前回で、寄り道として、コーラルピンクサンドデューンズを
ご紹介させていただきました。
今回は、グランドサークルに戻って、
キャニオンランズ国立公園をご紹介いたします。
キャピタルリーフ国立公園までは、
ブライスキャニオン国立公園から
ハイウェイ12号線を北上して約2時間。
ハイウェイ12号線は、松や杉の針葉樹林と白樺や
ヤマナラシなどの紅葉する森林の点在するワインディングロードで、
季節によってそれぞれに美しい風景を楽しみながら、
ドライブを満喫することができます。
グランドサークルの中では、松や杉(ダグラスファー)などの
針葉樹林帯を、一般的によく見かけますが、
美しく紅葉する森林を見ることは稀です。
10月の上旬に訪れたときの美しい紅葉(黄葉)の写真をご紹介いたします。
美しく紅葉したヤマナラシ(Aspen ポプラの種類)や
白樺(White Birch)、楓(Maple)の森林。
丘陵地帯を通るハイウェイ12号線の両側に、
美しい紅葉した景色をながめながら
一瞬、『ここはカナダ!?』と錯覚を覚えました。
なだらかな斜面に、松林の緑色と紅葉した赤や黄色の
美しい色彩が混在し、スラーの点描画のようです。
太陽に反射した黄色の紅葉は、黄金色に変化し、
まぶしいほど目に飛び込んできます。
赤松(ポンデロッサ)の大木や、ピニオン松などの松林に負けじと、
落葉樹の一群もしっかり生息している様子がよくわかります。
土地の栄養価が低くても成長できる生命力の強い松林に比べて、
落葉樹の森林は生息範囲が限られます。
美しく楽しい、ハイウェイ12号線のドライブを満喫して、
キャピタルリーフに到着しました。
キャピタルリーフは、1971年12月に国立公園に制定された、
比較的新しい国立公園のため日本の皆様には、知名度が低いようですが、
ユニークな特徴を有しており、美しく、楽しく、美味しい!国立公園です。
キャピタルリーフ国立公園の景観は、
6,500万年前の巨大な変動によって大地の亀裂が、地層を分断しました。
その後長い年月をかけて、
雨や風や雪などの自然の浸食作用によって創造されたものです。
この公園は、東西に狭く、南北に細長い地域ですが、
南北の全長が、なんと約160kmもある
広大な国立公園なのです。
ビジターセンター付近の景観
グランドサークルにおいて代表的な、
砂岩層、泥岩層、石灰岩層などの地層が、くっきりと鮮明に見えます。
ビジターセンター、アメリカンフラッグとキャピタルリーフの景観。
国立公園なので、アメリカンフラッグがあるのは当たり前なのですが、
大自然にこの国旗のデザインは、とても調和していると思いませんか。
また、どの国立公園の建築物もその公園の特徴的な色彩にあわせて、
調和する色が選ばれていたり
その国立公園から採取された素材を用いて建築物が建てられるので、
国立公園内に入ると、一転して緑豊かになってきました。
コットンウッドの大木や、さまざまなフルーツツリーが点在しています。
次回は、美味しいキャピタルリーフをご紹介しますので楽しみにしててください。
BY:JIMMY