2011.12.17

いつもご覧頂きありがとうございます。編集長の鮫島です。

ボランティア・スタディツアーを始めた頃、こんな質問を頂くことがありました。

「ボランティアなのになぜお金がかかるのか?」


ごく素朴な疑問ですよね。「ボランティア」という言葉を「慈善活動」、そして「ボランティア」=「無償」という考えが浸透しているためと思われます。


私自身も学生の頃、同じ思いでした。国際関係の専攻だった私は、途上国支援について、援助のあり方、ボランティアのあり方について友人と「どうあるべきか」についてよく議論したのを覚えています。自分を犠牲にしてこそ・・・なんて考えたこともありました。


そんな時起こったのが、「阪神淡路大震災」。目の前に広がる悲痛な風景、そして被災者した友人達の叫び・・・。その現実を目の当たりにし、「あるべき論」は私の頭から吹っ飛んでいきました。



「困った人を目の前にした時、あなたはどうしますか?」


その答えが「助けたいと思う」であれば、「助ける」ただそれだけのことなのです。

周囲の評価やあるべき論は、その現実を前にして、いかに空虚な議論であったかを自省したのを覚えています。今年の東北の震災の時も、私にとっては同じ思いでした。だから、私のできる役割として「ボランティアツアー」を募集実施しました。

そして、今、ボランティアツアーを提供する立場にいます。

では、今日の本題です。「なぜボランティアなのにお金がかかるのか?」


私はこのように答えています。

「私達は政府や協賛団体の援助なしに運営している民間企業ですので、私達の取り組みは、皆さんから頂く旅行代金のみによって運営しています。様々なボランティア組織との協力の上、できる限り費用を抑える努力をしながら、ボランティアとして参加される皆さんに必要な経費として自己負担をお願いしています。皆さんから頂く費用によって安心安全な活動を行うためのサポート体制を整備して、旅行サービスとして継続して提供できているのです。この仕組みが結果的には一過性でない持続可能なボランティア活動をもたらし、それを必要とする地域のニーズにも継続的に応えることができるのです。旅行代金は、現地までの交通費・宿泊費・食費・現地移動費のほか、ボランティア活動を行う施設の経費としてその大部分は支払われます。そして、残りはこうした取り組みを維持管理し、発展させていくための弊社の運営・事務コストに一部当てています。」

ご理解いただけたでしょうか。「持続可能性」・・。多くのボランティア活動は必ずこの壁に直面します。その課題を乗り越える方法が、ボランティアツアーの仕組みなのです。


私達は、ボランティア・スタディツアーが、参加する皆さんにとっても、ホストとして受け入れる地域のどちらにとってもプラスの経験が得られるものであると信じています。ほとんどの活動の現場は、社会環境・自然環境・衛生環境に課題を持った地域で、その改善に取り組むことで困っている人たちに新たなサービス、時には希望や勇気を与えることができるのです。そして、一方で参加者は、新しい世界について学び、新しい出会いと広い世界観を得ることができるのです。

『一歩踏み出そう!人生観を変える旅』flair

私達は、ボランティア・スタディツアーがごく一部の人だけのものでなく、もっと多くの人にとって必要とされ、多くの人が関わる当たり前の存在にまでしていきたいと考えています。

ボランティア・スタディツアーに参加すると・・・・人間が変わる?!
過去、私達はたくさんのお客様にボランティア・スタディツアーを提供してきました。そこでわかったことは、参加前と参加後では、参加した人そのものが大きく変化していることでした。今まで引っ込み思案であった方が帰国後自信あふれる表情に変わっていたり、働くことに抵抗感を感じていた若者が起業したこともありました。参加者の多くはお一人で参加する方です。自分と向き合いながら、自分の可能性を見出す大きな経験なのかもしれません。あえて寄り道とも思えるボランティア・スタディツアーは、青少年の教育という意味でも大変価値あるものと考えています。またそうした経験を社会や企業も高く評価する時代になってきたと言えるでしょう。


H.I.S.のボランティア・スタディツアーは「ツーリズムを通じて国際問題・社会問題の解決に貢献する」ことを理念として掲げています。ツアー参加者のニーズを満たすだけでなく、活動を行う地域の課題解決に繋がることを大切にしています。「ツーリズムを通じてみんながハッピーになる」。そのお手伝いを担う立場でありたいと考えています。

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もっと世界を感じよう

shine行くことでしか見えないもの、今だから感じられること

新しい自分に出会う旅、新しい仲間と出会う旅shine

H.I.S.の海外ボランティア・スタディツアー

http://www.his-j.com/tyo/volunteer/index.html

●ブログでのイベント告知(無料)の団体募集中!詳しくは担当・鮫島・佐藤・伊藤・内田まで

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