在留邦人の皆様へ |
平成21年6月3日 |
在エジプト日本国大使館 |
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新型インフルエンザの発生について(第5報) |
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1. エジプト国内における感染確認 |
6月2日、アル・ガバリー保健相は、1日に米国(ミネソタ)からカイロ空港に到着した少女(12歳)の新型インフルエンザ感染が確認され、エジプトで初めての確認感染例となった、と発表しました。また、同少女の母親や同じ便の他の乗客は誰もインフルエンザ感染の兆候を示さなかった旨述べています。 |
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2.エジプト政府の対応 |
(1)保健省内に危機管理委員会を設立し、新型インフルエンザへの対策として、検査サービスや検疫措置の強化、医薬品や医療機器の確保、ライフラインの機能確保のための関係省庁との連携、メディアキャンペーンによる国民への正確な情報提供や啓発資料の作成等を講ずることとしています。 |
(2)既にカイロ国際空港等においては防疫対策として、乗客の体温を測定するためのカメラを設置し、また滞在中の連絡先届の提出を求めており、健康状態の検査及び入国後の健康の監視強化措置をとっています。 |
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3.在留邦人の皆様へのお願い |
(1)エジプト国内で初めて感染者発生が確認されましたが、今後とも引き続き情報を収集し、事態の推移及び関連情報に注意することが必要です。今回の新型インフルエンザは、早期の診断と抗インフルエンザウィルス薬による治療等によって、多くの方が回復しています。ただし、インフルエンザウィルスは型を変えながら、今後も広がる可能性がありますので、正しい情報に基づく冷静な行動をお願い致します。 |
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(2)引き続き以下の諸点につきご注意願います。 |
(イ)手洗い、うがいを励行する。 |
(ロ)食料、飲料水、医薬品などの備蓄品の確認。 |
(ハ)今後の事態の変化によっては、人混みを避けること、人混みに出る場合にはマスクを着用すること。 |
(ニ)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、速やかに医療機関の診察を受けること。 |
(ホ)医療機関を受診する場合は、院内感染防止のため、マスクの着用のうえ事前に電話連絡をすること。 |
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(3)適切に調理された豚肉や豚の加工品を食べることでは新型インフルエンザにかかりません。インフルエンザウィルスは、摂氏70度の温度で調理することで死滅します。 |
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4.各国の感染状況 |
6月2日午前現在、WHOが公表している感染状況 |
感染が確認された国:62カ国、感染者数17,410人 |
メキシコ 感染者数5,029人(うち97人死亡)、米国 8,975人(うち15人死亡)、カナダ 1,336人(うち2人死亡)、コスタリカ 37人(うち1人死亡)、日本379人、オーストラリア 297人、チリ 250人、英国 229人、スペイン178人、パナマ 107人、アルゼンチン 100人、中国 52人、エクアドル 39人、ペルー 36人、韓国 33人、イタリア 29人、ドイツ 28人、エルサルバドル27人、コロンビア 20人(以上、主な多数発生国) |
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5.大使館では、引き続き状況を注視して情報収集に努め、今後とも関連情報を迅速に提供していきます。 |
○WHO(世界保健機関)HP:http://www.who.int/en |
○厚生労働省HP:http://www.mhlw.go.jp |
新型インフルエンザに関するQ&A |
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.jtml |
新型インフルエンザ対策 |
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou/pdf/poster10.pdf |