カナダは冬になると湖が凍るところが多いからか、スケートが盛ん。
バンクーバーは湖が凍ることはありませんが、アイススケートリンクはたくさんあります。
バンクーバー市だけでも、多分7拠点ぐらいはあります。
カナダでは子供が出来たら、男の子ならホッケー、女の子ならフィギュアスケートを習わせる人も多いのです。
フィギュアスケートのグランプリシリーズの第戦となる、
SKATE CANADA International
が10月31日から11月2日まで行われました。
場所はKelownaにて行われました。
ケロウナはバンクーバーから車で約5時間のところにある街です。
スケートカナダの開催地は毎年変わりますが、広ーーいカナダ。 なかなかBC州で開催されることはなく、今回逃したら、また何年後になるやら・・・・・・。
ということで、朝4時にバンクーバーを出発し、ケロウナまで車を飛ばして行って来ました。
10月31日はショートプログラム
11月1日はフリープログラム
11月2日はエキシビジョン
が行われ、わたしは11月1日と2日のフリーとエキシビジョンを見て来ました。
日本では写真撮影は一切だめだそうですが
カナダでは「プロ用カメラだめ、フラッシュだめ、ビデオだめ」などなど、細かいルールはあるものの、写真を販売したり、プロのウェブサイトに掲載するの以外は大丈夫だとのことで、少しだけ写真を撮ってきました。
普通のカメラで撮ったので、もちろんブレブレですが、雰囲気を皆様にもお伝えできればと思います。
まずは観戦第1日目
本当は朝の練習から見ることが出来ますが、私達は男子フリープログラムから。
席とリンクの距離はかなり近く、それもちょうど直ぐ近くでジャンプをしてくれます。テレビで見るよりも、スピード感や迫力が違います。 下のほうのランクの選手でもかなり上手く、どの選手も「わー」と思える部分がありました。
日本から来ていたのは、小塚選手と無良選手。
無良選手が優勝しましたが、男子選手の中で観客が立って拍手をしていたのは無良選手だけ。
ジャンプも綺麗、スピンも綺麗、何もかも綺麗で、際立って素晴らしかった。 点数が出た後、目頭を押さえる姿も遠めに見ることが出来て、感動物でした。
次はペア
カナダは競技人口が多いのもあると思いますが、ペアやダンスも強いです。優勝したのは、カナダのMeagan Duhamel/Eric Radford組。
練習の時にはあまりうまく行っていなかったジャンプも、本番になると全て決めてしまうというのはやっぱりすごい
ペアも、この優勝したDuhamel/Radford組のみに全員が立って拍手をしていました。
ペアの選手は女性を持ちあげているときに、つらそうな表情をする男性選手もいて、選手の表情を見れるのも、やはり生観戦ならではですね。
そして次はアイスダンス。優雅に踊るアイスダンス。
優勝はカナダのKaitly Weaver/Andrew Poje
綺麗にそろっていて、すばらしい。
アイスダンスでも全員が立って拍手していたのはこのペアのみでした。
最後は女子フリー
日本からは本郷選手と宮原選手が出場
こちらの写真は本郷選手。女子で観客が立って拍手していたのは、金・銀・銅メダルを取った、3選手。
でも、その中でも私は宮原選手が素晴らしかったと思います。
他の観客の人々も、点数が出たときに、
「あれ? 思ったよりも点数でないわね」
「きっと、私達には分からない何かがあるのよ」
と言っていました。
試合が終ったら、表彰式。
他の大会は、3日ぐらい掛けて、試合を行うので、1日の内に全部の競技の表彰式を行うことは少ないのですが、スケートカナダは、1日でフリーの全部の競技を終え、その後に全試合の表彰式を行うので、私達にとってはうれしいプログラムとなっていました。
まずは、終ったばかりの女子から
宮原選手は銅メダルに終りましたが、観客からの拍手は一番大きかったように思います。
名 前を呼ばれ、表彰台に行ったときに、金メダルと銅メダルのAnna PogorilayaとAshley Wagnerとハグをするのですが、宮原選手が小さいので、ポゴリラヤ選手やワグナー選手はかなりかがまなくてはならず、その様子を見た観客から笑いがお こっていました。
そして、次は男子。日本の国旗が真ん中に上がり、日本の国家がカナダで流れるなんて、なんだかうれしいです。
ペアとダンスはカナダが金メダルを取ったので、観客全員でOh Canadaを歌いました。
表彰式が終ったら、ビクトリーラン。
観客にとっては一番の楽しみの部分です。
女子のときは、勝手が分からず、誰も手を出さなかったので、やってもらえませんでしたが、男子から、回りながら観客に手をたたいてくれました。
こんなに真近で選手と触れ合えることが出来るなんて、うれしいですね。この日は朝の練習は朝7時~始まり、表彰式が終ったのも夜10時近く。
選手の皆様、運営者の皆様ご苦労さまでした。
観客にとっては、濃い内容の1日で、大満足です。
観戦2日目
2日目はエキシビジョンが2時間あります。
このエキシビジョンの練習も見ることは出来るのですが、私達は行かずに、幻のりんごを探していました。(ケロウナは幻のりんごの産地です)
幻のりんごに関してはこちら。
エキシビジョンは昨日とは全く雰囲気が違います。
昨日の緊迫した雰囲気とは違って、最初からリラックスした雰囲気。
一番違うと感じたのは、昨日は選手はほとんど観客席を見なかったのが、エキシビジョンでは、観客席の方を向いてくれる選手が多いこと。
フローラン・アモディオ選手
前々から、この選手の演技を見たかったんです。
試合でも、他の選手は観客の方を見ないのに、試合のときから、観客席を見てくれる。 試合でもにこやかで、観客を楽しませようとしてくれているのが分かります。
エキシビジョンでも、上半身裸になったり、すごく早いステップを披露してくれたり、エンターテナーという感じでした。
エキシビジョンは大体5位以内に入った選手か、自国の選手が出場するのですが、アモディオ選手は6位でフランスの選手でしたが、出てくれてよかった。
こちらはアイスダンスの選手。
ドイツのNeil ZhiganshinaとAlexander Gazsi組。
こちらも結果は5位に終りましたが、エキシビジョンはとても面白かった。
ゾンビの格好をして踊っていましたが、踊りも面白いし、表情も面白く、観客のみんなが笑っていました。
優雅に踊ったり、こういった笑いあり、驚きあり、観客を巻き込んだり、それぞれ個性のある演技でとても楽しめました。
フィナーレは全員で踊ります。
なんだか選手達も、大勢で踊った方が楽しそう。
一番手前は無良選手。
無良選手は得意の4回転をエキシビジョンでも披露してくれて、その4回転のジャンプの高いこと すごい高さでびっくりしてしまいました。
やっぱりスポーツは生で見たほうがいいですね。
こちらのスケートカナダには、本当はノースバンクーバー出身のケビン・レイノルズ選手も出場を予定していましたが、直前になって棄権することになってしまいました。
日 本にはレイノルズ選手のファンが多く、ケビン・レイノルズ選手を見に来た人も多かったようです。 直前の棄権で、皆さんケビン・レイノルズ選手がどうして いるのか心配している人が多かったのですが、スケートカナダが終った次の日の3日にバンクーバーのスケートクラブで教えていたようです。
Skate Canada Twitter
元気そうで何よりです。
来年のSkate Canada International はアルバータ州のレスブリッジで行われるそうです。
今回は地方都市で行われたので、アットホームな雰囲気でよかったですが、次回のレスブリッジもそんな感じになるのではと思います。
皆様も一度フィギュアスケート観戦してみませんか?
by B