メオダムです。
きょうはゴールデンウイーク向けに企画しているオプショナルツアーの紹介をさせていただきます。

このオプショナルツアーは普通のオプショナルツアーとはちがって、発着地がバンコクの北350キロにあるピサヌロークという街です。
そこまでは各自でLCCの飛行機なり鉄道なりを利用してお越しいただくことになります。
不便だなぁ~とお感じになるかもしれませんが、ツアー代金に含まれていないからこそ、格安なプランが実現できるのです。
とにかく、LCC格安航空会社なら、プロモーション料金で今ならとっても安く飛べます。

で、このピサヌローク発着のオプショナルツアーは日帰りでスコタイ遺跡をご案内します。
スコタイ遺跡は13世紀から15世紀にかけて栄えたタイ最初の王朝の壮大な建造物群の跡です。
ユネスコの世界遺産にも指定されており、広大な遺跡群は大変によく整備されてます。

おっと、こんなことを書き始めると、ダラダラといつまでも能書きが止まらなくなるメオダムです。
反省して、さっそくツアーをご紹介しましょう。

まずは、集合場所は2ヵ所から選べます。
ひとつは朝9時に鉄道のピサヌローク駅に集合するプランです。
このプランは前の日からピサヌロークに泊まられている方や、バンコクを前夜に出発する夜行列車(寝台車付)を利用される方にお薦めです。

Img_0932 [かわいらしいピサヌローク駅]


先日メオダムも泊まってまたのですが、駅前にはインターネットでの予約で400バーツくらいで泊まれるアマリンナコンホテルがあります。

Img_0920 [激安400バーツくらいだとこんな部屋、でもエアコンもバスタブもあります]


もっと良いところでは、駅からまっすぐ歩いて15分ほどのところにあるグランドリバーサイドホテルもお勧めです。

Img_1162 [ナーン川の橋を渡ればグランドリバーサイドホテル(2000バーツ前後~)]

もうひとつの集合場所はピサヌローク空港で、集合時刻は09:30。
当日の朝のエアアジアやノックエアを利用される方を想定しています。
バンコクのドンムアン空港からは約1時間のフライトです。

Img_0948 [まだ新しいピサヌローク空港、かわいらしい空港です]

皆さまご集合になられたようなので、さっそくツアーへ出発いたしましょう。

最初にご案内しますのは、ピサヌローク市内にありますワットプラシーラタナマハタートという由緒正しいお寺です。
1357年、スコタイ王朝の第四代国王のリタイによって建立されたお寺です。
リタイ王は仏教の振興に大変に熱心で、仏教を中心とした国づくりを進めた王様として知られています。
このお寺の礼拝堂にはタイでもっとも美しいと言われるチナラート仏という黄金の仏像が安置されています。

Img_11052 [タイでもっとも美しいと言われるチナラート仏 美しいだけでなく荘厳さが漂います]


タイの名君として国民の尊敬を集めるラーマ5世、チュラロンコン王はこの仏像を大変に気に入られ、バンコクで建立中の大理石寺院(ワットベンジャマボピット)へ遷座されようとなさりましたが、ピサヌロークの地元民が悲しみ、チナラート仏も涙を流したことで、遷座をあきらめ、国王自らが指揮してレプリカを作ることを命じられました。
現在、バンコク市内の大理石寺院(5バーツコインのお寺)でチュラロンコン王によって作られたチナラート仏のレプレカを見ることができます。

また礼拝堂の内壁にはお釈迦様の物語がフレスコ画として描かれています。
ここの参拝者のほとんどがチナラート仏を拝んだだけで満足してしまい、フレスコ画に気がつかない人も多いのですが、このフレスコ画もなかなか壮観です。
また、礼拝堂の扉も目を見張るばかりの螺鈿細工があり、これはアユタヤ時代に作られたものです。
ピサヌロークはスコタイ王朝からアユタヤ王朝にとって大変重要な都市として発展してきました。

Img_1097 [礼拝堂内のフレスコ画はお釈迦様の物語が描かれています]

ワットプラシーラタナマハタートを地元の人たちはワットヤイ(大きなお寺)と親しみを込めて呼んでいますが、「聖なる宝石の仏塔の寺院」という意味です。
その仏塔は礼拝堂の後ろにそびえるクメール様式の仏塔で、トウモロコシのような形をしています。
バンコクの暁の寺院として知られるワットアルン(10バーツコインのお寺)とそっくりですが、大きさは約半分で高さは36メートルです。

Img_1088 [この急な階段もワットアルンにそっくりです]

まだまだピサヌロークのお話を続けたいのですが、時間も押してしまうので、先へ進みましょう。
ピサヌロークは「インドシナの十字路」と呼ばれています。
ベトナムのダナン港からラオス、タイを横断してミャンマーのヤンゴンまで続く東西経済回廊とバンコクからまっすぐ北のゴールデントライアングル(タイ・ラオス・ミャンマー・中国の国境)へ伸びるハイウェイの交差点があります。
その東西経済回廊はタイの国道12号線で、ピサヌロークから約1時間走るとスコタイに至ります。

そろそろお腹も空いてきましたので、スコタイ遺跡を見学する前にお昼ごはんにしましょう。
スコタイの名物料理として、スコタイ・ヌードルというものがあります。
このスコタイ・ヌードルというのは、やわらかいインゲン豆と一緒に料理したお米の麺料理です。

お昼はこのスコタイ・ヌードルのタイ風焼きそば、パッタイのセットか、色鮮やかな5色の名物カレーソーメン(カノムチーン)のセットからお選びいただけます。

パッタイは、ステーキを盛り付けるような鉄皿でジュージュー言わせながらサーブされます。
スコタイ・ヌードルには玉子が絡まり、大きな海老が入ってます。
砕いたピーナッツを混ぜ合わせて、マナオというライムを絞っていただきます。

Img_0977 [鉄皿のパッタイとトムヤムクン]

5色のカレーソーメンは、日本のソーメンそっくりの麺ですが、やはりお米から作られています。
これに人気のグリーンカレー(ゲーンキオワーン)を和えて召し上がっていただきます。
5色の着色は、ニンジンのオレンジ、空心菜の緑、バタフライピーの紫、お米の白とナチュラルな素材です。
グリーンカレーはちょっとピリ辛ですので、付け合せにアヒルのゆで卵で火消をされてください。
また、本場のソムタム(青パパイヤの辛いサラダ)もご賞味いただけます。

Img_0986 [5色のカレーソーメンとソムタム]

どちらのセットにもトムヤムクン(辛くて酸っぱい海老のスープ)と鶏手羽のフライなどが付きボリュームがあります。

Img_0987 [クリスピーな鶏手羽のフライ]

お腹がいっぱいになりましたら、いざスコタイ遺跡へご案内しましょう。
スコタイ遺跡は広大な範囲に点在していますが、かつての王朝があった中心部はムアンガウ(昔の国)と呼ばれ、歴史公園として整備されています。
園内ではエンジン付の車両の乗り入れは禁止されており、電気式のトゥクトゥクか、電動トラム、自転車または徒歩で巡ることになります。

最初に見ていただくのは、ワットマハタート。
偉大な仏塔の寺院という意味の13世紀に作られた王宮寺院です。
かつての礼拝堂跡の円柱の並ぶ奥にスコタイ様式の仏像が鎮座されてます。
スコタイ様式の仏像は、女性的な大変に穏やかで、やさしい表情をされています。
また、手がとても長くしなやかなのも特徴です。
仏像の後ろに聳えている仏塔はスコタイ様式をしています。
スコタイ様式の仏塔とは、ちょうど蓮の蕾のような形をしています。

P1010069 [ワットマハタート、仏塔はスコタイ様式で蓮のつぼみ型]


この遺跡群の周辺には多くのため池があります。
スコタイ王朝は大変に治水工学が発達しており、遺跡群の西にダムを作って水を引いたり、コントロールをしていました。
そうしたため池や堀には、蓮がたくさん見られます。
また、タイの風物詩のひとつロイクラトーン(灯篭流し祭り)もスコタイ王朝が起源とされています。

Img_1011 [幾世紀もの時を越えて迫ってくる景色が展開します]

Img_1009 [スコタイ様式の仏像は女性的でまた膝に届くほど手が長い]

次はワットシーサワイというクメール式の仏塔を持つ寺院跡です。
この寺院はスコタイ王朝以前のクメール文化の影響下にあった頃に創建されたと言われています。
そのためでしょうか、三基の仏塔はアンコールワットのシルエットにそっくりです。

Img_1015 [アンコールワットを彷彿とさせる三基のクメール式仏塔]


このお寺の名前ですが、日本語にすると「大きなマンゴーの寺院」と言う意味です。
マンゴーとトウモロコシ風の仏塔がどういう関係にあるのかメオダムはよくわかりませんが、「サワイ」と言うマンゴーは、日本人に人気のある黄色いマンゴーではなく、まだ青いままで食べるマンゴーです。
タイの特に若い女性たちはこのサワイの青マンゴーが大好きです。
コリコリとした食感と、青リンゴのような甘酸っぱさがあります。

こんどはワットサシーです。
池に浮かぶように建てられた大きな釣鐘型の仏塔を持つ寺院です。

Img_1027 [スリランカ様式の釣鐘型仏塔のワットサシー]


この寺院は14世紀に建立されたもので、ちょうどスコタイでは仏教が盛んに奨励された時期に当たります。
スコタイ王朝の勢力範囲もはタイの南部まで及んであり、アンダマン海を渡ったスリランカから盛んに仏教文化が入ってきました。
この釣鐘型をした仏塔がスリランカ様式の仏塔です。
ワットサシーとは「四つの池の寺院」と言う意味で、その名の通り寺院の4面は池に囲まれており、寺院までは木製の橋で渡れます。

このスコタイ遺跡めぐり、とにかく日差しが強いですから、日傘や帽子などは必須です。
しかし、バンコクとは異なり、ほとんど湿気がありませんので、こんもりとした菩提樹などの木陰に入ると思いのほか凌ぎやすく感じます。

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[この季節のスコタイの日差しは強烈です]

最後に、歴史公園を出て、車で少し走ったワットシーチュムへご案内しましょう。
このお寺、現在の「地球の歩き方(2017-18)」の表紙にもイラストで描かれていて、どこかで見たことがあるなと感じられる方も多いと思います。

P1010097 [四角い建物の間から大きな仏像がのぞく姿は神秘的です]

ワットシーチュムは偉大な菩提樹の寺院と言う意味です。
14世紀に建立された寺院で、四角い建物の中に、高さ15メートルにもなる仏像が鎮座されています。
16世紀、アユタヤ王朝期に救国の英雄として知られるナレースワン王は、ピサヌロークの出身で、出陣に際して、この寺院の前に兵士を集め、この仏像の後ろから語りかけたそうです。
それはまるで仏像が語りかけているように聞こえ、兵士たちは大いに鼓舞され、勇をふるって戦いに望み、アユタヤに勝利をもたらしたと歴史書に記されています。
きっと、その声は坐像を囲む四面の壁に反響し、居並ぶ兵士たちの耳にとても荘厳な御仏の声として聞こえたことでしょう。

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[シーチュムの坐像前に寝そべる三毛猫]

このほかにも車窓からワットブラパイルアンなどをご案内して、スコタイ遺跡観光を終えたいと思います。

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[ワットプラパーイルアン(偉大な風の寺院)はスコタイで最も古いとされてます]


ふたたび、ピサヌロークまで1時間少々国道12号線をもどり、17:30頃にはピサヌローク空港、そして18:00頃にはピサヌローク市内で解散となります。
ピサヌロークからバンコクへは19:00前後にエアアジアとノックエアの便がありますので、お急ぎの方はバンコクへのトンボ帰りも可能です。

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[ピサヌローク空港のチェックインカウンター]


また、鉄道を利用してバンコクへ戻られるのなら、ピサヌローク市内、ナーン川沿いのナイトバザールにて、名物の「空飛ぶ空心菜」に挑戦していただくことも可能です。

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[ピサヌローク名物の空飛ぶ空心菜炒めはぜひ体験していただきたい]

このツアーはゴールデンウイーク期間中に予定しており、以下のページからお申し込みいただけます。
お手頃価格で、いままでなかなか行けなかったスコタイへ行ってみませんか?

https://activities.his-j.com/TourLeaf/THS0001.htm

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