
サワディートッケー、メオダムです。
一昨日の晩、メオダムがベッドで夢見心地になっていましたところ、
"うぉん、うううぉぉん、ゥゥウ"
と変な声が聞こえてきました。
[昼寝をしているメオダムのネコ]
「あぁ、またネコが何か捕まえてきちゃったな、、、」
眠い目をこすりながら、部屋の明かりを付けましたところ、ネコが何かを咥えています。
メオダムのネコは、日中いつもアパートの部屋に閉じ込められているので、夜中はアパートの屋上や廊下で遊んでいます。
ネコ自慢になりますが、メオダムのネコは明け方になるとちゃんと部屋に帰って来てくれます。
少し遅れても、だいたいメオダムが仕事に出かけるころまでには戻って来てくれます。
しかし、ふだんはまだ屋上を駆け巡っているような丑三つ時に変な唸り声をあげてベッドに登ってくることがあります。
そういう時は大体ネコの本能に従って、なにか獲物をしとめてきた時です。
獲物はふつうタイで"チンチョック"と呼ばれるヤモリです。
日本のヤモリより、細面な顔つきをしていまして、吸血昆虫の蚊を捕食してくれるというありがたい存在です。
そのヤモリ君たちをうちのネコは次々に捕まえてきて、イジメてしまうため、メオダムの部屋にはヤモリがいついてくれません。
しかも、夜中はネコ用の出入り口を開けたままにしているので、
メオダムの部屋には蚊たちにとって天敵のいないパラダイスになってしまってます。
[屋上での散歩]
「はやく、ネコに捕まったヤモリを救助してやらねば、、、」
メオダムは寝呆けながら、ネコを押さえつけて、口を開かせました。
"ボトッ"
いつものチンチョックとは違うようで、ちょっと大きいようです。
メオダム、寝呆けているだけではなく、最近は老眼が進んでよく見えません。
しかし、よく見るとチンチョックではなく、トッケーでした。
トッケーというのは、 夜中に「トッケー、トッケー」と大きな声で鳴く、大型のヤモリのことです。
成長すると30センチくらいの大きさになるようですが、 ネコが捕まえてきたのはまだ子供のようです。
チンチョックが地味な色をしているのに対して、トッケーはトロピカルな色合いです。
全身に赤や緑の水玉模様をちりばめたような感じです。
トロピカルではありますが、姿かたちはかなりグロテスクです。
トッケーを初めて見る女性なら鳥肌が立ってしまうのではないでしょうか?
でも、タイではこのトッケーが、トッケー、トッケーと7回続けて鳴くと縁起が良いとされています。
バンコクの街の中では、トッケーの鳴き声はほとんど聞こえないかと思いますが、素っ頓狂で甲高い声をしています。
顔もよく見ると随分とユーモラスな顔をしています。
「大丈夫、トッケーはまだ生きているようだ」
トッケーをつまみ上げると、大きな口を開いて威嚇してきます。
しかし、牙どころか歯も生えていないようです。
「チビスケ、大きな口なんか開いても、怖くないよ」
[オレンジ色の斑点 トッケーもカメレオンのように色が変わるそうです]
見たところ、どこか出血していたり、怪我をしている様子もないようだ。
でも、トッケーもトカゲの親戚にでもあたるのか、逃げるときに尻尾を断ち切るようで、かわいそうにこのトッケーも尻尾がなくなっている。
まぁ、命さえつなげていれば、そのうちまた尻尾も生えてきてくれるのだろうけど、しばらくは尻尾のない姿をさらさなくてはならないから、きっと仲間内で恥ずかしい思いをすることだろう。
昨年10月にプミポン国王が逝去され、バンコク全体が長い服喪に入っています。
「1か月間は派手な服装は自粛して、黒い服を着ましょう」と言われていましたが、 1か月を過ぎても、まだ国民の多くが黒い服を着こんでいます。
メオダムも黒いネクタイで毎日出勤してます。
バンコク市内を走るピンクや黄色などカラフルなタクシーも黒いリボンを付けています。
先日100日法要が行われたようで、少しずつですが、バンコクの街にも色が戻りつつあります。
きょう、社内の女性スタッフのひとりが、まるでトッケーのような服装をして勤務に励んでいました。
[社内のトッケーさんも、なかなか可愛らしいでしょ]
※トッケーも大きくなると、鋭い歯が生えてきて、噛まれると怪我をするそうですから、メオダムのようにむやみにトッケーを素手で捕まえたりされないことをお勧めします。