サワディーカップ、メオダムです。
メオダムがタイ東北部ウドンタニの次に訪れたのは、シーチェンマイという小さな町です。
ここはメコン川に面した街で、メコン川沿いに遊歩道なども整備されています。
メコン川の対岸はラオスの首都ビエンチャン。
首都といっても、背の高いビルはほとんど見えません。
のどかな地方都市と言った雰囲気がメコンの川越しに感じられます。
シーチェンマイからルーイ県のチェンカーンまでの国道は、メコン川に沿って続いています。
シーチェンマイで美味しいお昼ご飯を食べた後、車で30分ほど走ったところで、運転手さんがワット・パータークスーアへ寄って行かないかと提案してくれました。
ワット・パータークスーア、メオダム勉強不足で聞いたことのない名前の場所です。
運転手さんによると、SNSで人気のインスタ映えする場所なのだそうです。
ちなみに、ワットはお寺と言うタイ語、パーは崖、タークは干す、スーアは衣類ですから、なんだか物干し台のような崖でもあるのかと勝手に想像してしまいます。
このお寺へは急な坂道を登っていきます。
ここでの人気スポットはスカイウォークという展望台です。
崖の上に張り出すように展望台が伸びています。
しかも、足元がガラス張りで、シースルー!
一度に展望台へ上がれる人数は20人まで、そして靴は脱がなくてはなりません。
ちょっと高所恐怖症の人にはお勧めできないスポットかもしれません。
でも、おっかなびっくり、展望台の先端へ行くと、なかなかの絶景です。
眼下にはメコン川が伸びています。
メコンの向こうはラオスです。
このところ、タイでは乾期の盛りとなり野焼きや山焼きのシーズンです。
その煙が靄となって漂っているためか、遠くの方は白く霞んでしまっていますが、それでも景色は十分に堪能できます。
更にメコン川沿いに車を走らせること約2時間で、チェンカーンに到着。
チェンカーンはルーイ県にある小さな町ですが、ここもタイ人の間では人気スポットになっています。
木造家屋の並ぶメインストリートは1960年代の雰囲気が漂い、ノスタルジックが今の若いタイの人たちには新鮮に感じられるのでしょう。
タイトラオスの国境となっているメコン川は、チェンカーン周辺で南から北へと流れています。
たぶん、タイでは唯一メコン川の夕日が眺められるスポットにもなっています。
この夕日が沈む時刻に合わせて、チェンカーンの岸から夕陽観賞のボートが出ます。
俗な言い方をすれば、サンセット・クルーズです。
メオダムたちもこのサンセット・クルーズに乗り込んでみました。
船内は観光客でいっぱいです。
大半がタイ人観光客で、酒盛りをしているグループもあります。
船の中には厨房があって、注文すれば料理を作ってくれます。
船はメコンの上流へと進みます。右舷側はラオスです。
岸辺では夕方の沐浴をしている人たちも見えます。
左舷側はチェンカーンの町並みが続き、やがてリゾートホテルなども見えてきます。
夕日は赤く染まって、なかなかいいムードです。
サンセット・クルーズが終わるころには、もう宵闇にチェンカーンの町は包まれています。
チェンカーンの夜もまたノスタルジックなムードでいっぱいです。
通りの両側には、夜店が並びます。
裸電球に照らされて、なんだか懐かしい光景に感じられます。
翌朝は、チェンカーンの南東にあるプー・トークという標高500メートルほどの丘に登って、ご来光を拝みました。
この季節、この頂上からは雲海が眺められることがあるとのことでしたが、残念ながら靄っているばかりで、雲海は見ることができませんでした。
しかし、ご来光はしっかり拝むことができました。
この丘に登るためには、丘のふもとからトラックの荷台に乗ってこなくてはなりません。
常夏のタイであっても、夜明け前は少し肌寒く、トラックの荷台に夏服のまま乗っていると寒く感じます。
ヨットパーカーやジャンパーを着たタイの人たちで頂上は埋め尽くされていました。
チェンカーンからピサヌロークまでは山の中の山岳道路を約4時間のドライブです。
残念ながら、チェンカーンからメコン対岸のラオスへの国境は日本人には解放されていません。
しかし、メコン川のもう少し上流、ターリーにはメコン川に立派な橋が架かっており、国境も開かれています。
県庁所在地のルーイという町から、ラオスの世界遺産指定都市、ルアンプラバーンまでは国際定期バスも走っています。
国境は島国育ちの私たちには、どことなくロマンを感じさせますね。