こんにちは!コスタリカ支店の上田です。
さて、今回の記事は前回の続き、コスタリカの6つの気候~前編です。
1.太平洋側の北部
乾季のニコヤ半島
コスタリカで最も降水量の少なく、乾季と雨季の差が大きい地域となります。
乾季になると、カリブ海から吹いてくる湿った空気が山脈を通過する時にその水分のほとんどを失い、太平洋側に乾燥した風となって吹き込んできます。
また、色鮮やかなか乾燥林の花が開花するのも乾季となります。
雨季は5月中旬から11月中頃まで、貿易風が弱まるため太平洋から大陸に向かって湿った空気が流れ込み、恵みの雨を降らせます。
代表的な保護区
- サンタロサ国立公園
- グアナカステ国立公園
- リンコン・デ・ラ・ビエハ国立公園
- パロベルデ国立公園
2.太平洋側の南部
オサ半島
この地域は北太平洋と比べて乾季が短く乾季中も時々雨が降ります。
ドゥルセ湾付近は乾季が短いだけではなく国内で最も降水量の多い地域の1つで、カリブの低地と同じ熱帯多雨林となります。
理由は、3,000メートル級の高い山が連なるタラマンカ山脈が、カリブから吹く貿易風を遮断しているため、太平洋の湿った空気がコンスタントに大陸側に吹き込み雨を降らせるからです。
この地域は、最後の秘境とも呼ばれるコルコバード国立公園などダイナミックな自然が残るオサ半島があり、世界中のナチュラリストを魅了する場所です。
代表的な保護区
- コルコバード国立公園
- ピエドゥラス・ブランカス国立公
- マリーノ・バジェナ国立公園
3.カリブ海側の低地
トルトゥゲーロ国立公園
この地域は、標高が海面レベルから500メートルと低地に位置しているため、気温と湿度の高い熱帯雨林気候となります。
年間を通して多くの雨が降り、鬱蒼と生い茂る豊かな熱帯多雨林を形成しています。
2月~4月、9月と10月は統計的に降水量の少ない乾季となります。
とは言え、乾季の時季であっても1日のうちいつ雨が降ってもおかしくない雨の豊かな場所であり、生物多様性密度の高い場所となります。
代表的な保護区
- トルトゥゲーロ国立公園
- バーラ・デル・コロラド野生生物保護区
- カウイータ国立公園
- カーニョ・ネグロ野生生物保護区
前編では3つの気候を紹介しました。
この小さい国土に3つでも既に多様性にあふれているのが分かります。
それでは、後編では残りの気候を紹介していきます。
上田
コスタリカ支店
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