こんにちは。インド企画担当三橋です
さてさて今回はインドツアーレポートの~ボランティア活動編~です。 ちょっと長いよ笑。
デリーでのホームステイを経て我々はこの旅最大の目的である『マザーテレサ施設でのボランティア活動』のため、コルカタへやってきました。
空港で出迎えてくれたのはコルカタのガイド兼、ホームステイ先の主<スルさん>。
ん?またガイド??と思ったみなさん。そうです、新しいキャラクターの登場です。
実はこのツアーは非常に現地サポートが手厚いのが特徴!!
スルーガイドというデリーから11日間ずっと一緒にいるHISデリー支店のガイドと、コルカタではまた別のガイドさんがやってくるんです。とっても安心◎
私たちは13人もいたので3つの家庭に今回も分かれました。
はい、彼らがホームステイ先のファミリーです!
手前(のタンクトップの方)が日本語ぺらぺらガイドのお父さん、スルさん。HISのマザーテレサのツアーでホームステイを選ぶと、こちらの家庭に決まることが非常に多いです。その奥にいるきれいな方は奥様のジョヤさん。
日本人がきてくれることがとてもうれしい!といつも飛びっきりの笑顔です。 本当に愛らしい方でした。
これはお土産を渡しているところ。
皆さんお土産も気になるポイントかと思いますが是非持って行ってあげましょう。 喜ばれますし、会話のきっかけになります。
ここでお母さんに言われたうれしいお土産ベスト3!!
3.日本のお菓子 … インド人は甘いもの大好きです!チャイもお母さんのは特に甘い!
2.カップめん … 日本のカップラーメンVERYおいしい!と絶賛していました。
1.梅干!? … すみません、これはお母さんだけかもしれません。インドでは買えないからお土産でもらえるとすごくうれしいそうです。
そのほかにも百円均一で買えるようなインスタントのものやキッチン用品、ベンリグッズ、そして定番の風呂敷やセンスや達磨なんかもうれしいようですよ^^(棚にはお土産がいっぱい~)
ちなみに息子さんもいます。彼は英語ぺらぺらギターも得意のナイスガイです。(このときはギターで弾き語りをするかと思ったらアカペラで歌いだしました。そんなお茶目なところも。)
やはりデリーとは家庭の雰囲気も異なります。コルカタのほうが素のインドの家庭という感じです。前にも述べましたがタオルやシャンプーなどはないので各自用意を忘れないように!時期によっては掛け布団もないですが暑いので問題なしです◎
翌日、私たちは朝の5時に起きました。目的はミサへ行くため。
毎朝7時からマザーテレサの協会ではミサを行っています。もちろん写真はNG。取れるのは概観とマザーテレサの棺だけです。
実はこの朝のミサに参加をした日はちょうど3月11日、大震災から5年たった日の朝でした。瞳を閉じ、全員で平和への祈りをささげました。
この日は午前中は観光、午後(14時から)にボランティアの登録へ。
悲しいお知らせなのですが…ボランティアの登録場にはガイドは入れません「ここは仕事をするところではなく、ボランティア(奉仕)をするところだからです」と以前言われたそうです。
許可を頂き写真をとらせていただきました。
見てわかりますかね。そうさまざまな国からたくさんのボランティアが来ています。
まずはいすに座り、各施設の説明を聞きます。その後登録用紙に氏名やパスポート情報などを記載し本登録へ。ここで「どの施設で働きたいのか」という希望の確認をしてもらえます。
ぜひ、希望がある方は伝えましょう。
マザーテレサ施設での活動の場合、午前と午後に活動が分かれます。
一度この登録で決まるとイレギュラーの方法を使わない限り、同じ活動先です。よっぽど込んでいない限りは希望は通るはずです。中には男性のみ、女性のみの施設もあるので気をつけましょう◎
そして…この説明も、登録もすべて言葉は「英語」です。むむっと思った方、朗報です、安心してください。日本人のスタッフも1名くらいはいることがほとんどのようです。残念ながらいらっしゃらない場合にはこれまでの義務教育や大学で蓄えた知識をフルに使って思いを伝えましょう。
これが完了すると、登録証とペンダントをもらえます。(このペンダントが特にうれしい!)
活動中は忘れずに登録証をもっていきましょう。
翌日から活動開始。
私たちが選んだ活動先は午前中がダイヤダンという10歳以上の障がい児童が生活をする施設。午後がカリーガード(ニルマル・ヒルダイ)という瀕死状態の老人が生活をする施設でした。
少し先に情報を伝えますと、午前中のほうが圧倒的に忙しいです!圧倒的に!
ボランティア初日、ダイヤダンの施設へ行くと『今日は土曜日だからピクニックに行くよ!』と。
エレベーターのようなリフトがあるので、私はペアを組んだ足が変形している女の子の手をしっかり握り、リフトのほうへ。
『アンティ!わぁぁぁぁ○▼×◎xC○ーーーー!!!!!』何かものすごい勢いでサリーを着た女性が私に怒っている…何だろう…わからない…。
施設にはシスター以外にも『マシ』と呼ばれる女性スタッフがいます。お給料をもらってお手伝いしている人たちです。シスターは英語が話せるのである程度コミュニケーションが出来るのですが、この方々は話せない…いや話さないという感じです。
(ちなみにアンティとは私たち女性ボランティアのことで男性のボランティアにはアンカといいます。)
もう意味がわからなくなってどうしたらいいのかオロオロしているとシスターに
『彼女は足は変形していますが、自分で歩けます。階段を使わせなさい。』と。
あ…なるほど。と思いながら、その後階段を使い、時間をかけてなんとか公園へ。
ここでも私は彼女とペアで遊んでいました。
よしこれで遊ぼうとメリーゴーランドのような遊具へ。落ちないように、怪我をしないように、私の手を彼女の手を覆うようにギュっと遊具を握っていました。
すると長くやっているボランティアの方に『NO』と強く言われ手を解くようにいわれました。
なんで?危ないじゃない。そう伝えると
『遊具を持つのはあなたではなく、その子よ。あなたは落ちないように見ているだけ。手を離しなさい。』
ここでやっと、私のやっていたことの間違いに気がつきました。
ここは彼女たちが生活をする場所、生きるために訓練をする場所。自立を促すための施設ということです。
ついつい見た目で『この子達は歩けない、見えない、自分では出来ないからかわいそうだ。しっかり手をつないで連れて行ってあげよう』と決め付けていまい、そう思っていた自分をとても情けなく感じました。
いざ手を離したら、出来るんです、自分で。歩けるし、握れる。
もう初日から学びのオンパレード。
ほかにもたくさんの仕事があります。一番体力仕事だったのは『洗濯』です。これ…とってもつらい!
Tシャツ、ズボン、シーツ…大量な上になかなかすごいにおいがする!
マザーからの教えで洗濯機は使わずに、手で洗います。もう午前中いっぱいかかることも。
そうすべて手作業。
あ、マザーテレサの施設での活動のときは『サンダル』でいくこと強くお勧めします。ぬれます、何度も脱いだり履いたりします。楽チンなのはサンダルです。
洗濯物を干すのですが、日本で必ず使うあるものがないんです。それは洗濯ばさみ。
だから干しているそばからガンガン飛ばされていくんです。それを見て笑うマシさんたち。
いやいや!時間の無駄だよ!洗濯ばさみ買いなよ!
どうやらお金が洗濯ばさみまで回らないようなんです。さらにいうと暑い国なのですぐに割れて壊れてしまうようです。
そのとき、一緒に活動をしていた女性がこういいました。
『私決めました。次いくときは洗濯バサミを持って行きます。またはほかに参加しようとしている人に持っていくように伝えます』と。
なんて素敵なんだろうと思わず涙が出そうなくらい感動しました。
やっぱり、世界には行ってみないとわからないことがたくさんあるんです。ニュースやインターネットで見るだけではわからない現実がそこにあるんです。来てみて初めて、自分も同じ場所に身をおいてみて初めて何をすべきか、何をしてあげたら本当に喜ばれるのかわかるんです。
今この瞬間、インドのコルカタのマザーテレサ施設で起こっている問題が『自分ごと』として彼女は捕らることができたんだろうなと。
他人ごとではなく、自分ごと。
きっと彼女はその日からもう、ニュースを見る目も変わったはず。これが世界を旅して学ぶことなんだなって実感をしました。
午後はカーリガードへ。
痛み止めやかゆみ止めの薬を使いながらおばあちゃんたちにマッサージをしたり、食事のサポートをしました。
なかなか気持ちが伝わらなくて取っても難しい。。。
実はこの施設で、これまで日本という国で生きてきてみたことないほど痩せた方に触れました。もうまさに骨と皮。彼女はもうまもなく亡くなるようでした。
カーリガードはマザーテレサによって開かれた初めての施設。施設のまわりで今にも死にそうな方を介護し、施設で面倒を見ています。
息は浅く、目は白く濁り、たまにふっと白目を向きます。
さするにも骨の感触でそうしていいかわからず。このまま私が看取るのでは、と少し恐怖を感じてしまいました。
マザーテレサの施設ではさまざまなことを学びました。
もちろん陰陽どちらの面も垣間見えたような気がします。日本ならこうしないのに、日本ならもっといい方法でやるのに。でもやはり3日しかきていない私たちにはまだまだ十分にはそれを理解し伝えることは出来ませんでした。
『自分のコルカタを見つけなさい』
マザーテレサは、貧困とは物質的なことではなく、誰にも愛されず、相手にされず存在を無視されることといいます。コルカタにできたマザーテレサの施設はそうやってこれまで誰にも愛されず、無視され死んでいった人に、人間として当然の愛情を持ってせっした場所でした。
でもきっとその愛情を受けずに寂しい思いをしている人はコルカタに来ずとも、あなたのまわりにもきっとまだまだいるはず。実はそれが家族だったりすることだってあるかもしれません。
家族にやさしく出来ているかな、寂しい思いはさせていないかな、帰ったらすぐに会いに行こう。そう感じた旅でした。
この写真は活動最終日だけ撮ることが出来ます。ぜひ勇気を出して『私、今日最後なんです。写真とってもいいですか?』と聞いてみましょう。一生の思い出になるはずです。
マザーテレサ施設でのこと、すこしわかってきましたでしょうか。たた3日ではありますがまだまだ感じたことや次に活かしたいエピソードがたくさんあります。少しでも活動のことで不安なことや気になることがあれば三橋まで儀連絡ください。
さて、ちょっと駆け足でほかの話も!
今回ずっと11日間一緒にいてくれたガイドさんはアクシャイさんというガイドニックネームはアキさんでした。
ツアーではボランティアだけでなくたくさんの観光や文化体験もしましたよ。
列車に乗ったり
ガンジス川に行ったり
タージマハルでサリーを着たり
11日間という長い旅を一緒にすごした皆さんとの出会いはかけがえのないものでした。
ずっと憧れだったというマザーテレサ施設にやっと来れたという人。将来の目標や新しいチャレンジの前にどうしても来たかったという人。たくさんまじめな話をしましたね。
皆さんのこれからを私は全力で応援しております。
次は皆さんが挑戦をする番です^^
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