サワディーカップ。
メオダムです。
今日のお話は、また悪い癖で長くなってしまいそうな嫌な予感。
お話は「スパンガラヤー」というアユタヤ時代の女性の話です。
スパンガラヤーはアユタヤ時代の16世紀に、ピサヌローク県知事の娘として生まれました。
下に弟二人がいます。
ナレースワンとエカトサロットです。
時代は戦乱の時代で、スパンガラヤーの父親は、タイへ攻め込んできたミャンマーの軍隊と戦うも、ミャンマー側が優勢であると悟って、ミャンマー側に寝返ります。
時のミャンマー側の王はバイナウン。
また、その際にスパンガラヤーの弟たち二人、ナレースワンとエカトサロットは、ミャンマー王バイナウンの養子という名目で、実質的には人質としてミャンマーへ向かいます。
アユタヤ王国を占領したバイナウンはスパンガラヤーの父親を、新しいアユタヤ王朝の王に任命します。
アユタヤ王国は、ミャンマーの属国扱いであり、スパンガラヤーの父王は、ひそかにミャンマーからの独立を画策します。
そのためには、ミャンマーにいる自分の息子たちを呼び戻したいと考えました。
当時、スパンガラヤーは大変美しい娘に成長しており、絶世の美女との噂が広がっていました。
父王は、ミャンマー王のバイナウンへ、提案をします。
「娘のスパンガラヤーを側室として差し出すので、息子二人を戻してほしい」
バイナウンはこの提案を受け入れて、ナレースワンとエカトサロットはタイへ戻ってきました。
スパンガラヤーはバイナウンの妾としてミャンマーへ向かいました。
しかし、数年後にバイナウンは病に没してしまいました。
バイナウンの息子、ナンダーが新しくミャンマーの王位に就きます。
スパンガラヤーはバイナウンの遺産として、ナンダーの側室となります。
この機会を父王は逃しませんでした。
息子のナレースワンをしてミャンマーへの反旗を翻させました。
ナレースワンとミャンマーとの戦闘は何度も繰り返され、最後にナンダーの息子でありミャンマーの皇太子であるミンジースワとナレースワンはゾウに乗って一騎打ちをします。
この戦いでナレースワンはミンジースワを倒し、ミャンマーに対して勝利します。
息子であるミンジースワを殺されたナンダーは激怒し、ナレースワンの姉であるスパンガラヤーを処刑したそうです。
なお、このときスパンガラヤーはナンダーの子供を妊娠していたそうです。
スパンガラヤーは、タイとミャンマーの時代に弄ばれたかのような、悲劇のヒロインでした。
弟、ナレースワンは、ミャンマーからの独立を果たし、アユタヤの王に就きます。
また、エカトサロットも、ナレースワンが戦病死したのちに王となりました。
この写真は、ピサヌロークの名刹、ワット・プラシーラタナマハタート寺院の銅像で、手前で一番背が高いのがナレースワン、その右がエカトサロット。
左の女性がスパンガラヤーです。
なお、ピサヌローク出身でもう一人時代のヒロインとも言える女性がいます。
スリヨータイという名のアユタヤ時代の王妃で、王に代わって男装し、ゾウに乗ってミャンマーと戦い戦死した女性で、タイでは救国の母として知られています。
スパンガラヤーはスリヨータイの孫にあたります。
現在ピサヌローク支店のスタッフたちはオフィスに出社してきておりません。
テレワークと言いますか在宅勤務をしています。
もっとも、家でやらせられるような仕事もないので、在宅勤務中の課題として「ピサヌローク周辺地域の案内ができるよう練習すること」と指示してあり、スタッフたちは毎日練習した結果をビデオに撮影して、YouTubeへアップしています。
今日ご紹介するのは、ちょっと時間が立ってしまいましたが、昨日4月23日にアップされましたガイド練習のビデオです。
今日ご紹介するのは、男性1名と女性2名です。
男性スタッフのリュウは、2週間に及ぶタイ正月休暇明けで、久々の登場です。
日本語能力検定は3級です。
女性スタッフのミャオは日本語能力検定4級です。
そして、もう一人はキャットです。
まだスタッフではなく、パートタイマーですが、コロナ明けには正規スタッフになれるように、ビデオ練習に参加させています。
同じく、スコタイ歴史公園にあるワットトラパングンです。
小さな寺院遺跡ですが、スコタイ様式の仏塔の上部には遊行仏があります。
まだまだ、日本語の助詞の使い方、自動詞と他動詞の区分、過去形など問題点が多いですが、もしよろしければ、コメントをビシビシ入れて、指南していただけませんでしょうか?
「こりゃ、何言ってるか分からない」とのご感想でも結構です。
ナレースワンもスリヨータイもタイでは映画になっています。
いずれもタイでは格段に大きな製作費をかけた大作です。
インターネットを通じて映画の視聴ができるのではないかと思いますので、コロナで在宅されていらっしゃる間にでも、宜しければ是非見てみてください。
そして、コロナ禍が過ぎたら、歴史の舞台、ピサヌロークへ来てみてください。