サワディーにゃお!

ピサヌローク支店のメオダムです。

先週末にちょっとノンカーイという街へ行ってきました。

ノンカーイはタイ東北部の北のはずれ、メコン川を挟んでラオスと向かい合う国境の街です。

いまから20年くらい前にラオスとの間に橋が架かり、行き来がとても便利になったのですが、残念なことにコロナで、観光客は渡れません。

大型のトラックが橋を渡っていくのを指をくわえて見るだけです。

Img_3578[写真の奥に見えるのが国境の橋]

このノンカーイはラオスへの玄関口として有名ですが、玄関の門が閉まっているがとても残念です。

せいぜいメコン川の流れを眺めることにしました。

でも、なんかメコン川が変です。

メコン川って、茶色い色した大きな川だったはず。

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幅の広い大きな川であることは確かですが、色が違うんです。

茶色くない。

清流とまでは言えないけど、青い色していて、多摩川中流域ぐらいの清らかさがある流れになっています。

展望デッキから眺めると、対岸のラオスの景色が水面に映っています。

こんなメコン川を始めて見ました。

地元の人に聞いたらば、水量がとても減ってしまい、川の流れが緩やかとなって、いつもならば泥を巻き上げて流れているのに、泥や砂は沈殿して、水が澄んでいるのだそうです。

また、別の人の話では、上流に中国がダムを作ってから、水量が減って魚も取れなくなったそうです。

青い川はきれいでしたが、地元の人は困っているようです。

 

で、今日のお話は、サラゲオク(ศาลาแก้วกู่)でした。

なんかヘンテコな名前ですが、タイ語の発音に少しでも忠実になろうとするとサーラー・ゲーオ・グーです。

ここは別名「ブッダパーク」とも呼ばれるテーマパークのようなところです。

ルアンプー・ブンルア・スリーラットというノンカーイ出身の男性が、作り始めたもので、この人は僧侶として紹介していたり、タイ仏教界の本流からは僧侶ではないと否定されていたりするようですが、生まれはノンカーイだったそうです。

その後ラオスへ移住し、ビエンチャンにブッダパーク(ワット・シェンクワン)を作っています。

しかし、1975年にラオスで革命がおこり、社会主義国化するとノンカーイへ戻ってきて、このノンカーイでも、彼の世界観を表現するブッダパークを作り始めたのだそうです。

それがサラゲオクで、仏教説話を基にした巨大なコンクリート像がたくさんあります。

入口手前で、まだ未完成の巨大な立像に出会います。

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なんか、いきなりテンションが高くなります。

園内には巨大像の頭が見えてます。

入場料(外国人40バーツ タイ人20バーツ)を払って中に入ると、またまた"なんだこりゃ"に出会います。

Img_3588

犬たちがゾウを取り囲んで吠えてまくっています。

タイの犬たちって、昼間はダラダラ寝てるのに、夜になると徒党を組んで吠え掛かってくるので、困った存在だとメオダムは常々思っているので、きっとこのゾウもお困りなのだろうと思っていたのですが、解説を読んでみますと、どうも違ったようです。

タイ東北の言葉と、タイ中部の言葉の二つの言葉を並べて、書かれておりまして、巨大なゾウを取り囲んで吠える犬、足に噛みつく犬、しかし、ゾウはそんな犬たちなんかお構いなしです。
そんな吠える犬のような行為は恥じ入るべきことです。

みたいなことが書かれてまして、タイ語では「犬の口」とは悪口などを言う人のことを指すのだそうです。

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こんどは、手が八本ある巨像です。

二体は男女なのでしょう。

八本の手には古代インドの武器を持っています。

これは何なんでしょうか?

メオダムの知らないヒンズーの神様のようです。

日本に弁天様として伝わったヒンズーの神様は、手に楽器を持っていますが、オリジナルの姿は八本の手を持ち、手には武器を持った戦いの女神だったそうです。

なので弁天様のオリジナルかとも思ったのですが、ではどうして男女なの??

ここでもコンクリ像の下の解説を辞書を引きながらチェック。

男性はなぁんと破壊の神様、シヴァ神だそうです。

うーむ、そういえば額には第三の目があるみたいだし、首には蛇を巻いている。

でも、メオダムの知っているシヴァ神は手が四本なんだけどな。

 

女性像の方は、どうやらシヴァ神の何人目かの奥さんであるドゥルガー神(説明文ではプラウーマーテーウィと記されてます)のようです。

殺戮の女神と言われるだけあって、一本の手は殺したばかりの人の頭髪を掴んでいます。

で、ドゥルガーの乗り物である虎が足元に見えます。

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ブッダパークではありますが、ヒンズー教の神様もいっぱいいるようです。

この下の写真もヒンズーの神様らしくて、右側はゾウの頭だからガネーシャと判明。

でも、ガネーシャって、腕が四本だったように思うけど、この像は2本多くて6本の腕を持っている。

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その左隣の像は、なんとなくビシュヌ神に似ているけど、こっちも腕が2本多いみたい。

持ち物を見るとビシュヌっぽいんだけどね。

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鳥の背中に乗って矢を射ようとしているのはカーマという神様。

この神様は西洋のキューピッドとよく似ていて、この矢で射られたものは、恋情を抱かずにはいられなくなってしまうのだそうです。

すると、良い神様みたいに思えるのですが、硬派な仏教ではストーリーが違って、菩提樹の木の下でお釈迦様が修行をしているときに、悪魔がカーマを使わせて、色情により邪念を惹起させお釈迦様の修行を邪魔しようとしたのだそうです。

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もちろん、ヒンズーの神様だけではなく仏教系、お釈迦様関連もたくさんあります。

そして、お釈迦様の像はそれぞれストーリーが付いています。

メオダムはスコータイの遺跡で仏像をよく目にしているので、仏教系の方が分かり易くて助かります。

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しかし、スコータイの仏像たちと違って、ここでは仏教説話をベースにした教えを説いているのが特徴です。

その集大成的なところが、この上の写真に写っている場所です。

ここでは仏教の教えの中でもカルマ(業)と呼ばれる、前世から引き継いでしまっている一種の運命について説明しています。

大きな口を開いている魚の口からカルマの世界をのぞいてみましょう。

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中心には4つの顔と6本の手が伸びています。

その手のひらには、なにやら乗っかっています。

これは欲深さを引き起こす煩悩の化身なのだそうです。

うーむ、オクレ、オクレと手を伸ばしている姿なんだろうか?

そして、これらを取り囲むようにカルマを背負った人間の人生が、まるでかつて香港やシンガポールにあったタイガーバームガーデンの像に似た姿で巡らされています。

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楽しそうな若い男女もカルマを背負っているのです。

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カルマによって愛し合い、そしてやがて結婚。

これタイの結婚式の場面です。

と、ここまでは幸せそうな運命なのですが、、、

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男性側の浮気が発覚。

で、なぜか女の人2人。

髪を掴まれ、いまにも殴られようとしているのは、さっき結婚した本妻。

そして、隣に立っているのは、男性の愛人。

愛人側は本妻を指さして、「これがあなたのカルマなのよ」とばかりに勝ち誇った笑みを浮かべています。

うーむ、ちょっと現代的感覚では、こんなシーンはNGじゃないのかなぁ、、とメオダムは感じました。

 

そして、似たようなシーンはもう一つ。

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「あなた、行かないでぇ~」と小さな子供を抱えて男性にすがろうとしている女性。

後ろも振り向かず、立ち去ろうとする男性。

これも浮気のシーンかなと思ったのですが、そうではないようです。

実は、この男性はカルマの導きによって、出家し仏門に入ろうとしているシーンらしいんです。

つまり、これは褒めたたえられるべき姿らしいのですが、

やっぱり、現代的感覚からすると、NGでしょう。

これでは、信者さんがいなくなってしまうのではないかと心配になったりします。

もちろん、NG的な愛の破局ばかりではありません。

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こちらは死ぬまで愛し合って添い遂げた男女かな。

骨になっても寄り添っています。

でも、やっぱり死んだ姿では、あんまり幸せが伝わってきませんね。

 

ということで、カルマについては、俄か勉強で理解できるレベルではないということだけがメオダムには理解できました。

そして、なんとなくタイの仏教界本流からは異端視されちゃったのもわかる気がしますが、しかし、あんまり堅苦しく考えずに、「うぇ~、なんだこりゃあ」って写真をパチパチ撮って楽しむべきところなのかもしれません。

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行き方は、ノンカーイの街から3キロくらい離れています。

公共交通機関がありません。

気合で歩くか、トゥクトゥクを雇うことになります。

でも、もっと安直な方法は、H.I.S.バンコク支店では、このサラゲオクとブンカーンの絶景をセットにしたパックを販売してますので、それに乗ってしまえば、楽々の日本語ツアーです。

今週末(2/20-21)も来週末(2/27-28)ともにツアーの催行が決定していますので、もし「あー、移動制限も緩和されてきたみたいだし、どっか行きたいな」って思っていらっしゃる方は、是非お申込みになってください。

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それでも、「まだまだ遠くに行くのはねぇ」って方には、メオダムがご案内しますスコータイへのオンライン"ライブ"ツアーは如何でしょうか?

恥ずかしながら、メオダム、オンラインでのライブ中継初体験。

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