ポーランド、名前をきいてもピン!とこない方がきっと多いはず。
むかし教科書で見た、灰色の空と強制収容所の「死の門」...
少し、暗い印象があるのでは。
そこで今日は、HISポーランドピーススタディツアーのちょこっと裏話(?)をご紹介いたします。
さてさて、最近よく見かけるようになったこの柄の生活雑貨たち、
実はポーランドの伝統工芸品。
細やかな柄がとてもかわいらしく、最近日本でも女性に人気のようです。
どれも本当に丁寧に作られていて、職人さんの思いがつたわってくるような。
わたしもついついおみやげにたくさん買いました。
民俗衣装は、
ちょうど、11月のツアーで訪問した日本語学校の生徒の方々が披露してくれました。
チロリアンというイメージがすこししっくりくるかも。
日本文化に興味深々、日本には行ったことがないけど日本語ぺらぺら!な彼ら。
早速わいわいと仲良くなりました。
ヨーロッパのほぼ中央に位置し、7カ国と国境を接するポーランドは「ハート・オブ・ヨーロッパ」と呼ばれます。
たくさんの文化の影響をうけ、その分色彩豊かな衣装が生まれたのかもしれませんね。
日本語学校の生徒さんとのやり取りの中で、こんな会話がありました。
「この旅の目的は?なんでポーランドなの?」
「アウシュヴィッツ強制収容所跡地にいって、戦争の悲惨さを学ぶこと。」
「ポーランドはそんな悲しい歴史にも、もっと素敵なところがたくさんあるのに...」
日本語交流会の学生さんが残念そうにいいました。
その後のフリータイムで連れて行ってくれたのが
地下約300メートルのところにある『ヴィエリチカ岩塩坑』。
全て塩でできた礼拝堂のシャンデリア(?)は煌々と明りが灯ってとても神秘的。
どこをなめてもしょっぱい岩塩鉱、世界で最初に世界遺産に認定されたものの一つ。
他には、
世界遺産の旧市街の中央広場。
綺麗なリースが売られていました。クリスマスに備えてかしら。
なんだか町を歩いているだけでもとっても満足。
歩き疲れたら、
ちょっとカフェによって濃厚なホットチョコレート。甘い!おいしい!
単なる「旅行」も、
そこにいる人々との出会いによってうんと深いものに変わりますよね。
「歴史」を学び、負の連鎖を生みださないことはとても大切。
ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)の現場となったアウシュヴィッツに行って、
戦争の恐ろしさや人間の本質を考えるのもとても大切。
辛い記憶の残るアウシュヴィッツ強制がそのままそこに在りつづける意味も、
ガイドの中谷さんが私たちに問いかけてくれます。
(ちなみに、唯一の日本語ガイドの中谷剛さんが終日ガイドをしてくださるのはこのツアーだけなんですよ)
そして、やっぱり私たちは「いま」を生きているのだから
もっと世界と繋がって、もっと素敵な「いま」と「未来」を作ろうと、一緒に進んでいきたい。
その繋がりの、お手伝いができたら。
「歴史」と、「いま」を考えるピーススタディツアーは2016年2月と3月に開催予定です。