サワディーカップ

今回もピサヌロークから発信してますメオダムです。

ネコの話題を書こうかと思っていたのですが、「食欲の秋」です。
一年中暑いタイも10月も半ばを過ぎて、幾分かは、それも朝晩の一時期だけですが、ほんの少しは涼しくなってきました。
そんなわけで、今回もピサヌロークでの食べ物の紹介をさせていただきます。

そして、たぶん、また食べ物ネタを書いてしまうだろうから、いっそのことシリーズ化を想定したタイトルとしました。

<hr>

今回ご紹介させていただくのは、ピサヌロークの中心にあります時計塔近くの食堂です。

店の名前は、「イムアローイ」。
イムはタイ語で「おなかいっぱい」。
アロイは「おいしい」。

Img_3311

なんともわかりやすいネーミングの食堂です。

メオダムはピサヌロークに滞在中、1週間に一回はこの食堂のお世話になっています。
そして、注文するは「ワンタンメン」。

タイ語で「バミー・キオ」と言います。
タイの人も日本人同様に"麺食い"が多く、中華風の"バミー"や、お米から作った"クオッティオ"のお店が至る所にあります。

特にピサヌロークはおいしいクオッティオを食べさせることで有名な食堂があるそうです。
しかし、この店は、中華風のバミー、つまりタイ・ラーメンです。

バンコクでもバミーは屋台でも食べられるし、安食堂でも食べられる庶民的なヌードルです。
しかし。メオダムとしては、バンコクのバミーはあんまり好きではありませんでした。

極細面だけど、ちょっと茹で過ぎで、コシが弱い。
スープに化学調味料の味が濃厚で、しかも熱くない。

話は突然ホンコンへ飛びます。
香港の「雲吞麺」がメオダムは大好きです。
安い、早い、うまい!
でも、初めて香港で雲吞麺を食べたときは、あんまりおいしく感じませんでした。

香港の雲吞麺は、極細麺ですが、コシが強すぎて、なんだかボソボソした食感に違和感を感じました。
ちょうど、初めて九州ラーメンを食べた時に感じた違和感と一緒です。

しかし、何度か香港でこの雲吞麺を食べているうちに、好物になってしまいました。
雲吞にエビが入っているだけではなく、麺そのものにもエビの風味があり、スープはまったく曇りがなく透明でいて、出汁はしっかり効いている。
今では香港の空港で、飛行機の乗り換え時間が3時間もあれば、空港を抜け出して雲吞麺をすすりに飛び出すのが習慣になってしまいました。

そんな香港の雲吞麺にタイのバミー・キオは見た目はよく似ていますが、食べると「うーむ」になってしまいます。

が、探し求めていた香港風のワンタン麺をピサヌロークで発見しました。
それが「イム・アローイ」のバミー・キオです。

小さな食堂です。
ドアなどなくて、通りに面してすぐに厨房。
チャーシューがぶら下がっている感じなど香港の麺粥屋と共通してます。Img_3312注文を受けると、青菜をサッと湯に通します。
鍋には薄く油膜でも貼っているのか、湯通しした青菜は鮮やかな緑色になります。

Img_3371

ワンタンは少し時間をかけて茹でるからか、事前に茹でてあるものを使いますが、まだ表面が乾いていないところを見ると、さっき茹でたばかりなのでしょう。

Img_3370 丼の下に青菜、ワンタン、ザーサイ風漬物、調味料を入れてから、麺を茹でます。

Img_3373茹でる前に粉まみれの生めんを軽く揉みほぐし、水をくぐらせて、粉を洗い落とします。
そして青菜を茹でたのと同じ鍋で短時間泳がせます。
Img_3375

仕上げに、豚の脂を小さじ一杯ほどふりかけ、クリアーなスープを注ぎ、ワケギを散らして出来上がり。
「はい、おまっとう」とは言わなかったかな。

Img_3313_2 ↑これはチャーシュー入りのワンタン麺「バミー・キオ・ムーデーン」です・
ムーデーンとは、"赤い(デーン)豚(ムー)"という意味です。

Img_3377_5 ストレートな極細麺、パスタに例えたら"アンダンテ"。
このが食べているうちに病みつきになるんです。
縮れていないけど、これだけ麺が細いと、スープの絡みも良いようです。

そして、ワンタンはというと、ちょっと小ぶりです。

Img_3379_2 ワンタンの皮は黄色くなく、白いので、台湾の偏食や餛飩に似ている感じもします。。。
ちなみに、ワンタン麺(バミー・キオ)を注文しますと、ワンタンが4粒入りますが、
チャーシュー入りのバミー・キオ・ムーデーンですと、2粒になります。

Img_3380

さて、そのワンタンの中身ですが、プリプリのエビが入っていました。
また、豚のミンチも入っているようです。
ワンタン、雲吞、雲を呑むとは、さすがに昔の中国人の発想は食べ物に関しても気宇壮大ですね。

それから、スープ。

Img_3381

きっと、沸騰させずにじっくりと時間をかけてスープをとったのでしょう。
濁りも、アクもまるでないクリアーなスープです。
脂がうっすら浮かんでいますが、脂の臭みはまるでありません。

で、うまいかって言うと、うまいんですよ。
こんな田舎町の小さな食堂で、こんなの食べさせてていいんですか!
と言いたくなるくらい、「食は広東にあり」がピサヌロークに遠征してきたみたいです。

でも、ここはやっぱりタイなんです。
香港の人なら、そのまま素直に食べるでしょうけれど、タイの人は自分の好みの調味料で味を調整しないと満足しません。

Img_3382

なので、テーブルにき各種調味料が。
酢漬けのトウガラシ(白)と同じく(赤)、粗挽き唐辛子、、、さすが辛いモノ天国のタイですね。

青いのはお砂糖。
タイ通の方ならご存知でしょう。
タイの人は麺類にはたっぷりとお砂糖を振りかけていただきます。

それに、ナンプラーと胡椒。

メオダムも辛い物は大好きです。
香港でも雲吞麺には唐辛子ペースト(辣椒醤)をたっぷり聞かせて食べるのがお気に入り。

Img_3383

ということで、たっぷりの唐辛子に、プリッキーヌーというタイの激辛唐辛子入りナンプラーをぶちまけていただきました。
ありゃりゃ、またタイの味に戻っちゃったかな、、、。

<hr>

このコシのある麺、バンコクでも食べたことがないほどおいしかったので、店の主人に「この麺は自家製ですか」と質問してみたところ、、

「うんにゃ、バンコクから仕入れてるよ」とのお答えが、、。

よくよく話を聞いてると、なんと主人は以前バンコクの中華街ヤワラートにある有名な中華料理店「和盛豊」で料理人をしてたとか、その縁で麺は今でもバンコクから取り寄せているとのこと。
うーむ、バンコクの中華街の名店直伝でしたか。

Img_3315 ちなみに、気になるお値段ですが、40バーツです。
ピセートという大盛が50バーツだそうです。

右手のサングラスの方は、タイの料理界では有名なタナッシー氏。
知る人ぞ知る、タイのミシュランとも言われる「緑の丼」その人です。
でも、この食堂には「緑の丼」見当たらなかったような気がする。

ワンタン麺だけでなく、チャーシュー・ライスや揚げ豚ライスなんかも人気メニューらしく、ごはんモノを注文している人も多かったです。

Img_3369

店の前の幟には、営業時間が07:00-14:00となっていましたが、
「もう歳だから、朝早くからじゃ付かれるので、朝は9時からにしたよ」とのこと。
そして、その代わり午後3時までの営業だそうで、日曜日は定休日。

Img_3386_2

ピサヌロークの駅から徒歩で10分くらいです。

同じテーマ「」の記事

もっと見る →

    コメントを投稿

    HIS バンコク支店

    HIS チェンマイ支店

    HIS チェンライ支店

    HIS ピサヌローク支店

    2021年1月以前の記事はこちら
    HIS バンコク支店・HIS ピサヌローク支店の記事は、全てこちらの同ブログ内にございます。
    2024.04
    loading...