カイロからこんにちは!!!
2014年1月以来一時閉館していたイスラム美術博物館が1月19日に3年ぶりにオープンしました。
突然の開館でしたが、館内はエジプト人で賑わっていました。
まず、イスラム美術博物館の歴史ですが、
1869年、当時のイスマイール総督により計画が立てられました。
が、しっかりとした整備が行われず初めのこの計画は失敗に終わりました。
その後1880年にイスラム美術博物館の計画の後継者が、ワクフ(慈善事業のための基金)運営機関と協力し、博物館の整備、収蔵品の収集などが行われました。
その結果、1869年当事に選ばれた建物(元々はモスク)では展示しきれないほど収蔵品の数は急速に増えていきました。
新たに、敷地の中庭に別棟が建てられ、そこに新たな収蔵品を展示するなどしましたが、元々の建物の老朽化が進んでいたために、後19世紀後半から20世紀にかけて新しく博物館が建てられました。
その後、何度か改装が行われている間も収蔵品の数は増える一方で、
現在では10万点を超えた収蔵品が保管されています。
「美術博物館」なだけあって、展示品はどれも美しく、見ごたえのある品ばかりです。
↑マムルーク朝時代のエナメルが施されたランプ。
↑ラスター彩。9~14世紀に盛んに作られたイスラム独特の陶器。人や動物が描かれています。
↑大理石製の噴水。1901年にカイロの伝統的な住居でハンガリー人の建築家が発見し、修復しその後、元々の持ち主が博物館に寄贈しました。
↑ファーティマ朝のスタッコ(化粧漆喰)細工の特徴を大きく表す、ミフラーブ(キブラ:メッカの方向:を示す聖がん)。元々はイブトゥールーンモスクの柱にありました。
2003年から8年間改装工事のため一時閉館し、その後2010年に再開館し、2014年に再度閉館。
そして、そして!
様々な変遷を得て、今年の一月に再々開館しました。
博物館は1~25の部屋に分かれています。
時代、又は展示品の種類により分けられています。
順路に従って分けられているため、とても分かりやすいです。
展示方法や内装はとてもモダンで、アカデミックな時間を楽しめます。
詳細は以下の通りです。
■ 開館時間
金曜以外 9:00~17:00
金曜 9:00~11:00、13:00~17:00(金曜礼拝の時間は閉館)
■ 入場料
大人 50ポンド
学生 25ポンド
■ カメラ・チケット
1台につき50ポンド
今後、カイロ観光の外せないスポットの一つになるのではないでしょうか。