ならわし・・・【習わし】【慣わし】世で繰り返し行われて しきたり となったもの。慣習や風習。
日本でもお正月には初詣に行く、おせちを食べる、などの「ならわし」がありますよね。
旅先で出会ったその国、その地域 独自の習慣や風習をご紹介します。
今回はアイスランドの「ならわし」のクリスマスにまつわるエピソードです。
アイスランドはブログでも何度か取り上げていますが、
イギリスのさらに北西に位置する島国で、夏でも20度を下回る気温です。
冬は名前の通り氷に覆われ、とても寒いのでクリスマスが似合いそう(?)な国ですね。
クリスマスを語るうえで、絶対外せないのがサンタクロース!
サンタクロースといえば、立派な白ひげをたくわえて、赤い服と赤い帽子をかぶり、
プレゼントが入った白い大きな袋を持った、ふっくらした体のおじいさんを思い浮かべますよね。
海外でもこのイメージをもつ国は多く、そもそも日本古来のエピソードではないので
サンタクロースは全世界共通だと思っていませんか?
実は、アイスランドのサンタクロースは違うんです。
アイスランドには、13人のいじわるなサンタクロースがいるんです!!
13人もいるうえに、さらにいじわる!
私たちの知っているサンタとはまるで違いますね。
どんなサンタたちなのかご紹介してゆきましょう。
13人いるサンタはクリスマスの13日前から一人ずつ街におりてきて
それぞれ決まった悪さをするんです。
1日目には「羊小屋のサンタ」と呼ばれるサンタが羊を脅かしに降りてきます。
そして2日目は「隠れて牛乳を盗むサンタ」・・・と続いていくのです。
面白いのが4日目に「スプーンをなめるサンタ」
5日目に「鍋をなめるサンタ」6日目には「ボールをなめるサンタ」と続き、 7日目は「ドアをばたんと大きな音を出して閉めるサンタ」です。 クリスマスまで地味~な嫌がらせが続く・・・。
私たちの知っているハッピーなイメージがあるクリスマスとは程遠いですね(笑)
そもそも、なぜアイスランドのサンタは他の国と異なるかというと、
もともとこのいたずらをする13人はサンタではなく、トロールがモデルの昔話だったのです。
それが西洋からキリスト教のクリスマス文化がまざり、13人のサンタクロースになったようです。
そして現在では、サンタクロースのいたずらはなくなり、
13人が毎日プレゼントとくれる、というエピソードになっているそうで
一気に私たちが知っているより何倍もうらやましいクリスマスとサンタクロースへ逆転しています。(笑)
サンタクロースが降りてくる13日前からクリスマスは始まり、クリスマス後も
一人ずつ帰っていくため、アイスランドのクリスマスは4週間ほど続くのだそうです。
とっても寒い時期ですが、アイスランドでクリスマスを過ごしてみたいですね!
いかがでしたか?
ハッピーの象徴のようなサンタクロースが国によって全く異なるイメージやエピソードを持っているのは面白いですよね。
アイスランドの13人のサンタクロースが、どんないたずらをするのか
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