サワディーにゃお!

ピサヌローク支店のメオダムです。

タイではコロナの第3波で、またまた身動きがとりにくくなってきました。

今回の第3波は、ナイトクラブなどをクラスターとして拡大したようで、バンコクなどでは厳しい規制が始まりました。

ピサヌロークは、田舎で夜遊びするような場所もほとんどないためか、まだまだコロナ感染者数は少ないようで、そのためバンコクなどと比べると規制も緩やかなようで、生活面などでの不便はそれほどありません。

もっとも、県民のほとんどが農民のためか、もともと夜9時過ぎまで開いている飲食店そのものがほとんどありませんでした。

 

さて、きょうはピサヌロークからちょっと足を伸ばして、ラオスとの国境、メコン川沿いのチェンカーンに伝わる民話をご紹介しましょう。

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ピーターコン祭りで知られるルーイ県の北に位置するチェンカーンはタイ人に人気の観光地です。

ノスタルジックな街並みは「持続可能な観光都市」としても選ばれています。

そして、チェンカーンを訪れたタイ人観光客に人気があるのは、チェンカーンの町はずれにあるゲーンクックーまで自転車でサイクリングすることのようです。

ゲーンクックーはメコン川が急角度で蛇行している場所で、川が曲がる場所には大きな岩が露出しています。

岩伝いに瀬を渡れば、対岸のラオスへも簡単に渡れてしまえそうに見えます。

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ここにはヂュンクンという巨人の民話があります。

タイでは比較的有名な物語だそうです。

むかしむかし、ここにはヂュンクンというラオスの猟師がいたそうです。

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ヂュンクンの身体はとても大きかったんだそうです。

そして、ヂュンクンの鼻は赤く、そしてものすごく大きかったんだそうです。

たとえば、どれほど大きかったかと言うと、ヂュンクンが寝ている時など、ヂュンクンの鼻の穴の中で、子供たちが遊ぶことができたんだそうです。

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ある日のこと、ヂュンクンはいつものように獲物を探して、ここゲーンクックーまでやって来ました。

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湾曲したメコン川の対岸を見たらば、ちょうど銀色の水牛が水を飲んでいるところでした。

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「しめしめ、あんなところに旨そうな水牛がいるじゃないか」

ヂュンクンは対岸の水牛に狙いを定めます。

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「ヨシ! いただき」

ヂュンクンの矢がいままさに放たれた瞬間、メコン川を荷物を積んだ船が通りかかりました。

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船に驚いた銀色の水牛は山の方へ逃げてしまいました。

矢は結局、外れてしまい、山に当たりました。

ヂュンクンの矢の力があまりに大きかったので、山は裂けて崩れたんだそうです。

獲物を逃したヂュンクンは悔しくて仕方がありません。

「ええい、忌々しい、あんな船なんか通らなければ、銀の水牛をしとめることができてたのに」

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「よし、もう2度と船など通らないように、川をせき止めてしまえ」とヂュンクンは山から大きな岩を運んでは、川に投げ入れ始めました。

川がせき止められてしまっては、川沿いで生活する人たちが困ります。

川の魚たちも困ります。

それでも、ヂュンクンは岩を投げ入れ続けます。

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そこへ旅の僧が通りかかります。

「おいおい、いったい何をしているのかね」と尋ねる僧に対して、

「船が通れないように川をせき止めているところですよ」とヂュンクンは答えます。

村人たちから、ヂュンクンの作業をやめさせてほしいと聞いていた僧は、一計を案じました。

「それならば、岩を一つ一つ運んでいたらダメだな、竹で天秤棒を作って、岩をまとめて運ぶが良い」とヂュンクンに告げました。

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「なるほど、それは名案だ」とヂュンクンはさっそく竹を集めて天秤棒を作り大きな岩を運び始めました。

しかし、ちょうど天秤棒を担いでゲーンクックーまで来た時に、竹の天秤棒は真っ二つに折れてしまいました。

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ヂュンクンはそのまま岩とともに川の中に倒れ込み、そして死んでしまいました。

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こうしてメコン川はせき止められることはなく、そしてゲーンクックーに大きな岩が露出しているのは、このためなんだそうです。

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めでたし、めでたし、、、

と、まぁだから何なんだろうかとメオダムは、いま一つはぐらかされたような、すっきりしない印象が残る民話なんですが、タイの民話って、なんとなく「え、それで、それがどうしたの」って結末が多い気がしています。

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なお、メオダムはGoogleマップと照らし合わせてみたら、水牛が逃げ込んだという「プークワーイグン」も、ヂュンクンの矢の狙いが外れて、裂けて崩れた崖「パーベーン」もタイ側(メコン川の右岸)の地名としてありました。

つまり、この巨人ヂュンクンはラオス側からタイ側にいた水牛を狙っていたんですね。

ゲーンクックーに置かれた巨大なヂュンクンのオブジェを見た時には、タイ側からラオス側を狙っているポーズだったので、てっきり勘違いしていました。

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H.I.S.ピサヌローク支店では、チェンカーンなどルーイ県へもご案内しています。

またピサヌロークからルーイ県に入ったところにあるダンサーイ村では、毎年ピーターコン祭りと言うオバケの祭りがあります。

ことしは6月12日~14日で予定されており、H.I.S.バンコク支店ではピーターコン祭りへのツアーを募集しています。

タイの奇祭「ピーターコン祭り」& 世界遺産「スコータイ」観光

https://www.his-bkk.com/packagetour/j-fpphsphitakhon/

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