ピサヌロークからサワディーカップ、メオダムです。
今日は新しいプラン造成奮闘記です。
メオダムが初めてタイを訪れた時は、まだ大学生で、バックパック背負っての一人旅でした。
もう40年近くも昔で、今とはだいぶ事情が違うかもしれませんが、まだ「地球の歩き方」ではタイは紹介されてなくて、一人旅向きのガイドブックとしては、ちょうどJICC出版の「スーパーガイド」が書店に並び始めたばかりのころでした。
とにかく情報量が少ない中で、旅先で下手くそな英語で情報交換したり、失敗もまた楽しんだりと言うスタイルでした。
そもそも、バックパックなどと言う呼び方も定着しておらず、リュックサックでした。
西洋人旅行者たちが背負っているバッグは、アルミパイプが入って軽くて丈夫そうで、スタイルも縦長のものであったのに対して、リュックサックですから横に大きくはみ出したポケットなどついてて、ずんぐりしたものでした。
その当時と今の交通事情も大きく変わりましたが、今でも一人旅ではいろいろと不便なことがあります。
みなさんも多分、ネットの情報とか頼りにしたりして、タイの中を縦横に旅行されているようで、スコタイ遺跡などへ行くと、一人旅をされている日本の方をしばしばお見受けします。
そうして、また皆さんそれぞれの体験をSNSなどで発信され、さまざまな情報が充実していくことでしょう。
しかし、情報が入手しやすくなったからと言って、スコタイへ行くのが便利になったかどうかとは別問題で、公共交通機関の利便性などはメオダムが若かった時と、ほとんど改善してないような気がします。
先月もメールで「スコタイ遺跡へ行きたいけれどツアーに一人で参加できないか」と女性の方から相談をいただきました。
残念ながら、希望された日付はスコタイツアーでお一人から参加できるものが組まれておらず、公共交通機関の利用法などをご案内しました。
しかし、バンコクからLCCの飛行機でピサヌロークへ来て、スコタイを見学したのち、そのまま夕方の便でバンコクへ戻られるという日帰り予定で、切符も買われてしまっているとのこと。
そうなると、公共交通機関の利用だけではかなり時間的に厳しくなってしまいます。
しかし、ご予算も限られているということなので、次のような提案をさせてもらいました。
「ピサヌロークの空港からトゥクトゥクをチャーターしてスコタイ遺跡見学をしていただく」というものです。
もしトゥクトゥクがあれば機動力が違います。
ちょっと遠い遺跡でもレンタサイクルで炎天下、道を確認しながらペダルこぐ必要もありません。
ピサヌロークのトゥクトゥクには行先により運賃が決まっています。
ピサヌローク駅前からスコタイまでは片道1,000バーツと定められてます。
しかし、トゥクトゥクにしても片道の料金をもらっても、ピサヌロークへの戻りもお客さんが付くとは限りません。
そこで、メオダムが何度か利用して、懇意にしているトゥクトゥクの女性ドライバーと料金の交渉をした所、朝から夕方まで、ピサヌローク空港発着でスコタイ遺跡巡りをしてもらって1,500バーツと言う運賃提示が取れまました。
この金額をメールの依頼主にお伝えし合意成立。
トゥクトゥクのドライバーは日本語はもちろん、英語もほとんどできません。
トゥクトゥクをチャーターしただけでは、ドライバーと乗客の間での意思疎通が困難になると考えられたので、行きたい場所を伺い、事前にプランを決めておきました。
そのプランをドライバーにしっかり伝え、また立ち寄り予定先にも電話を入れて、何かあれば支援協力をお願いしておく。
さて、当日。
最後の仕上げとメオダムも空港まで出向き、バンコクから到着された依頼主さんとトゥクトゥクドライバーの引き合わせをさせていただきました。
ピサヌロークのトゥクトゥクはバンコクのトゥクトゥクとスタイルが異なります。
オリジナルはどちらもダイハツ・ミゼットですが、ピサヌロークは後期型に属して、丸ハンドル、密閉キャブと今の軽トラックを三輪にしたような感じになっています。
ですので、助手席にだって座れます。
後ろの客席は横向きのシートが向かい合わせになっているので、何人かでも一台に乗れますし、シートに足を伸ばすこともできてしまいます。
メオダムはお見送りまでしかできませんでしたが、夕方にはドライバーから、「無事にピサヌローク空港へ送り届けたよ」と電話で報告がありました。
スコタイだけではなく、ピサヌロークのワットプラシーラタナマハタートなどへも回ったようです。
そして、後日依頼主さんから無事帰国とのメールを頂戴しました。
ご本人の了解を得まして、メールの一部を抜粋して、ここにご紹介させていただきます。
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今日の夕方にタイ観光を終え、日本への帰路についたところです。
スコータイ観光において、パーオーさんには親切にしていただき、本当に助かりました。
予定していたスコータイ歴史公園の中央、北部の寺院を見学できただけでなく、西部のワットサパーンヒンにも足を運ぶことができました。
また、ピサヌロークのワットプラシーラタナーマハタートやピサヌローク駅にも案内していただきました。
道中も細かな配慮をしていただいたので、安心して観光でき、、十二分に旅を満喫できました。
タイ語が話せず、十分にお礼を伝えることができなかったので、お伝え願えればと思います。
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ピサヌロークでも自家用車の普及でトゥクトゥクの需要が落ちてきており、ドライバーたちも客待ちをしてもなかなか仕事にならないことが多いようです。
バンコクのように外国人観光客向けに観光客料金で稼ぐこともできない環境で、なかなか大変なようです。
ドライバーから、「またお客様がいたら紹介してよ」と頼まれました。
このような形態の商品を販売しても良いものか本社に確認して、もし問題なしのお墨付きを取り付けたら、新しくプランとして紹介してみたいと思っています。
もし、発表前に「トゥクトゥク・チャーターしてみたい」というご希望がありましたら、メールでお問い合わせください。
phs-tours@his-world.com
ドライバーへの取次などのサポートをいたします。
なお、このトゥクトゥクのベースはダイハツのミゼットでしたが、車体延長が施され、エンジンは同じダイハツの軽乗用車ミラのものと交換され、LPガス仕様に改造されています。
フェンダーのライトも丸型から角形に交換されています。
ピサヌロークには昭和30年代に活躍したミゼットのオリジナルに近い形のトゥクトゥクもまだたくさん走っています。