1996年6月にオープンしたモンテカルロホテル。
当時は、お城のエクスカリバー(1990年Open)や、ピラミッド型のルクソール(1993年)、
海賊のトレジャーアイランド(1993年)といったテーマホテルの全盛期。
ニューヨークニューヨーク(1997年)、そしてパリス(1999年)といった
新たなテーマホテルの建設も進んでいる中、
モンテカルロは、(モナコをテーマにしてる、とはいえ)そこらのテーマホテルとは
一味ちがう雰囲気でオープンしました。
まだベラッジオもウィンもベネチアンもマンダレイベイもアリアもない当時、
ゴテゴテとした飾りや、ギラギラネオンのないモンテカルロは、
悪く言えば面白味のない、良い意味ではスタイリッシュなホテルに見えたものです。
その後、ラスベガスに訪れたホテルのラグジュアリー化の波がきて
モンテカルロはかつての高級感は失ったものの、
「テーマホテルは時代遅れ」という風潮からは一線を引いて
手頃な値段で泊まれる、落ち着いたホテル、として人気を保ち続けていました。
旅行会社にいる立場としては、
①集合場所が判りやすい
(ラスベガスのホテルの判りにくい構造はお客様だけでなく、旅行会社泣かせでもあるのです)
②年齢・性別を問わず、万人にオススメできる
③大型団体でも対応可能
④大きなコンベンション会場を持たないホテルなので比較的値段が安定している
などなど、メリットの大きいホテルでもありました。
そのモンテカルロ、2019年春、名称をPARK MGM(パークMGM)として
新たなホテルに生まれ変わります。
MGMグランドと名前が似てて、ちょっと紛らわしい・・・とは思うのですが
おそらく、こちらは、パーク、で通るんじゃないか・・・と思います。
ロゴはParkのPの集合体、だそうですよ。
公私共々、モンテカルロへの思い出はたくさん。
ホテルの看板スターでもあった、マジシャン・ランスバートンのショーも何度も観に行ったり・・・
(見に行く度に、どんどん老けていくランスバートンを心配したものです・・・)今、ここは、ブルーノ・マーズも定期公演をする、パークシアターとして生まれ変わってます。
そうそう、2008年に火事で(ホテル上部が)燃えた時の衝撃も忘れられません。
幸い誰も怪我人は出ず、避難場所であるMGMへ移動すると、たくさんのラスベガスのエンターテイナーが困惑したお客様を元気づけるために集まっていたのも、微笑ましい思い出です。
最近はT-Mobileアリーナでコンサートやイベントに行くことも多々ありますが
会場から出てきた時に目に入ってくるモンテカルロ。
このホテルがなくなってしまうのは、何とも寂しいものがありますが
どんどん老朽化が進んで、「当時はあんなに華やかだったのに、こんなに落ちぶれてしまって・・・」
という気持ちにならずに、キレイに生まれ変わるのであれば、それはそれで嬉しいものです。
当然ながら部屋は全面改装。
バフェは作らず高級レストランと、中規模~大規模コンベンションに対応できるようになるのだとか。
ストリップからみると、なんと、ホテル上部にあったMonte Carloの文字がすでに外されてます。。
モンテカルロへの思い出がある方~
2019年3月、4月辺りで名称変更が予定されているようなので、無くなる前に是非!
BY:AY