サワディーにゃお!

ピサヌローク支店のメオダムです。

メオダムは先日、イサーンと呼ばれるタイ東北部、ナコンラチャシマ県にあるピマーイ遺跡を見てきました。

ピマーイ遺跡は11世紀ころクメール王スーリヤヴァルマン1世によって作られたとされています。

時代からするとアンコールワットが12世紀末に完成(?)していますから、アンコールワットより古いクメール遺跡ということになります。

Img_4373

シルエットもアンコールワットそっくりで、いくつもの回廊の中心に、ヒンズー教の神々が棲むと言われる須弥山(しゅみせん=メル山)を形どった塔をいただいています。

ピマーイの建築デザインは、一説ではアンコールワット建設に際してモデルとしたのではないかとも言われているそうです。

メオダム、ピマーイ遺跡を見学したのは、十何年ぶりになるのですが、久しぶりに訪れて見て、ふだん目にしているスコータイ遺跡と比較ができたこともあり、とても興味深かったです。

ピマーイ遺跡は、タイ東北部の玄関口ともいえる大都市ナコンラチャシマの北東に位置しており、ナコンラチャシマ市内から車で約1時間の距離にあります。

ピマーイはクメール時代にアンコールワット、アンコールトムの副都として栄えたともいわれます。

遺跡の規模としては、タイ国内のクメール遺跡で最大のモノだそうです。

特に12世紀前後、ジャヤヴァルマン7世の頃が最盛期だったようです。

ヒンズー教が一般的だったクメール帝国にあって、ジャヤヴァルマン7世は大乗仏教を信奉し、クメール帝国内の街道を整備し、多くの療養所や寺院も建造しています。

また、当時クメール帝国の東側、現在のベトナム南部にあったチャンパ国ともしばしば戦争をしていました。

ピマーイ遺跡内からは、ジャヤヴァルマン7世の像が見つかっており(博物館に保管)、またシャヤバルマンが信奉していたからでしょうか、仏教に関するレリーフも多く見られます。

Img_4383

正直なところ、メオダムはピサヌローク支店に着任するまで、遺跡とかにほとんど興味がありませんでした。

前回ピマーイ遺跡を見学した時も「アンコールワットに似たクメール遺跡」くらいしか印象に残っていませんでした。

しかし、スコータイにしばしば行くようになり、スコータイの仏塔や仏像、レリーフを見ているうちに、多少は「目が肥えて」来たのでしょうか、今回ピマーイ遺跡を訪問して、着眼点が変わってきました。

ピマーイ遺跡は、是非とも最低2回は訪問していただきたいと思います。

最初の1回目の訪問では、全体像としてのピマーイ遺跡です。

重厚な石造りのクメール建築を見ていただくだけで、十分に迫力が伝わってくると思います。

2回目は、建造物の装飾として彫り込まれたレリーフなどを中心に見ていただきたいと思います。

特にピマーイ遺跡では「まぐさ石(リンテル)」と呼ばれる、門の上で鴨居のように渡された大きな石に彫りこまれた彫刻を見ていただきたいです。

スコータイでは、周辺で産出される石がラテライトやスレートなどの石質で、建築材としては良質なものの、彫刻には向かないということもあり、レリーフはもっぱら石の上に塗られた漆喰に施されています。

Img_7490

↑ [スコータイ遺跡の漆喰上に施されたレリーフ]

ピマーイ遺跡では、砂岩という細かな彫り込みに適した石質の石が産出されるため、石に直接彫刻を施してあります。

Img_4394

回廊の門の上に乗っているのが「まぐさ石」です。

ピマーイ遺跡のまぐさ石には、ヒンズーの神々、お釈迦様、そしてインドの古代叙事詩ラーマヤナ物語をテーマにしたものが彫り込まれています。

メオダムも少しはスコータイ遺跡で、これらの下勉強をしてきたつもりですが、難しくてたくさんいるヒンズーの神様などは、代表的な神様を、その乗り物となる動物から判断して、そのモチーフが何であったのか推測するしかありません。

Img_4368

このレリーフでは8人が踊っています。

ヒンズー教でダンサーと言ったら天女アプサラが有名ですが、ここに描かれているのは男性のようです。

ヒンズーの神様なのでしょうか、それとも喜びを表現するクメールの王たちなのでしょうか?

建築材には、ラテライトを使っている部分もありますが、この回廊は赤い砂岩と白い砂岩を使い色彩的なコントラストを演出していたようです。

Img_4367

神殿への入り口に、ナーガ橋と呼ばれる大きな石の橋があります。

上から見ると十文字の形をしていますが、その欄干が多頭の蛇、ナーガになっています。

そのナーガの前方には、ライオン(獅子)が、狛犬のように鎮座していますが、この写真のライオンは、レプリカのようです。

きっとホンモノは博物館にでも保管されているのでしょう。

ナーガ橋は、地上界と天界とを隔てる橋と言われています。

Img_4369

ナーガ橋を渡ると、いくつもの回廊があり、その奥に中央祠が見えます。

もともとは、回廊部分にも屋根もあったはずなのですが、ほとんどかが落ちてしまって青空がのぞいています。

Img_4372

このまぐさ石にはたくさんの人が描かれています。左手にはゾウも見えますし、ゾウの前には輿を担いだ人も見えます。

輿に乗っているのは誰なのでしょうか?

ヒンズーの神々ではなさそうです。

これはクメール王の行幸をモチーフにしたものなのでしょうか?

まん中の人は、両手を挙げてバンザイをしているように見えますし、右手側の人たちは、口元に笛を当てているように見えます。

盛大でにぎやかなパレードであることが伝わってきます。

Img_4376

一番奥の回廊では、床に丸い穴がいくつも空いているところがありました。

その部分だけ低い柵で覆われてます。

解説も書かれており、この床の穴には聖なる木を建てたのだそうです。

その聖なる木には、黄金の葉が付けられて、その黄金の葉は博物館に展示されているとのことでした。

Img_4380

中央の祠の中に入って行くと、天井の四周に細かなレリーフがぎっしりとはめ込まれています。

このゾウに乗った兵士たちが戦っている様子の構図は、ピサヌロークの寺院壁画でも良く見かける構図です。

ゾウの軍団が右と左に分かれて戦っているように見えますが、実はその左右中央の上に坐禅を組むお釈迦様が彫り込まれています。

これは菩提樹の下で瞑想するお釈迦様へ戦いを挑むマラという悪魔の軍勢。

やがて、大地の神様が大洪水を起こして、悪魔たちを退治し、お釈迦様が勝利するのですが、レリーフをよく見ると、座禅を組むお釈迦様の右手に、手を頭に挙げている女性のような姿が見られます。

きっと、この女性が大地の神様なのでしょう。

Img_0437

↑ この壁画はピサヌロークのラーチャブラナ寺院にあるもので、19世紀に描かれたものです。ピマーイのものと同じテーマのようです。

Img_4378

こちらも戦いのようですが、このレリーフは左右に分かれて戦っている様子です。

ゾウはいませんが、戦車に乗って弓を引き合っています。

ヒンズーの神々のお話にはたくさんの戦いのシーンがあるので、ちょっと見ただけではメオダムには何の戦いなのか、よくわかりませんでしたが、目を凝らしてよぉく見てみると、、、

Img_4378s

右側の戦車に乗って弓を引く大将の足に齧りついているサルが見えます(赤〇)。

他にも、右手の兵士に飛びかかっているサルたちが(青〇)。

どうやら、これはラーマヤナ物語のクライマックス、ランカーでの大決戦の様子のようです。

右手の弓を引くのが、悪の王ラーヴァナで、左手がラーヴァナにシータ妃をさらわれたラーマ王子ということになるのでしょう。

ラーマヤナ物語は、ラーヴァナにさらわれたシータ妃を取り戻すためにラーマ王子が戦いの旅に出る話で、旅の途中でサルの王ハヌマーンと出会い、ハヌマーンがラーマ王子を助太刀するストーリーです。

このブログ記事の前出でスコータイのレリーフの写真を付けましたが、これもラーヴァナの兵士と戦うハヌマーンをモチーフにしたものです。

Img_4385

こちらはお釈迦様のストーリーです。

上段中央に立たれているのが、お釈迦様で、背後にはお釈迦様が悟りを開かれるために修行を積まれた菩提樹の木が見えます。

上段にしゃがむ人たちは、立膝をしている人もあり、また手には何かを持っています。

お釈迦様への捧げものでしょうか。また、背後では大きな扇子で風をそよがせている様子も見られます。

右手側に居並んでいるのは、胸の形からして女性のようです。やはり手に何か持って捧げている姿も見られます。

下の段、中央には踊りを踊っている人、楽器を演奏している人が見えます。

Img_4384s

ちょっと色っぽい姿で座っている女性も見えます。
はてさて、これはいったいどういうシーンなんでしょうか?

Photo

このまぐさ石に彫られたテーマはシータ妃を取り戻したラーマ王子がアヨーディア国へ帰る姿だそうです。

タイのアユタヤの語源になったのが、ラーマヤナ物語に出てくるインドの国アヨーディアだそうです。

このまぐさ石の上の妻にあるレリーフにはシヴァ神を一番上にいただき、その下に伝説の水鳥ハンサ(ホン=鴻)に乗ったブラフマ神と鳥人ガルーダに乗ったヴィシュヌ神なのだそうです。

ヴィシュヌ神と言えば、ピサヌロークの街の語源もヴィシュヌから来ているそうで、ヴィシュヌがピサヌになって、ロークがタイ語で世界を表します。

つまり、ピサヌロークとはヴィシュヌ・ワールドと言った意味になります。

ヒンズー教の三大神、シヴァは破壊の神、ヴィシュヌは安定の神、ブラフマは創造の神とされますが、ピマーイの遺跡を見て回ると、ヴィシュヌの過激な一面もあるようです。

Photo_2

このまぐさ石を見ると、何やら怪物のようなものが、なにかを齧っています。

この怪物みたいなものは、カーラと言って死の神様です。

このカーラは貪欲で、なんでも食べてしまいます。

そして、自分の体まで食べてしまい、頭だけになってしまったものだそうです。

そして、ピマーイの遺跡にはカーラのレリーフをいくつも見かけます。

カーラは門番の役目も果たしているそうです。

で、そのカーラの上に乗っているのがヴィシュヌだそうです。

S

よく見ると、ヴィシュヌは両手に何かを持っています。

左側はゾウのようです。

右はよく見えませんが、ライオンらしいです。

ヴィシュヌもなかなかすごいですね。

S_2

こちらもバトルのクライマックスです。

相手の髪を引いて、首を討ち据えようとしているのが、ヒンズーの神々きっての美少年として知られるクリシュナだそうです。

そして、やっつけられているのは、悪役カンサです。

なお、まぐさ石のあって左右に蛇のように伸びているのは、マカラと言ってワニのような怪魚なのだそうです。

足もあったりするし、龍のような存在のようですが、ナーガと同様に水の神様だそうです。

そして、そのマカラの周りで渦を巻いているのが、水流なのでしょう。

クメールの人たちと言うのは、こんなタイ東北部、イサーン大地にあっても、水の民だったようです。

Img_4392s

この真ん中に穴の開いている四角い石は、ヨニと呼ばれる女性器を象徴したものです。

手前に伸びた部分には、溝が彫られてあり、そこから流れ出た水は聖水とされたそうです。

女性器があれば、当然ながら男性器もあり、それはリンガと呼ばれ、シヴァ神の化身ともされています。

リンガは中央祠に鎮座しているのが一般的ですが、ジャヤバルマン7世の時代に、ここがヒンズー神殿から大乗仏教寺院になった時に、リンガからナーガに守られた仏像に置き換えられたのかもしれません。

Img_4381

現在、リンガはピマーイ博物館で見ることができます。

ヴァルマン7世の像と体形がとても良く似ています。

Img_4374a

ピマーイ遺跡、如何でしたか?

いまはコロナ禍にあって、タイに住んでいてもなかなかアンコールワットへ行けなくなってしまいましたが、タイ国内にもこんなにすごいクメール遺跡があるんですね。

 

なお、博物館などでは、スコータイ時代以前、現在のタイの国土の大半がクルール帝国の版図に組み込まれていた時代のことをクメール時代とは呼ばず、ロッブリー時代と呼んでいます。

これもタイの人たちの愛国心からそうなったものとも思いますが、この時代ロッブリーを中心としたクメールの属国で、主にモン族を中心としたドヴァーラヴァティー王国と言うのがロッブリーにあったとされています。

ロッブリーもクメール時代の遺跡やアユタヤ時代の宮殿跡など、見どころもたくさんあります。

こんどのソンクラーン休みにでも、ちょっと暑いですが、タイ国内のクメール遺跡を見に出かけませんか?



これも一応イサーン地方の外れになるのですが、ピサヌロークからルーイ県に入ったところにあるダンサーイ村では、毎年ピーターコン祭りと言うオバケの祭りがあります。

ことしは6月12日~14日で予定されており、H.I.S.バンコク支店ではピーターコン祭りへのツアーを募集開始しました。

タイの奇祭「ピーターコン祭り」& 世界遺産「スコータイ」観光

https://www.his-bkk.com/packagetour/j-fpphsphitakhon/

サワディーにゃお!

ピサヌローク支店のメオダムです。

メオダムは先週末もウドンタニへ行ってきました。

半日ほど時間ができたので、ウドンタニの町はずれにあるホーチミン記念館へ行くことにしました。

場所はウドンタニ郊外のチェンピンという村にあります。

ホーチミンはベトナムを独立に導いた初代主席で、1890年に漢学者の父のもとに生まれ、その後外国航路の船員として世界を回り、当時フランスの植民地であったベトナムを独立させるための革命家でした。

Img_3656

外国航路の船員として世界各国の見識を広めたことで、ベトナムも主権を回復させる必要性を感じ取っていったのだそうです。

Img_3662

特に初めて宗主国ベトナムに上陸した時、フランスにもベトナムと同様に貧しい人がいることを知ったり、カフェのボーイに"ムシュー"と呼ばれ感動したりしたそうです。

その後、フランス語や英語を習得し、そして共産主義活動に入って行きます。

もっとも、ホーチミンの目指したのは、共産革命よりもベトナム独立のための共産主義活動だったそうです。

Img_3668

ホーチミンは1928年から1930年にかけてタイにも来ています。

バンコクのクロントイ港で上陸し、汽車でピサヌロークの隣りピチットまで来て、そこから徒歩で2週間かけてタイ東北部、北イサーンを回ったのだそうです。

ウドンタニのチェンピン村にも約3か月ほど滞在したのだそうです。

Img_3674

この写真が当時ホーチミンが暮らしていたとされる建物を再現したものだそうです。

ホーチミンはここで村人たちに、英語を教えたり、さまざまな啓もう活動を行っていたそうです。

Img_3676

現在でもそうですが、ウドンタニを中心とした北イサーンにはベトナム系住人がたくさん住んでいます。

彼らは越僑と呼ばれています。

商売をするだけではなく、農業や河川での漁業を生業にしている人たちも多く、そうした同胞の中にホーチミンは入って行ったようです。

Img_3664

この銅像が若いころのホーチミンだそうです。

タイでの滞在は短いものでしたが、その後の世界大戦などを経て、終戦によりベトナムが無政府状態になったタイミングでベトナムの独立を宣言し、主席に就任することになります。

Img_3657

Img_3658

Đoàn kết là sức mạnh (団結は力なり)
Đoàn kết là Thắng lợi (団結は勝利なり)

しかし、独立宣言は行ったものの、独立までの道のりは長く、多くの犠牲を生むことになりました。

フランスからの独立戦争、そして南北に分かれてのベトナム戦争。

Img_3670

ディエンビエンフーの戦いでフランスに勝利し、ジュネーブ協定によりフランスはインドシナから撤退しました。

Img_3660

ホーチミンの右隣の肖像画はディエンビエンフーの戦いでフランスからの勝利をもたらしたボーグエンザップ将軍。

 

ベトナムの惨劇は、フランスが去った後、新しく入ってきたアメリカとの戦争によるもののはず。

しかし、この記念館では、そのアメリカとの戦争、つまりベトナム戦争に関しては、ほとんど展示物がありません。

Img_3671

なぜか突然、ベトナムがアセアンに加盟して、平和な社会の構成メンバーになってめでたしめでたしになっているんです。

左上の写真は1955年にウドンタニを訪問したプミポン前国王を出迎えるベトナム系女性。

その隣は、ベトナム戦争終結後の1976年に共同コニュニケに署名するタイとベトナムの外相。

中段がアセアン。

下段右の写真は1966年にホーチミンの元を訪れたプリディーパノムヨンと説明書きがされています。

プリディーパノムヨンはタマサート大学の創立者であり、タイ民主化の父とも呼ばれた人物ながら、戦後は国外追放のような形となり、この当時は中国に亡命していたので、タイを代表してホーチミンと接見しているわけではないのですが、その辺の事情については何も書かれていません。

Img_3672

そして、お約束通り、展示の最後の部分はタイ王室の方々のベトナム訪問などの展示となっています。

 

ベトナム戦争中、ウドンタニは約8000人のアメリカ軍が駐屯し、またベトナムからの帰休兵のための娯楽を提供する街として発展してきた歴史があります。

北ベトナムを爆撃するためのB52戦略爆撃機はウドンタニから飛び立ち続けていました。

どうして、ここにホーチミン記念館を建てて、ことさらベトナムとタイの友好を演出しておかなくてはならないのか。

そのはタイと言う土地で暮らす少数民族としてのベトナム系住民の立場が反映されているような気がメオダムはしました。

Img_3641

ホーチミン記念館には、ウドンタニのセントラルデパート前からソンテオという乗り合いトラック14番で行くことができます。

※途中までしか行かないものが多いので運転手にピピッタパン・ホーチミン(ホーチミン博物館)と伝えてください。

運賃は15バーツです。

Img_3648

通りから10分くらい奥に入ったところにあります。

そして、この辺りはベトナム系の農民が多いのか、高床式の建物よりも、平屋で土間の建物が目につきます。

ウドンタニの街の中でも、ベトナム料理のレストランや食堂が多いですから、ウドンタニに来たらベトナム料理も是非召し上がってみてください。



2月25日はメオダムの案内するスコータイ・ライブがあります。

そろそろ、申し込み締め切りですので、お急ぎください。

タイ文化発祥・世界遺産スコータイ歴史公園 ワットマハタートの魅力に迫る 【ライブツアー】

https://www.his-j.com/oe/detail/T13/?area=O1&country=THA&city=THS&product=THSOE007

サワディーにゃお!

ピサヌローク支店のメオダムです。

先週末にちょっとノンカーイという街へ行ってきました。

ノンカーイはタイ東北部の北のはずれ、メコン川を挟んでラオスと向かい合う国境の街です。

いまから20年くらい前にラオスとの間に橋が架かり、行き来がとても便利になったのですが、残念なことにコロナで、観光客は渡れません。

大型のトラックが橋を渡っていくのを指をくわえて見るだけです。

Img_3578[写真の奥に見えるのが国境の橋]

このノンカーイはラオスへの玄関口として有名ですが、玄関の門が閉まっているがとても残念です。

せいぜいメコン川の流れを眺めることにしました。

でも、なんかメコン川が変です。

メコン川って、茶色い色した大きな川だったはず。

Img_3579

幅の広い大きな川であることは確かですが、色が違うんです。

茶色くない。

清流とまでは言えないけど、青い色していて、多摩川中流域ぐらいの清らかさがある流れになっています。

展望デッキから眺めると、対岸のラオスの景色が水面に映っています。

こんなメコン川を始めて見ました。

地元の人に聞いたらば、水量がとても減ってしまい、川の流れが緩やかとなって、いつもならば泥を巻き上げて流れているのに、泥や砂は沈殿して、水が澄んでいるのだそうです。

また、別の人の話では、上流に中国がダムを作ってから、水量が減って魚も取れなくなったそうです。

青い川はきれいでしたが、地元の人は困っているようです。

 

で、今日のお話は、サラゲオク(ศาลาแก้วกู่)でした。

なんかヘンテコな名前ですが、タイ語の発音に少しでも忠実になろうとするとサーラー・ゲーオ・グーです。

ここは別名「ブッダパーク」とも呼ばれるテーマパークのようなところです。

ルアンプー・ブンルア・スリーラットというノンカーイ出身の男性が、作り始めたもので、この人は僧侶として紹介していたり、タイ仏教界の本流からは僧侶ではないと否定されていたりするようですが、生まれはノンカーイだったそうです。

その後ラオスへ移住し、ビエンチャンにブッダパーク(ワット・シェンクワン)を作っています。

しかし、1975年にラオスで革命がおこり、社会主義国化するとノンカーイへ戻ってきて、このノンカーイでも、彼の世界観を表現するブッダパークを作り始めたのだそうです。

それがサラゲオクで、仏教説話を基にした巨大なコンクリート像がたくさんあります。

入口手前で、まだ未完成の巨大な立像に出会います。

Img_3585

なんか、いきなりテンションが高くなります。

園内には巨大像の頭が見えてます。

入場料(外国人40バーツ タイ人20バーツ)を払って中に入ると、またまた"なんだこりゃ"に出会います。

Img_3588

犬たちがゾウを取り囲んで吠えてまくっています。

タイの犬たちって、昼間はダラダラ寝てるのに、夜になると徒党を組んで吠え掛かってくるので、困った存在だとメオダムは常々思っているので、きっとこのゾウもお困りなのだろうと思っていたのですが、解説を読んでみますと、どうも違ったようです。

タイ東北の言葉と、タイ中部の言葉の二つの言葉を並べて、書かれておりまして、巨大なゾウを取り囲んで吠える犬、足に噛みつく犬、しかし、ゾウはそんな犬たちなんかお構いなしです。
そんな吠える犬のような行為は恥じ入るべきことです。

みたいなことが書かれてまして、タイ語では「犬の口」とは悪口などを言う人のことを指すのだそうです。

Img_3591

こんどは、手が八本ある巨像です。

二体は男女なのでしょう。

八本の手には古代インドの武器を持っています。

これは何なんでしょうか?

メオダムの知らないヒンズーの神様のようです。

日本に弁天様として伝わったヒンズーの神様は、手に楽器を持っていますが、オリジナルの姿は八本の手を持ち、手には武器を持った戦いの女神だったそうです。

なので弁天様のオリジナルかとも思ったのですが、ではどうして男女なの??

ここでもコンクリ像の下の解説を辞書を引きながらチェック。

男性はなぁんと破壊の神様、シヴァ神だそうです。

うーむ、そういえば額には第三の目があるみたいだし、首には蛇を巻いている。

でも、メオダムの知っているシヴァ神は手が四本なんだけどな。

 

女性像の方は、どうやらシヴァ神の何人目かの奥さんであるドゥルガー神(説明文ではプラウーマーテーウィと記されてます)のようです。

殺戮の女神と言われるだけあって、一本の手は殺したばかりの人の頭髪を掴んでいます。

で、ドゥルガーの乗り物である虎が足元に見えます。

Img_3593

 

ブッダパークではありますが、ヒンズー教の神様もいっぱいいるようです。

この下の写真もヒンズーの神様らしくて、右側はゾウの頭だからガネーシャと判明。

でも、ガネーシャって、腕が四本だったように思うけど、この像は2本多くて6本の腕を持っている。

Img_3589

その左隣の像は、なんとなくビシュヌ神に似ているけど、こっちも腕が2本多いみたい。

持ち物を見るとビシュヌっぽいんだけどね。

Img_3597

鳥の背中に乗って矢を射ようとしているのはカーマという神様。

この神様は西洋のキューピッドとよく似ていて、この矢で射られたものは、恋情を抱かずにはいられなくなってしまうのだそうです。

すると、良い神様みたいに思えるのですが、硬派な仏教ではストーリーが違って、菩提樹の木の下でお釈迦様が修行をしているときに、悪魔がカーマを使わせて、色情により邪念を惹起させお釈迦様の修行を邪魔しようとしたのだそうです。

Img_3590

もちろん、ヒンズーの神様だけではなく仏教系、お釈迦様関連もたくさんあります。

そして、お釈迦様の像はそれぞれストーリーが付いています。

メオダムはスコータイの遺跡で仏像をよく目にしているので、仏教系の方が分かり易くて助かります。

Img_3602

しかし、スコータイの仏像たちと違って、ここでは仏教説話をベースにした教えを説いているのが特徴です。

その集大成的なところが、この上の写真に写っている場所です。

ここでは仏教の教えの中でもカルマ(業)と呼ばれる、前世から引き継いでしまっている一種の運命について説明しています。

大きな口を開いている魚の口からカルマの世界をのぞいてみましょう。

Img_3603

中心には4つの顔と6本の手が伸びています。

その手のひらには、なにやら乗っかっています。

これは欲深さを引き起こす煩悩の化身なのだそうです。

うーむ、オクレ、オクレと手を伸ばしている姿なんだろうか?

そして、これらを取り囲むようにカルマを背負った人間の人生が、まるでかつて香港やシンガポールにあったタイガーバームガーデンの像に似た姿で巡らされています。

Img_3605

楽しそうな若い男女もカルマを背負っているのです。

Img_3606

カルマによって愛し合い、そしてやがて結婚。

これタイの結婚式の場面です。

と、ここまでは幸せそうな運命なのですが、、、

Img_3608

男性側の浮気が発覚。

で、なぜか女の人2人。

髪を掴まれ、いまにも殴られようとしているのは、さっき結婚した本妻。

そして、隣に立っているのは、男性の愛人。

愛人側は本妻を指さして、「これがあなたのカルマなのよ」とばかりに勝ち誇った笑みを浮かべています。

うーむ、ちょっと現代的感覚では、こんなシーンはNGじゃないのかなぁ、、とメオダムは感じました。

 

そして、似たようなシーンはもう一つ。

Img_3609

「あなた、行かないでぇ~」と小さな子供を抱えて男性にすがろうとしている女性。

後ろも振り向かず、立ち去ろうとする男性。

これも浮気のシーンかなと思ったのですが、そうではないようです。

実は、この男性はカルマの導きによって、出家し仏門に入ろうとしているシーンらしいんです。

つまり、これは褒めたたえられるべき姿らしいのですが、

やっぱり、現代的感覚からすると、NGでしょう。

これでは、信者さんがいなくなってしまうのではないかと心配になったりします。

もちろん、NG的な愛の破局ばかりではありません。

Img_3607

こちらは死ぬまで愛し合って添い遂げた男女かな。

骨になっても寄り添っています。

でも、やっぱり死んだ姿では、あんまり幸せが伝わってきませんね。

 

ということで、カルマについては、俄か勉強で理解できるレベルではないということだけがメオダムには理解できました。

そして、なんとなくタイの仏教界本流からは異端視されちゃったのもわかる気がしますが、しかし、あんまり堅苦しく考えずに、「うぇ~、なんだこりゃあ」って写真をパチパチ撮って楽しむべきところなのかもしれません。

Img_3601

行き方は、ノンカーイの街から3キロくらい離れています。

公共交通機関がありません。

気合で歩くか、トゥクトゥクを雇うことになります。

でも、もっと安直な方法は、H.I.S.バンコク支店では、このサラゲオクとブンカーンの絶景をセットにしたパックを販売してますので、それに乗ってしまえば、楽々の日本語ツアーです。

今週末(2/20-21)も来週末(2/27-28)ともにツアーの催行が決定していますので、もし「あー、移動制限も緩和されてきたみたいだし、どっか行きたいな」って思っていらっしゃる方は、是非お申込みになってください。

大注目ブンカーンのクジラ岩と絶叫寺院!?北イサーン絶景ツアー1泊2日

それでも、「まだまだ遠くに行くのはねぇ」って方には、メオダムがご案内しますスコータイへのオンライン"ライブ"ツアーは如何でしょうか?

恥ずかしながら、メオダム、オンラインでのライブ中継初体験。

いまからドキドキしているのですが、そんなメオダムとスコータイ遺跡バーチャルで見に行ってみませんか?

無料でご招待したいところですが、僭越ながら500円(2月25日催行決定)で販売中です。

タイ文化発祥・世界遺産スコータイ歴史公園 ワットマハタートの魅力に迫る 【ライブツアー】

https://www.his-j.com/oe/detail/T13/?area=O1&country=THA&city=THS&product=THSOE007

HIS バンコク支店

HIS チェンマイ支店

HIS チェンライ支店

HIS ピサヌローク支店

2021年1月以前の記事はこちら
HIS バンコク支店・HIS ピサヌローク支店の記事は、全てこちらの同ブログ内にございます。
2021.04
loading...