現地情報 2009.07.25

平成21年7月23日

在エジプト日本国大使館

新型インフルエンザについて(第7報)

1.エジプト国内における初の感染者死亡

保健省は、新型インフルエンザの感染者が、6月2日に国内での感染者発生が確認されて以来、7月22日現在で163人に達したと発表しました。また、サウジアラビアでの巡礼から16日に帰国した25歳の女性が、新型インフルエンザの感染が確認され、ガルビーヤ県内で入院していたが18日に死亡したと、初の感染者死亡の発生を公表しました。

2.WHOによるパンデミック宣言

(1)WHOは、6月11日に新型インフルエンザの世界的流行の拡大状況からして、既に「パンデミック(世界的大流行)」にあるとしてフェーズ5からフェーズ6に引き上げました。

(2)WHOでは、フェーズ6を宣言したが、大多数の患者は軽症で回復していることや、世界的に死者数は少なく、今後とも重症・死亡例の急増はない見通しであることから、過度に恐れることや特段の新しい措置をとる必要はなく、渡航制限等はすべきでないとの見解をとっています。その後7月13日には、新型インフルエンザの世界的流行は制止できないほどの広がりをみせており、改めて早急にワクチンの入手が必要であると各国に呼びかけています。

 

3.在留邦人の皆様へのお願い

  (1)エジプト国内では今後とも感染者の増加が予想されますが、引き続き情報を収集し、正しい情報に基づく冷静な行動をお願い致します。今回の新型インフルエンザは、早期の診断と抗インフルエンザウィルス薬による治療等によって、多くの方が回復しています。但し、軽症の例が多いとは言え、慢性疾患を患っている人や妊婦等の一部には重症化する例が報告されていますので、注意する必要があります。

(2)新型インフルエンザを予防するためのワクチンは現時点で存在しないため、自分で感染を予防することが必要ですので、引き続き以下の諸点につきご注意願います。

  (イ)手洗い、うがいを励行する(接触感染・飛沫感染を断つ)。

  (ロ)不要不急の人混みへの外出を控え、必要が生じた場合には自宅での待機ができるように食料、飲料水、医薬品などの備蓄品の確認。

  (ハ)今後の事態の変化によっては、人混みを避けると共に、人混みに出る場合にはマスクを着用すること。

  (ニ)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、速やかに医療機関の診察を受けること。

  (ホ)医療機関を受診する場合には、院内感染防止のため、マスクを着用のうえ事前に電話連絡をすること。

 (3)適切に調理された豚肉や豚の加工品を食べることでは新型インフルエンザにかかりません。インフルエンザウィルスは、摂氏70度の温度で調理することで死滅します。

4.各国の感染状況

WHOでは、これまで各国の感染状況を公表していましたが、7月7日以降、世界的集計の更新を停止しています。なお、7月21日に明らかにしたところによると、世界の確認死者数が700人を突破し、感染者数については「10万人超」としています。

5.大使館では、引き続き状況を注視して情報収集に努め、今後とも関連情報を迅速に提供していきます。

参考ホームページ

○WHO(世界保健機関)HP:http://www.who.int/csr/diseasew/swineflu/en

○厚生労働省HP:

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

 新型インフルエンザに関するQ&A

  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.jtml

 新型インフルエンザ対策

  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou/pdf/poster10.pdf

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