サワディーカップ、ピサヌローク支店のメオダムです。
いゃー、、タイはまたコロナで大変なことになってきてしまいました。
感染者の数とかは、日本とか諸外国と比べたら、ずっと少ないのですけど、感染予防のための規制が厳しいので、ピサヌロークを訪れてくださる観光客はぴたりと止まってしまいました。
しかし、観光客が来ても、来なくても、季節は巡ってくるもので、ピサヌローク郊外のプーロムロー国立公園では、サクラが見頃を迎えています。
メオダムは1月8日の午後にサクラを見に行ってきました。
国立公園の人の話だと、現在の咲き具合は、40%程度とのことでした。
ここで咲いているサクラは、ソメイヨシノでも、八重でもなく、ヒマラヤサクラと呼ばれる種類で、もともとここに自生していたわけではなく、20年くらい前から苗木を植え始めたものだそうです。しかし、その植樹した苗木の数が10万本と言うから驚きです。
プーロムローは標高1500メートルほどに位置しているため、熱帯のタイにあっては、気候が冷涼で、松の自生も多く見られます。
とくに12月から1月にかけての乾季(寒期)には、気温が10度以下まで下がり、サクラの枝に花が付きます。
日本のサクラは開花が始まって、一週間ほどで散ってしまいますが、一斉に満開となる様子は、感動を覚えるほどですよね。
タイの人たちも、日本へ行って「お花見」をしたいと思っている人はたくさんいます。
そして、3月から4月にかけて、タイは「夏休み兼正月休み」のシーズンということもあり、たくさんのタイ人観光客が日本へ旅行に出たものです。
でも、去年からコロナで日本へは行けなくなってしまったし、それに日本のサクラは開花期間が短いので、うまく旅行期間中に満開のサクラが見られるかどうかは、運次第のところもあります。
それに比べると、ここプーロムローのサクラは開花している期間がとても長くて、一か月くらい咲き続けるようです。
とにかく、なかなか散らない。
日本の満開のサクラは、風が吹くとヒラヒラと花びらを散らして、花吹雪が見られてとても美しく、感動を覚えるのですが、こちらのサクラは風が吹いても、花びらを散らしたりしません。
花の色は、ピンク色ですが、花芯近くは紅色で、全体として日本のサクラより、赤みが強い印象です。
プーロムローでは、一般の車での入場が規制され、国立公園事務所周辺で、公園内専用のトラックに乗り換える必要があります。
このトラックの荷台に揺られること10分ほどで、小さな集落を通り過ぎます。
このサクラの里を過ぎて、土埃を巻き上げながら、トラックはガタガタと山道を登っていきます。
ちょうど山の尾根のようなところを走るのですが、そこはピサヌローク県とルーイ県の県境となっています。
この日は、青空が広がって、サクラのピンク色がより一層鮮やかに見えます。
この辺りでは、牛の放牧がおこなわれていて、サクラに見とれて、上ばかり見ていると、足元の牛糞に気が付かなかったりするかもしれませんから、要注意です。
サクラの木の向こうにバナナの葉が茂っているなんてのも、日本ではあんまり見られない景観ではないでしょうか?
青空、サクラのピンク、熱帯の緑、それぞれがくっきりと美しい。
タイでも、サクラの季節には大勢の観光客が押し寄せます。
昨年はちょうど年末年始にサクラの見ごろを迎えたので、プーロムロー周辺では、サクラ見物の大渋滞が発生しました。
今年はコロナの影響で、観光客はとても少ないのですが、それでも何台もの観光客を乗せたトラックを見かけました。
日本だったら、あちこちで花見の宴が展開されているところですが、タイの国立公園内では、飲酒が禁止されているので、宴は見られません。
また、滞在可能時間も最大3時間までと制限されています。
コロナの感染予防の見地から、今週いっぱいまでが見ごろだから、是非見に来てくださいとは申し上げられませんが、今シーズンはメオダムの掲載した写真だけご覧いただき、是非来シーズンこそは、プーロムローへサクラ見物に来てください。
プーロムローへの公共交通機関はありません。
ゲートウェイとなるピサヌローク県、ナコンタイ郡まではバスの便がありますが、そこから先さらに車で30分くらい入らなくてはなりません。
国立公園入場料
外国人 (日本人) 500バーツ
タイ人 40バーツ
自動車乗り入れ料 30バーツ
プーロムロー行きトラック
1000バーツ/一台