コードシェア便って聞いたことがあるでしょうか?
「共同運航」とも呼ばれています。
航空会社には大きく分けて3つのチームがあります。
*ワンワールド (JAL、アメリカン航空など)
*スターアライアンス(全日空、ユナイティッド航空、シンガポール航空など)
*スカイチーム (デルタ航空、KLM、大韓航空など)
よく知られている同じチームの航空会社で、
◎全日空とユナイティッド航空
を例に出してみましょう。
共同運航だから、ということで、
決して全日空とユナイティッド航空の社員が
一緒に搭乗しているわけではありません。
このように全日空1005便と表示されていますが、
これは実はユナイティッド航空9721便とのコードシェアです。
USエアウェイズ5162便でもあります。
この場合、飛行機は全日空の機体で、
客室乗務員も全日空で運航されています。
じゃあ、ユナイティッドは何をしてるの?というと、
飛行機を借りて便名を名乗っているだけです。
本当は全日空なんですが、
ユナイティッド航空として販売することもできるので
ユナイティッド航空にとっては、
わざわざロサンゼルス~羽田の路線を増やさなくていい
。。。というメリットがあります。
チェックインなども全て全日空のカウンターで行なうので、
UAの便名がついているからといって、
UAの乗務員が乗ってきたり、
UAの機内食が出てくるなどということは絶対にありません。
コードシェアを利用するとき気をつけなくてはいけないのが、
その便名のチェックインカウンターに行くのではなく、
本来の飛行機が運航される航空会社のカウンターで手続きを行います。
例えば、大阪~ラスベガス間でデルタ航空を利用すると、
経路は関西空港~シアトル・・・デルタ航空
シアトル~ラスベガス・・・アラスカ航空
になります。
このシアトル→ラスベガスは
『デルタ航空7537便』と書かれていたとします。
でも実際は『アラスカ航空610便』で、
アラスカ航空とのコードシェアになっています。
自分のe-ticket控えにはDL7537となっていますが、
実際はAS610便に搭乗することになります。
ラスベガスから関西空港へ帰るとき、
ラスベガスの空港でチェックインするのは、
デルタ航空のカウンターではなく、
アラスカ航空のカウンターで手続きをします。
共同運航、というくらいだから、
何か共同でやってるのかな?と思えそうなんですが、
実際は便名を借りてるだけなんですね。
そんなのいわれても、自分の乗る飛行機が、
その航空会社のものなのか、コードシェア便なのか、わからないよ!
という声が聞こえてきそうです。
はい、では航空券を購入するときに、日程表をもらったら、
コードシェア・共同運航の場合は
「運航会社 全日空/Operated by ANA」などと書かれていますので、
チェックしてみましょう。
またコードシェアの特徴は便名が4桁で、
3000番台~9000番台のものが、コードシェアである確率は高いです。
(中には1000番台でもコードシェアの場合もありますので、
あくまで参考として覚えておくといいです)
便名が1桁~3桁であれば、
その航空会社での運航ということを知っていれば、
少し不安は解決されますね。
「やった~帰りはJAL7015便!」と思っていたら、
アメリカン航空だった・・・ということもありますので、よく注意して下さいね。
ちなみに、日本からアメリカへの便名は偶数、
アメリカから日本への便名は奇数なんですよ。
見えないところにいろんな規則があるんですね~。
AK