カイロからこんにちは!!!
前回、カルナック神殿を紹介しましたが、
今回は同じくルクソールにあるもう一つの代表的な神殿のルクソール神殿をご紹介します!!
ルクソール神殿でも目を見張る物は、
やはり、巨大な柱と巨像です。
第一塔門とオベリスクの写真です。
元々はこの神殿は何世紀にも渡り堆積した廃物により、現在のような形を留めておりませんでした。
発掘前のその堆積物の高さは15メートルとも言われています。
フランス人のガストン・マスペロという考古学者により、
1884年に散発的な発掘が開始されました。
その発掘は1960年頃まで続き、現在の形に至りました。
堆積土の多さから、それだけ時間が掛かるのも納得がいきます。
ちなみに、このガストン教授は考古庁最高責任者を務めた人物でもあります。
先代はエジプト考古学博物館建設を指導した、オギュエス・マリエットです。
そして、ガストンはマリエットに次いで2代目の考古学博物館官庁を務めた人物でもあります。
修復により、観光地化されてきた側面を持つこの神殿ですが、
やはり、足を踏み入れるとタイムスリップしたような感覚に囚われます。
有名なスフィンクス参堂です。
日本で言う鳥居のような神聖さがあります。
ピラミッドとは違い、360度、全方位遺跡です。
しばしば、ピラミッド特番などで、『どのように巨石を運んだのか!?』といったトピックがありますが、
この神殿にある巨像は、ピラミッドの一つ一つの巨石より遥かに勝る堆積、重量があります。
古代人恐るべしです。
この、神殿は古代とイスラムが融合した場所でもあります。
遺跡内部には、モスクがあるからです。
ガーマ・アブー・エル・ハッガーグ
このように、それぞれの別の時代が一つに融合している観光地はルクソールだけではなく、
中エジプトのコプト教が多く住む都市にも見受けられます。
古代の岩窟神殿を教会にリノベートしていたりします。
そこには、時代や宗教だけで区別できない美しさがあります。
それが『エジプトの魅力』なのではないでしょうか。