とも言えるような気がしました。
そしてどこから見ても見える青空が。
「希望」なんでしょうか、ねえ。。。
将来、難病に打ち勝つ術が必ず見つかる、という。
お話をした受付の人達も、外で立ち話をしてくれた警備員のおじさんもとっても気さくな人達です。
華やかなカジノ、エンターテイメントの街ラスベガスのイメージとは別に、こういった地味な組織もあるってちょっとホッとしたような。
もちろん、寄付は誰もが聞いたことがある人物や企業からが多いですが。
このブロシュアーにはビルの面白い'FACTS"がたくさん載ってました。
このクリニック、プレミアムアウトレットモールから歩いてでも行けます。
人込みから離れてひっそり佇む空間に、興味と時間があれば、寄ってみては?
もちろん患者さんや病院勤務の方々のピースとプライバシーを尊重しながら。
mr