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サワディーカップ

しばらくピサヌロークを留守にしていましたメオダムです。
そして昨日はとてもうれしい日でした。

H.I.S.関西の協力で期間限定で発売したピサヌローク周辺の魅力を凝縮したツアーの予約が入ってきたんです。
募集締め切りまで、あと二週間ほどとなり、「ゲゲ、ヤバヤバ」と感じていたのですが、遂にご予約頂戴できました。

世界遺産アユタヤとスコタイの遺跡とタイ北部の都市、ピサヌロークを巡る新発見タイランド5日間

https://e.his-j.com/trip/ciao/voyage/04A_30/OC-FBZ7852/

まだ予約受付ていますので、関西方面の皆様、奮ってご応募ください。

関西以外のお客様には4月以降にH.I.S.パッケージツアー"Ciao"で、続々とピサヌローク周辺をご案内するプランをご用意してまいります。


今日も、出ばなから脱線してしまいました。

では、遅くなりましたが、シーサッチャナライのワットプラシーラタナマハタートをご紹介します。

「ワットプラシーラタナマハタート」と言ったらば、ピサヌロークのお寺として大変有名です。
ピサヌロークのワットプラシーラタナマハタートにはタイで最も美しい「チナラート仏」が安置されていることで知られており、地元の人は親しみを込めてワットヤイ(=大きなお寺)と呼んでいます。

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 ピサヌロークのワットプラシーラタナマハタートにあるチナラート仏

そのワットプラシーラタナマハタートと同じ名前を持つお寺が、ピサヌロークのお隣、スコタイ県のシーサッチャナライにあります。

実は、このシーサッチャナライの方が、ピサヌロークよりずっと古いお寺で、建立されたのはクメール王ジャヤバルマン7世が、クメールの都アンコールトムを建設した時代にまでさかのぼります。

当時、シーサッチャナライはクメール文化圏に属するモン族が支配する土地で、チャリアンと呼ばれるこの地方の中心となる街でした。

その後この土地で、タイ族のポークンバーンクランハーオ(後のシーインタラティット王)がモン族との戦いに勝利し、タイ族最初の王朝「スコタイ王朝」を建国したという輝かしい歴史があります。

スコタイ時代を通じて、副王が治める土地とされ、シーサッチャナライを治めた副王が次のスコタイ王朝の王様になるという習慣があったそうです。

シーサッチャナライのワットプラシーラタナマハタートは、建立当時クメール帝国が大乗仏教を取り入れていた影響で、大乗仏教の寺院として建立されています。

その後、スコタイ王朝が上座部仏教を取り入れ、さらにアユタヤ時代には寺院の改修も行われたりしましたが、クメール当時の彷彿とするレリーフなども各所で見ることができます。

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入り口の門の上に伸びる塔には、アンコールトムにあるバイヨン寺院のように、観音菩薩の顔だけが四角い塔の四面に浮き彫りされています。

そう、あのバイヨンにある「クメールの微笑」です。

さらに、アプサラが身体をくねらせて踊っています。

この門をくぐって、境内に入ると、まず背の高い巨大トウモロコシのようなクメール様式の仏塔が聳え立っています。

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もともとは純粋なクメール様式の仏塔だったと思われますが、アユタヤ王朝時代に改修されて、アユタヤ風クメール様式になっています。

また、寺院のつくりや仏像なども上座部仏教の形に作り替えられています。

この仏塔には真ん中あたりの高さまで登ることができます。

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登ったところに窓が開いており、中に入れるようになっています。

階段も手すりもありますが、とても急な階段です。

この塔の真ん中に空いた窓の中には、リンガが祀られています。
リンガはヒンズー教のシバ神を象徴するものとされています。

クメール帝国も、ジャヤバルマン7世の死後は、大乗仏教よりもヒンズー教が主流となった歴史がありますから、この寺院も大乗仏教から、ヒンズー教の色彩が強くなった時期があったのでしょう。

そのリンガはシバ神の象徴であるとともに、男性器を意味するものですが、ここのリンガは男性器と言うよりも、ハスのツボミのようなデザインに感じられます。

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この窓のあるあたりから振り返ると、なかなかの眺望が望めます。
この寺院はヨム川の湾曲部、半島のような土地に、三面を川に囲まれています。

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クメール様式の仏塔の裏には、崩れかかった大きな仏塔が残っています。

H.I.S.ピサヌローク支店を手伝ってくれている学生さんがシーサッチャナライの出身で、土地に伝わる昔話を教えてくれました。

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それによると、むかしむかし、この土地の王様が仏塔を建てました。
それはとても素晴らしい仏塔で、王様はそれがとても自慢でした。
先ほど紹介したクメール様式の仏塔です。

この王様には弟がいました。
そしてその弟は、兄王の仏塔の後ろに、別の仏塔を建てることにしました。

八角形の台座の上に、こんもりとして、それでいながらとても優美な仏塔を完成させました。
土地の人たちは、弟王の仏塔のすばらしさを褒めたたえました。

それを耳にした兄王は面白くありません。
自分の仏塔より、素晴らしい仏塔があるなど、とても認めることができないのです。

兄王は腹を立てて、弟の仏塔を思い切り蹴飛ばしました。

すると弟王の仏塔は真ん中から崩れてしまいましたとさ。

めでたし、めでたし。(そんなことないか)

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手前にあるのが、昔話で蹴られて崩れた弟王の仏塔と奥が兄王の仏塔。

この崩れた仏塔は、もともとモン族の建築様式による仏塔だったんだそうです。

崩れてはいますが、そこがまた歴史を感じさせます。

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これら仏塔以外にも、大きな直立仏や座禅仏など、現在に至るまでタイで広く信仰されている上座部仏教のスコタイ様式の仏像などを見ることができます。

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このワットプラシーラタナマハタートは先の国王、プミポン・ラマ9世が若いころにご夫妻で訪れたことがあり、この寺院の由来や価値をお知りになり、王室寺院として指定されました。

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メオダムお気に入りのスポットです。




ワットプラシーラタナマハタートへのツアーのおしらせ

このワットプラシーラタナマハタートを含む、シーサッチャナライとスコタイ遺跡への日帰りツアーを1月26日に実施します。

【ツアー代金】(日本語案内・昼食付)
 大人2,600バーツ
 子供 2,100バーツ
 お一人でも参加できます

【スケジュール】
08:00-08:30 ピサヌローク空港集合/出発=>スコタイ歴史公園(ワットマハタート/ワットシーサワイ/ワットトラパングン/ワットサシー/ラムカムヘン大王像/ワットシーチュム)=>昼食=>シーサッチャナライ歴史公園(ワットナンパヤー/ワットチェッテウ/ワットチャーンロム)=>ワットプラシーラタナマハタート=>17:30-18:00 ピサヌローク空港またはホテル

【お申し込み方法】
Eメールにて以下へお送りください。
phs-tours@his-world.com

バンコクからピサヌロークまでLCC(格安航空会社)を日帰りでご利用の場合、往路はエアアジアまたはノックエアの始発便、復路はエアアジアまたはノックエアの最終便でご手配ください。1月18日現在、格安のプロモーション料金が出ているようです。

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