サンセットクレーターボルケーノ国立公園から
約30Kmでウパキ国立公園のエントランスに到着します。
この2つの公園は、ループロードで結ばれており、
全長35マイル(56km)です。
89号線と連結されているので、
移動にまったくの無駄がなく時間的に節約できます。
サンセットクレーターボルケーノ国立公園をあとにして、
約20分走行すると なだらかな丘があり、
その丘を越えると面前に、見渡す限りの広大な大平原が出現しました。
地平線の彼方まで同じ景色が続いています。
赤い大地が反射しているのか、
遠くの景色が少しピンク色をしているように見えます。
Wupatki 国立公園の標識が、大地に忽然と現れました。
まったくありませんが、間違いなくこの平原のどこかに、
ネイティブアメリカンが生活した歴史が刻まれているのでしょう!
最初の遺跡、Wukoki(ウコキ) 遺跡が、台地の中に姿を現しました。
このウコキ遺跡の周辺では、今なお、
太古の歴史に生活した人々の土器や陶器が
そこらじゅうから発掘されています。
すべて立ち入り禁止のサインが、表示されています。
ハイキングの際は、指定されたトレイルに沿って歩くように十分注意してください。
当時、約800年前には、3階建ての大きな集合住宅だったようです。
少し高台に残った、大きな岩盤の上に建設された住居跡です。
周囲の自然石を土で粘土状にして、セメントの役割で、
積み重ねていった建築方法のようです。
2階、3階の床下には、木材が張り巡らされたあとが残っています。
現在では、周辺に建築材料となるような
大きな樹木を観ることはできませんが、
800年前には、気候も違い大きな木材が、存在していたのでしょうか?
住居内のひとつの窓からのぞいた景観です。
先住民は、この景色を見ながら何を思っていたのでしょうか?
美しい景観に感慨深く敬虔な思いにはせていたのか?
または、迫りくる外敵に恐怖心をいだいていたのでしょうか?
丸く大きなキバ(儀式を行う神聖な場所)のような部屋が、
かつては存在していたようです。
今では、厳しい環境にさらされ、浸食を受け
ここからも遠くに、サンフランシスコピークの頂上に
雪がかかっている景色を眺めることができます。
800年前の人々の思いをしることはできませんが、
間違いなく、この地に人々が生活し、
この美しい、サンフランシスコピークの景観を、
私たち日本人が富士山を観るように、
癒されていたのではないでしょうか!
BY:JIMMY