毎日40℃を超える夏のラスベガス。
ちょっと外を歩くと、あまりの暑さにグッタリ・・・室内に入って、なにか冷たいものを飲まねば・・・と、ドリンクをオーダーしますよね。
ホットドリンクならカップからそのまま飲むものですが、アイスドリンクの場合ストローが刺さってるのが一般的。
小さいストローですが、実はこのストローが大きな問題を引き起こしてるのをご存知でしょうか?
リサイクルの観念がだいぶ普及してきたことで、ビニール製品、プラスチック製品は過去に比べてずいぶんリサイクルされるようになりましたが、ストローはあまりに小さく、あまりに日常のゴミであるために見落としがち。
(日本に比べ、アメリカのリサイクル率はまだまだですが、10年前に比べるとすごい進歩なのです)
アメリカの一般ごみは、そのまま廃棄物として埋め立て処理されるのですが、ストローは適度な強度を持ちつつも軽いため、廃棄物場から風や雨などで流れたり飛んだりしてしまいやすいのだとか。
そして、それらが行き着く先は、もちろん海。
このストローがもたらす海洋生物や自然形体における被害と、それらを食べてしまった海産物を食べる人間への影響がとても無視できる状態ではなくなってきた事で、プラスチック製ストロー排除運動が世界各地で始まっています。
緑の街、シアトルでは7/1からレストランでのプラスチック製ストローやフォーク、スプーンが禁止になるそうです。 イギリスのマクドナルドでもストローは全て紙製へ切り替えとなってるのだとか。人口の多いインドでもプラスチック製品の禁止を実施に取り組んでいるそうです。
他にもストローを使わない取り組みが世界各地・多くのレストランで進んでいます。
そんな一環でラスベガスでもシーザーズ系列、MGM系列のホテルでもプラスチック製ストロー排除運動が始まりました。 現在、ラスベガスのホテルで飲み物を頼んだ場合、ストローは出てきません。 どうしてもストローが欲しい場合は、サーバーに頼むと紙製のストローがもらえます。
※シーザーズ系列:ハラーズ、リンク、フラミンゴ、シーザーズパレス、バリーズ、パリス、プラネットハリウッド
※MGM系列:サーカスサーカス、ミラージュ、ベラッジオ、アリア、ヴィダラ、パークMGM(旧モンテカルロ)、ニューヨークニューヨーク、エクスカリバー、ルクソール、マンダレイベイ、MGM
紙製ストローであれば、リサイクルも出来るし、もし埋め立てになった場合も分解されるので自然への影響はぐっと小さくなります。
ただし、紙製ストローはコストがずいぶん高いそう。そこで単なる置き換えではなく、リクエストベースでの配布になるのだそうですが、ホテル側にはコスト的なメリットはゼロ。完全に「環境保護」(&それにおける会社イメージアップ)がベースになってるのだとか。
まずは、ホテル直営のカフェやレストラン、バーで実施されるそうで、テナントとして入ってるスターバックスとは話し合いの段階のようです。
宿泊客や我々のような部外者には関係ない話ですが、ホテル従業員の食堂でも同様にストロー廃止となり、コスト高の紙製ストローはできれは従業員には使いたくないのがホテルの本音。そこで社員には「Myストロー」を持ってくることを推奨してるのだとか!
My箸ならぬ、Myストローって、ちょっと笑えますね。。。
ちなみに・・・
ラスベガスの巨大ホテル、なんと1日のストロー消費量は25万本に及ぶのだそう!!!
たった数分、チューと吸うだけのストローについて、あまり考えたことはありませんでしたが、生活に欠かせないプラスチック製品を排除するのは難しくても、ストローなんか無くても困らない・・
小さな取り組みが大きな結果につながるのであれば、やらない理由はありません。
スターバックスを始めとした世界規模のコーヒーショップも、徐々に紙製ストロー~ストロー無しにシフトしていくようです。
BY:AY