遺跡 2016.12.28

カイロからこんにちは!!!

今回は屈折ピラミッドを紹介いたします。

前回、紹介いたしましたレッドピラミッドか1キロ南にあります。

P1000498

屈折ピラミッドの名前の通り、途中で角度が変わっています。

しかし、なぜこのような形をしているのかは諸説あります。

代表的な説として、

①最初の54度の角度で建設中に、建築上の問題が明らかになり途中で変更した。

補足:ピラミッドが建っている岩盤が比較的柔らかい岩盤であったために、54度では荷重の均衡が取れなくなり、建設中に内部崩壊が起きたのではないか。

という説が有力なのですが、

②元々角度を変えるように設計された。

という①とは正反対の説もあります。

つまり、「理想形である真正ピラミッドに建設への試行錯誤の過程として、実験的な形を意図的に試みた。」ということです。

この屈折ピラミッドに至るまでの過程として、「マスタバ墳→階段ピラミッド→屈折ピラミッド」と徐々に真正ピラミッド(理想形)に近づいていることから考えても②の説は説得力があります。

②の説を裏付けるように、このピラミッドには入り口が西側と北側に2つあります。

しかし、両入り口閉まっているため、残念ながら現在は内部に入ることが出来ません。

P1000510 

P1000517

屈折ピラミッドには化粧石(表面の石)が多く残っているのが確認できます。

P1000500

辺が直角交差している下に接木がしてあります。

もちろん、後から崩れないように補修されたものです。

辺と辺の接合の仕方などによって、当時の建築方法を解明する手がかりになるそうです。

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