サワディーカップ、ピサヌロークのメオダムです。

今日のお話は、タイトルに「ピサヌローク発」とありますが、これは正確ではありません。

今日は「ピサヌロークも通る」新型寝台特急のお話です。

今の日本では、どこへ行くのも新幹線や飛行機で、寝台車に乗って旅行をするということはほとんどなくなったようですね。

それに、もう夜行列車なんてほとんど走っていないそうですし。

それに引き換え、タイで長距離列車のほとんどが夜行列車です。

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特急や急行には寝台車や食堂車も付いていて、往年の鉄道旅を楽しめます。

しかし、オンボロなんですよね。

ときどき、鉄オタの方から「JRのブルートレインがタイで走っているでしょ」と聞かれることがあります。ブルートレインと言うのは、東京や大阪から九州などへ向かう寝台特急のことで、青い色に塗られていたからブルートレインと言うようなんで、日本の中古車がタイで第二のお役目に就いていました。(過去形です)

しかし、もうそれは過去のことで、たぶんもう定期列車ではお役御免になっているかと思います。

現在は、数年前に中国から輸入された新型寝台車に替わっています。

メオダム、ピサヌロークとバンコクの往復にときどき寝台車を利用しているのですが、いつもは旧型の寝台車ばかりだったんですけど、今回チェンマイからバンコクへ向かうのに、初めて新型寝台車に乗る機会に恵まれました。

バンコクとチェンマイを結ぶ寝台特急は、外国人バックパッカーに人気が高くて、いつも切符が売り切れになるほどでしたが、今はCovid19の影響で、タイからバックパッカーが消滅してしまい、メオダムも難なく切符を手にすることができました。

チェンマイからバンコクまで、二等車で1,041バーツです。

チェンマイの出発が夕方18:00で、バンコクには翌朝06:50に到着です。

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チェンマイを出発する時は、まだ夕方なので、車内にベッドは用意されず、座席のままです。

この向かい合わせの座席に一人ずつ座ることになります。

窓際には折り畳み式のテーブルも用意されています。

そして、一人に一本ずつ飲料水もサービスされます。

シートはちょっと硬めでしたね。

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左の写真は、以前からあるちょっと古いタイプの寝台車の車内です。

座った感じは、古いタイプの車両の方がシーシのクッションもあるし、背もたれも少し後ろに倒れているので、快適でした。

シートの下には組み立て式のテーブルがしまわれていて、食事の時などは窓際にセットしてもらえます。

でも、メンテナンスが良くないので、だいぶガタが来ています。

 

メオダムが乗った特急はガラガラでした。

何両も続く長い編成でしたが、だれも乗っていない車両もあるくらいでした。

食堂車も付いているのですが、メオダムはチェンマイを出発する前に駅前で食べ物を買って来ていたので、食堂車で食事をすることはありませんでした。

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メオダムが車内に持ち込んで食べたのは、トウモロコシ2本、肉まんとアンマン、そして見えにくいかと思いますが、カノムチープと呼ばれるタイのシュウマイです。

 

古い特急列車だと、食堂車で食事をすることもできますが、車内で注文取りをしているウエイターにメニューから食べたいものを注文すれば、わざわざ食堂車まで行かなくても、料理を座席までデリバリーしてくれます。

つまり、上げ膳据え膳ですね。

しかし、新しい特急では、乗客が少ないからか、ウエイターの注文取りは回ってきませんでしたし、料理が運ばれていく様子も見かけませんでした。

もう上げ膳据え膳のサービスなどなくなってしまったのでしょうか?

さて、夜になると寝台係が、座席を分解してベッドに作り替えてくれます。

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座席からベッドに替わった車内はこんな感じです。

通路の両側に2段ベッドがずらりと並び、ベッドはカーテンで仕切られます。

荷物は座席の下(ベッドの下)へ入れることになるので、段ボール箱とかあんまり大きな荷物だと入らないかもしれませんね。

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左は旧式の車内です。

同じように通路を挟んで二段ベッドが並びますが、上の段へ登るためのハシゴがあり、そのハシゴに荷物棚が付いているので、大きな荷物も問題ありません。

タイの人たちが移動する時には、大荷物の人も多いので、荷物棚はあった方が良いでしょう。

それと、新型にも折り畳み式の簡易ハシゴもあったけど、夜中寝ぼけていたら、足を踏み外しそうです。

でも、やっぱり新型の方が、新しくてすっきりしてますね。

そして、新型の嬉しいところは、各ベッドごとにAC電源が用意されていることです。

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旧型にも通路にいくつかの電源が用意されてましたが、絶対数が不足してました。

自分専用の電源があれば、パソコンや携帯電話の充電にも役立ちます。

そして、電源とセットで読書灯もあります。

旧型でも読書灯はありましたが、ほとんど壊れていて、灯りが点くものはほとんどありません。

これで車内にWiFiが飛んでいれば言うことなしなんですが、WiFiは一等車だけで二等車には提供されていません。

その他、トイレとかも清潔で、飛行機のようなトイレです。

ただし、旧式の寝台車にはトイレで水浴び(水のシャワー)ができるようになっていますが、新型ではシャワーも一等車だけです。

 

そして、朝。

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夜明けです。

空の星が消えて、東の方がオレンジ色になってきます。

夜汽車に乗って、朝を迎えるのは、やっぱりロマンチックです。

でも、この景色は二段ベッドの下段でなくては見られません。

上の段のベッドには窓がないんです。

 

朝を迎えたバンコクの街に入り、踏切ではたくさんの車やバイクが踏切が開くのを待っています。

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定刻より、ちょっとだけ遅れてバンコクに到着。

飛行機で飛べば一時間の距離を、13時間かかりました。

この時間、「無駄」と考えるか、「旅した」と感じるかで、意見が分かれるところでしょう。

でも、いま、もしタイ国内にいらして、どこか旅したいと思っているなら、夜汽車の旅、いいと思いますよ。

 

なお、この特急寝台車、ピサヌロークから乗ることもできます。

でも、時間帯があんまりよくないので、ピサヌロークまでなら、あんまりお勧めではないですね。

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