カイロからこんにちは!!!
来年はエジプトの観光にとって、とても重要な年になります。
なぜならば、Grand Egyptian Museum(GEM:エジプト大博物館)がソフトオープンするからです。
その、GEMのソフトオープンに向けて、徐々に考古学博物館から展示品が移送されてしまうのですが、本ブログで最新の移送状況を変化がある都度、更新していこうと思っております。
考古学博物館の入り口です。
以前の記事で既出ですが、まず考古学博物館の簡単な歴史から振り返っていこうと思います。
19世紀半ば、フランスの管理下にあった当時、考古学長官であったフランス人のオギュスト・マリエットが国外への流失が激しかった、エジプトの遺物を収集、保管した事にエジプト考古学博物館は端を発しました。
この収集活動の規模が徐々に大きくなり1902年に現在の建物に移りました。
現在では収蔵品の数は20万点にも上ります。
尚、このマリエットの功績を讃えレリーフが飾られており、博物館前庭にはマリエットの銅像が建っております。
それでは簡単に考古学博物館にある展示品を紹介したいと思います。
建物に入ると古代の王が皆さんの来エジプトを迎えてくれます。
右から2番目はラムセス2世の像で、真ん中の小さい像はジョセル王の石像です。
ジョセル王は史上初のピラミッドと言われるサッカラの階段ピラミッドを建設した王です。
ジョセル王の時代にシナイ半島の鉱物資源により勢力を拡大していたと言われています。
ツタンカーメンの品々です。木製金張り像、カルトゥーシュ、宝石箱等何とも美しい目が眩む様な展示品が並んでおります。
ツタンカーメンの象牙で作られた宝石箱です。この宝石箱をイギリス人のハワードカーターが発見した際にはすでに空だったそうですが、箱に「若い統治者の指輪」を含んだ15個の宝石が収められているとヒエラティックで印されています。何ともロマンを感じます。
これはツタンカーメンの厨子(ずし)です。厨子とは仏具の名称で使われることが多いですが、この場合の厨子は宗教的な二枚扉の開き戸が付いた物入れという意味で使われています。
この厨子は全部で四つあり、この写真はその中で一番大きい外側にあるものです。マトリョーシカの要領で箱の中に箱が入っていて、最後に棺が納められています。
これは3番目の厨子です。大きいものから順番に並んでいます。
これはミイラを作る台です。奥にあいたスペースがあると思われるかもしれませんが、これはすでにGEMにここにあった展示品が移送されてしまった為に出来てしまったスペースです。
確かに、すでに移送されてしまったものはありますが、それら以外にも考古学博物館には多くの観光客を魅了する、重要な展示品の数々があります。
GEMオープンに向けこれからさらに盛り上がっていくエジプトで皆様をお待ちしております!!!