宗教 遺跡 2017.02.02

カイロからこんにちは!!!

前回に引き続き、イブン・トゥールーン・モスクをご紹介いたします。

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このモスクの面白いポイントとしてミフラーブが3つある事です。

ミフラーブとはキブラ(メッカの方向)を指す壁(聖龕:せいがん)の事です。

ムスリムは礼拝の時にはキブラを正面にして礼拝するので、モスクにとっては重要なものです。

前回、13世紀にモスク中央にある沐浴施設が改修されたと記載しましたが、

実はミフラーブに関しても改修されたと考えられています。

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上の写真の石製で、ガラスモザイクがついているのが、主ミフラーブでモスクの中軸線上にあります。

ガラスモザイクより上の部分、木造部分も含め13世紀末に付加されました。

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ストライプになっている大理石と、綺麗な色のガラスモザイクが木と対照的な風合いを醸し出しています。

その他二つのミフラーブがこちら。

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この2つは礼拝室のピア(太い柱)に刻まれています。

スタッコ(装飾などに使われる:化粧しっくい)のミフラーブですが、このスタイルの特徴からトゥールーン朝、又はファーティマ朝のものだと考えられています。

二つ目と三つ目は、一つ目のミフラーブと違い質素な風合いが情緒を感じさせます。

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