12/22から続いてる、アメリカ政府閉鎖。
トランプ大統領と議会での予算案は未だ合意に至らず、
本日現在、アメリカ史上2番目に長い政府閉鎖(そして、先行きも見えない状態)となり
アメリカは混乱と不安が続いています。
直近でアメリカ旅行を計画している方にとっては、情勢も気になる所だと思いますので、
状況案内と閉鎖期間中に国立公園に行く方々へのお願い、のブログになります。
★自然系国立公園の多くは、「自己責任で観光OK」として開放
2013年の政府閉鎖の際は、アメリカ各地の国立公園が閉鎖されたため
観光業界と旅行者に大きな混乱を巻き起こしました。
その反動もあり、現在の政府閉鎖中、多くの自然系国立公園は閉鎖せずに、
「自己責任に置いて、園内観光できる」状態として、スタッフ無しのまま公園を開放しています。
(注:スタッフ在中必須の屋内施設はクローズになってます)
国立公園へのツアーをメインとする我々HISラスベガス支店を含む数多くの旅行会社、
公園近辺ホテル、ショップ、レストラン、など、国立公園がなくなると成り立たないビジネスは多数。
ひとまず開放してくれているのは、観光客、観光業界、全てにとってありがたい措置です。
★アリゾナ州、ユタ州は州政府が、公園への国家経費の一部を肩代わり
グランドサークル=アリゾナ州・ユタ州のメジャーな国立公園に関しては州政府が予算の一部を肩代わりする事で、大きな混乱もなく、閉鎖期間を乗り越えられそう、という見通しです。
閉鎖が長引くと、どうなるかは判りませんが、ひとまず現状は心配なし。
ところが・・・
★自己責任≠怪我や身に降りかかる危険の事、ではありません!
今回の閉鎖中の、なにより悲しいニュースがコレ。
マナーの無い訪問者のために、カリフォルニア州にあるジョシュアツリー国立公園やキングスキャニオンやセコイア国立公園も、もともとは開放していたのに閉鎖になっています。同様の措置を取る公園が、これからも増えてくる可能性が高いのだとか。
~後日追加~
キャンプ場の閉鎖や再開放、再度見直しなどが繰り返されています。訪問予定がある方は、地元のニュースで確認する事をオススメします。 尚、政府閉鎖中は国立公園のオフィシャル・ウェブサイトは更新されず、最新情報の確認ができません。
その理由はゴミの氾濫と、自然保護エリアに立ち入る輩が後を絶たないため。
国立公園は観光資源として公園になってるのではなく、自然を保護するために「公園」としてプロテクトしている場所です。
本当は入っては行けない場所に「誰も見張ってないから」入る人が続出。
そして、ゴミを捨てていく人も続出。
特に、公園内に暮らす野生動物達は、捨てられたゴミを食べてしまう可能性が高く、「景観を損ねる」どころではない、大きな問題になっています。
自己責任で観光OK=「自然を守る事も含めて責任を持って観光OK」
という事
国立公園を訪れる皆様。
ゴミは必ず持ち帰りましょう。
トイレは、到着する前にある街中のトイレを使いましょう。
展望台や決められたトレイル以外を歩かないでください。
誰も見張ってなくても、そして、政府閉鎖に関係なく、常識としてのマナーです。
BY AA
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投稿: naka -2019年1月23日 (水) 02時12分
有益な情報発信ありがとうございます。
ジョシュアツリーについて、私の理解がただしければ、逆に1.10から一部閉鎖が解除されたのではないでしょうか?
以下、ホームページより。
recently closed areas of the park will once again be accessible to visitors starting January 10. Some visitor services, including campgrounds and entrance stations, will reopen utilizing recreation fee revenue.私自身はシャットダウン直後に行きましたが、そのときに閉鎖されていたところが開放されていそうで、近々再訪しようかと思ってました。
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投稿: HISラスベガス支店 -2019年1月23日 (水) 09時53分
コメントありがとうございます。記事内に後日追記、として一部修正いれました。
ジョシュアツリー園内では、ゴミ問題の他に、木が切られたり、車で倒されたり、といった被害もでているとか。ニュースを見る度に、心が痛みます。
国立公園は世界規模での貴重な保護区。政治的な問題へのコメントは控えますが、こうした状況で自然への影響が出るのを見るのは、本当にいたたまれません。