公園 2015.04.17

レアレアウェブ、H.I.S. ハワイのスタッフブログ読者の皆さん、アロハ。ご愛読ありがとうございます。 

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ハワイ州都、ホノルル市のあるオアフ島には五つも植物園があって、うち四つは無料で開放されています。今回はそのうちの一つ、オアフ島東岸、ウィンドウォード(風上)のカネオヘに位置し、五つの中で一番新しく、また一番広大な「ホオマルヒア植物園」へ出かけてみました。五つの植物園のうち、フォスター、リリウオカラニ、ココ・クレーターの三つの植物園はホノルル市内にありますが、前回紹介したワヒアワと、今回のホオマルヒア植物園はホノルル市外にあります。

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オアフ島南岸のワイキキにお泊りの観光のお客様や、一般のホノルル市民にとっては、ホオマルヒア植物園の方が、オアフ島中央に位置するワヒアワ植物園より直線距離では近いのですが、コオラウ山脈のパリ(崖)を越えて、オアフ島東岸、ウィンドウォードのカネオヘに至り、そこから植物園に入園するまでに結構時間がかかるため、ホノルル市からご出発の場合は、お帰りまでにほぼ一日がかりのお出かけとなってしまうかもしれません。

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日本と異なり、米国の市町村制定の制度は州により違いがあって結構複雑で、カネオヘはホノルル市の外、ホノルル郡に属する地区名で、正確には独立した市町村名ではなく、十年に一度実施される米国人口国勢調査の単位、また、カネオヘ郵便局の管轄区域を指しています。「天国の海」でおなじみのカイルア・タウンの西隣で人口密度の高いカネオヘは、ほぼいつも雨雲がかかっているコオラウ山脈の麓に発達した街で、山の向こうのホノルルと異なり、いつも雨が降る気候のため、苔むした風情が日本のそれを思い出させるとともに、さわやかなハワイのブルー・スカイを期待されている皆さんには湿っぽさがすぎるかもしれません。

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しかも、カネオヘでは、1993年8月27日から1994年4月30日まで、247日間、止むことなく雨が降り続けたという記録があるほどだそうです。そんな土地柄のため、洪水の被害を食い止めることを目的として、米国陸軍工兵隊が400エーカーの湿地を植物園として造園し、1982年にホオマルヒア植物園が開園しました。

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ホオマルヒアとは、「平和と静けさの場所をなす」というハワイ語だそうで、広い園内にはハワイ固有種を蒐集した場所のほかに、ポリネシア、メラネシア、フィリピン、マレーシア、インド・スリランカ、アフリカ、カリブ中南米の熱帯、亜熱帯の植物が集められています。また、和名ではオオハマボウと呼ばれ、ここハワイでは、その繊維質の樹を材料に伝統的なアウトリガー・カヌーやさまざまな木工品が作られる「ハウ」と呼ばれるハイビスカスの樹を蒐集した一画もあります。

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折悪しく筆者が訪問した土曜、日曜両日とも、園内に到着後即激しい雨が振り出して、見所に行き着く前に退散せざるを得ず、残念ながら思うように写真を撮ることができなかったため、そのうち再訪したいと思っています。

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ホオマルヒア植物園は、他の四つの植物園と違い、自動車での訪問、乗り入れが許されていて、広い園内を移動しやすいよう自動車道路が装備されています(園内制限時速15マイル)。ただし地図で見える様子と異なり、通り抜けは禁じられていて、帰りはもと来た道を戻ります。片道でおそらく5、6キロメートルの距離がある園内自動車道路は、驚くほど頻繁に訪問者の自動車が走り抜けてゆくので徒歩散策はあまり勧められませんが、ハイキング専用の小路もここかしこにあり、たとえば、これも他の四つの植物園にはないホオマルヒア植物園の特徴である「湖(貯水池)、ロコ・ワイマルヒア(平穏な内水)」の岸辺を散策できるトレイルや、キャンプを楽しめる場所も整備されています。

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売店はありませんが、有人のビジター・センター事務所と、整備されたトイレ、写真などの展示会場、また催し物、集会や宴会、挙式もできる施設、そしてふんだんな駐車場がある点も、ホオマルヒア植物園の特徴といえるでしょう。なおこのビジター・センター事務所で、湖のロコ・ワイマルヒアで釣りをされたい皆さんや、キャンパーの皆さんは許可をとることになっていて、許可なく釣りやキャンプをしてはいけないことになっているので、ご希望の方には以下連絡先まで事前のお問い合わせを勧めます。

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アクセスの不便さ、雨降りの土地柄、また徒歩の場合、最寄のバス停からビジター・センターまで起伏のある道を30分強、場合によっては冷雨や炎天下を歩きとおしてから、ようやく園内散策が始まることから、気力体力に自信のある皆さん以外は、お車でのお出かけを勧めます。

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市バスでのご訪問の場合は、ホノルル市ダウンタウンから65番、55番か、遠回りでもよければ56番にご乗車されて、バス停留所、Kamehameha Highway at KOA Kahiko Streetで下車、そこから園正門まで15分程度歩き、正門からビジターセンターまでさらに同じ程の距離を歩きます。お帰りは65番か55番のみで、56番は利用できません。

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筆者訪問時には幸運にも遭遇しなかったのですが、多くの訪問者が蚊に刺される被害にあっていますので、お出かけの際には虫除けスプレーを、サンスクリーン、汗や雨拭き用タオルともども必携ください。さらに、寒さよけにもなる着替えやカッパ、折り畳み傘などを、また園内に飲み水用の設備(ウォーターファウンテン)はありますが、ボトルウォーターや水筒、スナックなどの持参もおすすめします。

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蚊の代わりというわけではありませんが、放し飼いのブタ(イノシシ?)、ニワトリと、野生のマングースを頻繁に目撃、なかでも同じニワトリのカップルが、三度も別々の機会に、飼い犬のように走り寄ってきて、そのつど爆笑してしまいました。

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広大なホオマルヒア植物園で、一日をのんびり過ごしてみるのもよいかもしれません。

Ho`omaluhia Botanical Garden

住所: 45-680 Luluku Road, Kaneohe, HI 96744

入園時間: 毎日、9時から16時まで (クリスマスと元旦を除く)

入場料:無料、釣り、キャンプは有料、

なおウェブサイトに掲載されている土、日曜日の無料ツアー「Guided Nature Hike」は、2015年4月現在中止になっています。

問い合わせ先(英語):

Tel 1-808-233-7323

Tel 1-808-522-7060

email: hbg@honolulu.gov

 

禁止事項:植物、野生動物への接触、植物蒐集、狩猟、飲酒、犬などペット持ち込み、スケート類、無許可のキャンプ

ワイキキから車で約30分、ホノルル・ダウンタウン、Alakea Street at South King Street停留所743番から市バス(The Bus)で30分、Kaneohe方面行きバス、65番、55番、56番(遠回りとなる)、Kamehameha Highway at KOA Kahiko Street 停留所1474番下車、片道2ドル50セント


マハロ。

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