サワディーにゃお!

ピサヌローク支店のメオダムです。

メオダムは先週末もウドンタニへ行ってきました。

半日ほど時間ができたので、ウドンタニの町はずれにあるホーチミン記念館へ行くことにしました。

場所はウドンタニ郊外のチェンピンという村にあります。

ホーチミンはベトナムを独立に導いた初代主席で、1890年に漢学者の父のもとに生まれ、その後外国航路の船員として世界を回り、当時フランスの植民地であったベトナムを独立させるための革命家でした。

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外国航路の船員として世界各国の見識を広めたことで、ベトナムも主権を回復させる必要性を感じ取っていったのだそうです。

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特に初めて宗主国ベトナムに上陸した時、フランスにもベトナムと同様に貧しい人がいることを知ったり、カフェのボーイに"ムシュー"と呼ばれ感動したりしたそうです。

その後、フランス語や英語を習得し、そして共産主義活動に入って行きます。

もっとも、ホーチミンの目指したのは、共産革命よりもベトナム独立のための共産主義活動だったそうです。

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ホーチミンは1928年から1930年にかけてタイにも来ています。

バンコクのクロントイ港で上陸し、汽車でピサヌロークの隣りピチットまで来て、そこから徒歩で2週間かけてタイ東北部、北イサーンを回ったのだそうです。

ウドンタニのチェンピン村にも約3か月ほど滞在したのだそうです。

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この写真が当時ホーチミンが暮らしていたとされる建物を再現したものだそうです。

ホーチミンはここで村人たちに、英語を教えたり、さまざまな啓もう活動を行っていたそうです。

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現在でもそうですが、ウドンタニを中心とした北イサーンにはベトナム系住人がたくさん住んでいます。

彼らは越僑と呼ばれています。

商売をするだけではなく、農業や河川での漁業を生業にしている人たちも多く、そうした同胞の中にホーチミンは入って行ったようです。

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この銅像が若いころのホーチミンだそうです。

タイでの滞在は短いものでしたが、その後の世界大戦などを経て、終戦によりベトナムが無政府状態になったタイミングでベトナムの独立を宣言し、主席に就任することになります。

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Đoàn kết là sức mạnh (団結は力なり)
Đoàn kết là Thắng lợi (団結は勝利なり)

しかし、独立宣言は行ったものの、独立までの道のりは長く、多くの犠牲を生むことになりました。

フランスからの独立戦争、そして南北に分かれてのベトナム戦争。

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ディエンビエンフーの戦いでフランスに勝利し、ジュネーブ協定によりフランスはインドシナから撤退しました。

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ホーチミンの右隣の肖像画はディエンビエンフーの戦いでフランスからの勝利をもたらしたボーグエンザップ将軍。

 

ベトナムの惨劇は、フランスが去った後、新しく入ってきたアメリカとの戦争によるもののはず。

しかし、この記念館では、そのアメリカとの戦争、つまりベトナム戦争に関しては、ほとんど展示物がありません。

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なぜか突然、ベトナムがアセアンに加盟して、平和な社会の構成メンバーになってめでたしめでたしになっているんです。

左上の写真は1955年にウドンタニを訪問したプミポン前国王を出迎えるベトナム系女性。

その隣は、ベトナム戦争終結後の1976年に共同コニュニケに署名するタイとベトナムの外相。

中段がアセアン。

下段右の写真は1966年にホーチミンの元を訪れたプリディーパノムヨンと説明書きがされています。

プリディーパノムヨンはタマサート大学の創立者であり、タイ民主化の父とも呼ばれた人物ながら、戦後は国外追放のような形となり、この当時は中国に亡命していたので、タイを代表してホーチミンと接見しているわけではないのですが、その辺の事情については何も書かれていません。

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そして、お約束通り、展示の最後の部分はタイ王室の方々のベトナム訪問などの展示となっています。

 

ベトナム戦争中、ウドンタニは約8000人のアメリカ軍が駐屯し、またベトナムからの帰休兵のための娯楽を提供する街として発展してきた歴史があります。

北ベトナムを爆撃するためのB52戦略爆撃機はウドンタニから飛び立ち続けていました。

どうして、ここにホーチミン記念館を建てて、ことさらベトナムとタイの友好を演出しておかなくてはならないのか。

そのはタイと言う土地で暮らす少数民族としてのベトナム系住民の立場が反映されているような気がメオダムはしました。

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ホーチミン記念館には、ウドンタニのセントラルデパート前からソンテオという乗り合いトラック14番で行くことができます。

※途中までしか行かないものが多いので運転手にピピッタパン・ホーチミン(ホーチミン博物館)と伝えてください。

運賃は15バーツです。

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通りから10分くらい奥に入ったところにあります。

そして、この辺りはベトナム系の農民が多いのか、高床式の建物よりも、平屋で土間の建物が目につきます。

ウドンタニの街の中でも、ベトナム料理のレストランや食堂が多いですから、ウドンタニに来たらベトナム料理も是非召し上がってみてください。



2月25日はメオダムの案内するスコータイ・ライブがあります。

そろそろ、申し込み締め切りですので、お急ぎください。

タイ文化発祥・世界遺産スコータイ歴史公園 ワットマハタートの魅力に迫る 【ライブツアー】

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