サワディー・クリスマス・カップ

メオダムです。

 

メオダムは、日曜日にスコタイ県トゥンサリアム郡にある一風変わったお寺へ行ってきましたのでご紹介します。

 

お寺の名前は、ワット・ピパットモンコン(วัดพิพัฒน์มงคล)です。

古いお寺ではなく、最近のお寺、それも現在まだ増築中と言った現在進行形のお寺です。

タイでは最近の流行として、ちょっと変わったお寺が人気があるようです。

チェンライの白いお寺、カオコーのワット・パーソンゲーウなど、従来のお寺とは少し違った自由なデザインのお寺です。

 

その意味ではも、このワット・ピパットモンコンも流行の先端を行っているのかもしれません。

まず、屋根が鮮やかで深い色をした青です。

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この青い屋根の重なり合いはかなり印象的です。

また、建物はスコタイなどタイ中北部の様式ではなく、チェンマイを中心としたランナースタイルの建物が多かったです。

ランナー様式の建物の特徴は、何段にも重なった屋根が、下へ行くほど広がりを見せていることです。

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それから、この境内の中心部分に今まで見たことのないスタイルの建物があります。

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ナポレオンの帽子が何段にも重なったような形の屋根を乗せたお堂のようなのですが、内部は二階建てになっています。

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まずは上の階へ上がってみますと、ふつうは仏像があるべきところに、なにか小さな壺のようなものが恭しく置かれています。

説明書きを読んでみますと、スリランカから送られた仏舎利なのだそうです。
本物の仏舎利かどうかはメオダムにはよくわかりませんし、のぞき込むこともできませんが、参拝者たちは熱心に拝んでいるところを見ると、ご利益のあるものなのでしょう。

 

続いて、下の階を覗いてみますと、座禅を組む坊さんの像の後ろに、なにやら金色の箱が置かれています。

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メオダム、これによく似た箱をピサヌロークのワット・ヤイ(ワット・プラシーラタナマハタート)でも見たことがあります。

この箱、棺桶ではないでしょうか?

 

棺桶には紙が貼られてます。

そこに書かれていることを読んでみると、この棺桶は空っぽなのだそうです。
そして、「人間生きているうちに善い行いをしなさい 死んで棺桶に入ったらもう善い行いもできないぞ」と言ったことが書かれているようです。

 

で、善い行いとは、お寺に寄進をたくさんすることで、このお寺の中では、拡声器から盛んにお賽銭のことや寄進をしましょうといったアナウンスが延々と流れてきます。

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この辺りには参拝記念品を売っている仲見世のようなところ。
チェンマイ・サンカンペーンあたりの日傘が装飾に使われています。

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この仏塔はハリプンチャイ様式でしょうか。
ハリプンチャイもランナー王朝以前に北タイにあった国です。

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これはガームムアンと書かれていました。
メオダムの誤解かもしれないけれど、ガームムアンとは、スコタイのラムカムヘーン王やランナーのメンラーイ王とともに、三人の王様像の一人に数えられるパヤオのガムムアンではないでしょうか?
しかし、なんとなく服装がミャンマー風な感じもしますし、銅像が二人もいるのも疑問が残ります。

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これは干支の十二支。
午(馬)の首が短いことは許せるとして、最後の猪はどう見ても猪ではない。

タイではイノシシではなくブタになるが、豚にしては鼻が長すぎる。

鼻が長い動物と言ったら、ゾウでしょう。

そうそうチェンマイのお寺でよく見た干支にもゾウがいたことを思い出した。

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では、これはいったい何であろうか?

頭はゾウで身体は鳥。

これによく似たデザインを見たことがある。

ミャンマー国際航空のロゴ。

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しかし、これは頭はゾウで、身体はカモシカ、そして翼がある、、、。

ミャンマー国際航空のロゴのモデルは何なんだろうか?

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こちらのナーガ、ワニの口から頭が出ているが、そのワニは前足で小さなワニを掴んでいる。

この写真には写っていないけれど、後ろ足では魚を掴んでいた。
スコタイ遺跡の寺院では、ナーガの頭が5つあるものが一般的で、7つや9つもあるが、ここでは単頭のナーガが一般的、多くても3つ止まりである。

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このナーガは頭が3つだと思ったら、もとのワニが3つの頭を持つワニで、ナーガは単頭。

ちなみに、ワニの頭は3つ、前足は合計6本だが、後ろ足は2本だけ。
なんだか歩きにくそうだろうなと想像してしまう。

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ナーガの色は、白や金以外に緑もありました。
グリーン・スネークですね。

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狛犬風の獅子ですが、こちらもチェンマイ風ですね。

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こちらではプラプット・トリロカナートにお参りしましょうと書かれていました。

この建物は屋根の形から、ランナー風ではなく、中北部でもよく見かける形をしています。

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屋根の色も、青ではなく、茶色がかった、サビのような色をしてます。
ロカナートと言えば、メオダムのH.I.S.ピサヌローク支店があるピサヌロークのメインストリート、ボロム・トリロカナート通りを想起してしまいます。

トリロカナートは15世紀のアユタヤ王で、スコタイ王朝を最終的にアユタヤ王朝へ併合させた王様です。

そんな王様が神として祀られているのでしょうか?

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プラブット・トリロカナートは石仏でした。

ピサヌロークでもナレースワン王は神のようにあがめられていたりするから、トリロカナート王も神のようにあがめられても不思議ではないのですが、しかし、実在人物の像と言うより完全な仏像です。

 

あとでオフィスのスタッフに調べてもらったら、トリロカナートとは三界のことで、プラプット・トリロカナートで三界仏ということになり、アユタヤ王とは関係がないことが判明しました。

 

このワット・ピパットモンコンのすぐ横に、付帯施設として田園地区がありました。

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ウィティータンマ(タム) = 仏法(行い)
ウィティータイ(ランナー) = タイの作法(ランナー)

と書かれていますが、なんのことやらさっぱりですが、きっと昔ながらの農村風景を再現した施設なのでしょう。

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別にわざわざ再現してくれなくたって、この辺り全体が昔ながらの農村風景なんだけどね。
 

作り物の牛や水牛なんか配置しているけど、おやおやシマウマやフラミンゴなんかまでいるではありませんか。

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このお寺、すでにタイ人の間では有名らしく、インスタスポットとして人気のようです。

みんな写真をバシバシ撮影していました。

車がないとなかなか行きにくいところですが、旅慣れた人ならスコタイからチェンマイ方面へ向かうバスの多くがトゥンサリアムの街を通ります。

そのバスが走る国道1048号線から1kmほど奥へ入ったところにあります。

 

ピサヌロークから足を伸ばしてみませんか!

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