2009.05.18

モニュメントバレー


それは、300mを越す巨大なビュートと呼ばれる残丘が

記念碑(モニュメント)のように立ち並ぶ様から

名づけられた名称です。


太古からの悠久のときの流れを経て創造された

自然のモニュメントは、見ているだけで
人々の心を癒してくれます。

そしてこのモニュメントバレーは、ナバホ族の聖地であり、

現在もナバホ族の民族公園として管理されています。

モニュメントバレーのシリーズでは、

この素晴らしい景観だけでなくこの地に暮らす

ナバホ族の文化についてもあわせてご紹介したいと思います。


■■モニュメントバレーの創造■■

モニュメントバレーを構成する残丘の地層は、

2億5千万年前に堆積した泥岩層と言われています。
大型の恐竜が闊歩していた時代です。

この地域は、コロラド大地に含まれ

アメリカ大陸の隆起と沈降が繰り返し発生した地域です。

ある時期は、浅瀬の海であったり、

ある時期は、何千メートルも隆起したり

激しい地殻変動が起こっていたはずです。

ロッキー山脈が形成される、6500万年前、

比較的に低地に位置していたモニュメントバレーの地域は、
ロッキー山脈から流れ込んで来る

大河によって大きな浸食を受けます。


この侵食の大きな作用によって、泥岩層が削り取られ、

硬い岩盤層だけが取り残され現在のモニュメントバレーの残丘が

記念碑のように残っています。

目に見ることは、できませんが、

風、雨、雪、雷、など自然の力によって

いまでも確実に少しづつ侵食作用が続いています。

グランドキャニオンも、

侵食がつづいて気の遠くなるような年月が流れると、

モニュメントバレーのような景観になると言われています。

そのときは、モニュメントバレーは、

消滅して平坦な草原になっているのでしょうか?
知り由もありませんが、

ここではわずかな人間の歴史ではなく、

地球の歴史が明らかに存在するのです。


H.I.S. ラスベガス支店便り

カイエンタの街から163号線を北上すると、

約20分でこの景色に遭遇します。

まっすぐな道の両側に、左側 OWL(ふくろう)岩、と

右側エルキャピタンの岩が見えてきます。

ふくろう岩は、真横にくるとまさしくふくろうの顔が浮かび上がってきます。

なかなかシャッターチャンスがないので写真で紹介できないのが残念です。

ここからモニュメントバレーの景観が始まります。

この163号線が、フォーレストガンプがひたすらアメリカ大陸を走ってきて、

『疲れた!』と一言いって折り返していく

有名なシーンが撮影されたロケーションです。



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ふくろう岩とエルキャピタンを過ぎて、

遠くにモニュメントが林立している様子が車窓から見えてきます。



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同じモニュメントでも

少し大きな台形のテーブル状のモニュメントをメサと呼び、

さらに浸食を受けて柱上に残ったモニュメントをビュートと呼んでいます。



車窓から進行中に撮影した写真です。


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思わず、車を止めて写真撮影したくなる景観が続きますが、

写真撮影の際は、駐車スペースが確保されている安全な場所を探して、

往来の交通状況に気をつけて撮影を行ってください。

ここまでくると、あまりにも広く、

距離感やスピード感覚が麻痺していますので、

事故に巻き込まれる危険性があります。

また、路肩は砂地で車のタイヤを取られて

脱出できないケースもありますので、

かならず、舗装された駐車スペースを選んでください。


公園の入場口以外は、

きちんとした駐車場が完備されているわけではありませんので

移動中の写真撮影には、くれぐれも気をつけてください。



BY:JIMMY




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