バンクシー、というアーティストをご存じでしょうか?
ウィキペディアでの紹介はこんな感じ。
イギリスを拠点とする匿名のストリートアーティスト、政治活動家、そして映画監督。彼の風刺ストリートアートと破壊的なエピグラムは、独特のステンシル技法で実行された落書きとダークユーモアを組み合わせたものである。
~ウィキペディア~
2018年にサザビーズのオークションで、1億5千万円で落札された本人の作品を、
額に仕込んでおいたシュレッダーでオークション中に切断し
ニュースをかっさらってたのも記憶に新しいところ。
そんな、話題のバンクシー展が、ラスベガスで行われています。
会場は、ストリップ大通りの中心に位置する、ファッションショーモール。
ウィンホテルの向かいにある、ネバダ州最大のショッピングモールです。
タイトルは、GENIUS OR VANDAL 、『天才か破壊か』。
バンクシー作品の多くは、路上における壁に対して書かれたもの。
ストリートアート、といえば、聞こえは良いですが
一般人がやれば、単なる落書きに過ぎません。
億で取引されるアート作品と言えども、
敷地のオーナーが迷惑に思って消してしまうケースも多々あったりするのです。(特に初期)
そんなバンクシーの本質を突いたようなタイトル・・・ともいえます。
中に入ると、ストリートアート風なステンシル調の説明文と共に
沢山の作品が飾られています。
政治的なメッセージも、多々。
サザビーズで切り刻まれたのでも話題になった、「風船と少女」もあります!
(版画なので、番号違いの原作です)
Laugh Now, but one day We’ll be in Charge
(今は笑えばいいさ、いつか俺たちが仕切るんだぜ) と書かれてる、バンクシーの代表作の一つ。
グッズになってる事も多いです。
ちなみに、このセリフ、誰が吐くのか、によって意味合いが変わるところもグッときます。
若者が「今に見てろよ」的に言うのか
最近世界に広がっているポピュリズムの政治家やその支持者のセリフなのか、、
ゴリラが言ってるのか、言わされてるのか。。。深読みは続く・・・
個人的に好きなのは、コチラ!
パンクバンド、クラッシュの曲としても有名な(正確にはカバーソングですが)
I FOUGHT THE LAW を元にした作品。
曲中では、
I fought the law and the law won (法と戦ったけど、法が勝ったんだ)
という歌詞なのですが、
バンクシー作品では、明らかに、I won (俺が勝った) と書かれている・・・
けれど、WON(勝った)部分が微妙に隠れていて、
しかも、書いたと思われる人は、押さえつけられていて
やっぱり法が勝ったんだろうか・・・?と、
どんどん深読みしていけます。
バンクシーは素性を披露しないシークレットアーティストなので
このような黒子状態のマネキンが置かれたアトリエの再現シーンがありました。
作品をシュレッドしちゃうくらいですからねー、、
この黒子が、突然動きだしたりして・・・?
な~んて思って、しばらく見てましたが・・
残念ながら、そんなことにはなりませんでした。
開催時期は未定らしいので、興味のある方はお早目に。
BY:AY