グランドキャニオンの断崖絶壁に、透明のU字型の橋かけてしまおう、という荒唐無稽なプロジェクト『グランドキャニオン・スカイウォーク』。
時折、メディアでも取り上げられたので、どこかで噂を聞いた事がある人もいるのでは??
幾度もの資金や工事の行き詰まりなど、様々な問題がおきた為に、2年の遅れを経て、ついに完成しました。
昨日は関係者、メディアを集めての記者会見&オープニングセレモニーが行われましたので、謎に包まれていた、スカイウォークの全貌をご紹介します!
こちらが、噂のスカイウォーク。
断崖から突き出しているのが見えますか?
底はガラス張り。
その下は約1.5キロの深さの渓谷です。
発案者は、ヘリコプターで遊覧飛行をしている際に、このプロジェクトを思いついたのだとか。
公式発表では、この橋は、182人を乗せることが出来るのだそう。
・・・って、どういう体型の人を元に182人?
アメリカの太った人ってものスゴーク太ってるんですけど・・・?
あまりのアバウトな発表に、はっきり言って、超不安。
とはいえ、ココまできて、歩かずに帰る訳にもいかないので、心を決めて、いざ出発!
人数をコントロールする為に、ある程度人が入ると、この様に「入っちゃダメですよー」というセキュリティーの人が入場制限をしています。
でもね、重さはともかく“182人”なんて、具体的な数字を出しといて、全然数えてないのよ、この人。
初日なのに。
カメラを向けたら、仁王立ち。
いいのか、それで!?
階段を上りきると、レッドカーペットが敷かれています。
下に並んでいる知り合いの顔を見つけては、手を振ってみたりして、なんだか、気分はハリウッドセレブ。
この先は床がガラスです。
砂利や砂をつけた靴で歩き回ると傷になってしまうので、それを防ぐ為に靴にカバーをつけなければならないのだそう。
レッドカーペットも、別にセレブ気分を煽る為ではなく、靴底についた砂をココで落としてね♪、というのが理由のようでした。
さあ、いよいよ出発です!
ゾロゾロと進んで行くので、下さえ見なければ、単なる混雑した道。
セキュリティーは「立ち止まらないでくださ~い!歩いてくださ~い!」と叫んでいます。
まるで、上野動物園に初のパンダがやって来た時のお客のよう。。。
あぁ!断崖絶壁が!!!
物凄い眺め&迫力です。
繰り返しますが、この下は遥か1、5キロの渓谷。
かなり足、すくみます。
横を見ると、相当太めなお兄さんの団体が・・・。
彼らは、1人で2人分位の重さがありそうなのですが・・・。
そして、走る廻るクソガキいえ、お子様方。
ガラスには継ぎ目があるんですよ、2メートル毎くらいに。
床に使われているのは、特殊なラミネートガラスで、たとえヒビが入っても割れないように出来ているのだとか。
防弾ガラスのような作りのようです。
そんな事言ったってねぇ・・・
割れなかったとしても、この継ぎ目の所、相当怪しいですよ?
シューズカバーをつけたワタクシの足とグランドキャニオン底。
ちなみに、ガラスの写真はあまり鮮明ではないので
「なーんだ、たいしたことないじゃん」と思ってる方も多いかもしれないのですが、物凄くクリアーなんですよ、このガラス。
どの位クリアーか、というと、下からみると、一目瞭然。
スカートだと丸見えです。
ま、下にいるのは、コンドルとビックホーンシープ位かもしれませんが。
そんなこんなで、渡り終わりました。
ホッ。
というわけで、恐怖のスカイウォークの全貌でした~。
ところで・・・
最後の最後に、そんな・・・と思うようなご注意をしなければなりません。。。
この日はメディア用の特別公開だった為に特別に写真を取る事ができましたが、来週の一般オープンからはカメラの持ち込みが禁じらるそうです。
これは、「もっと良い写真を!」と思って体を乗り出したりする人が出てくるのを防ぐ為でもあり、又、間違ってカメラを落としてしまったりする事で、自然への影響が出てくる事の懸念しての案、との事。
乗り場の入口にて、小物は預けるシステムになるそうですので、ご注意ください。
又、スカイウォークの入場料(公園入園料とは別)は$25となります。
そして、最後に一番重要な注意事項として、
スカイウォークがあるのは、グランドキャニオン国立公園ではなく、公園の更に西にあるワラパイインディアン居留区。通称「グランドキャニオン・ウエストリム」と呼ばれる所です。国立公園は自然の保護を第一に考えられているので、このようなアトラクションの認可はまずおりません。
国立公園があるサウスリム(とノースリム)からは車で約2時間の距離があり、場所が全く違います!初めて行く方は、ご注意下さい。